多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2018.5.20 たとえ一桁でも 44縄目@パルシネマしんこうえん

確かに地元であるとはいえ、そうやすやすと銘店・有名店を知っている当方ではない。とはいえ、外れない、となったらここしかないとばかりに、ひなびた洋食店を指名する。
→場所はここ。食べログより
土日は夕方営業もやっている(平日だったら閉まっていて、途方に暮れていたかも)のが幸い。だが意外なことに持ち帰りの客の比率の方が高かったりする。売り切れていたチキン系は仕方なかったが、ここはここは奮発してビフカツ+ライスとしゃれ込む。

洋食屋らしい華を去り実に就く盛り付け。ライスは閉店間近だったにもかかわらず炊き立てで思わず箸が進んでしまう。フォロワーお二方もまずまずの表情。
来るべき5/28に向けて、少しだけリサーチはしておくか、と思いを新たにする(君の名は。最終回が18時台→20時ごろ)。西宮在住のフォロワー氏も駆けつけての最終回と相成った。

ラスト回は、やはり、終演時刻を考えると、そこまで込み合うことはない。結局夫婦一組以外は全員ソロで8名。平均は50歳代とする。ところがこの夫婦が案外な"ダークホース"だったのだ。
奥方がどうやら初見だったようで、笑いどころでケラケラと笑ってくれる。かたや私を含む4名はユアネーマーと言ってもいいくらいの複数回鑑賞のつわもの。この作品の、酸いも甘いも理解しているものからすると、「ありがたやありがたや」となるのは言うまでもなく、いまだに初見の人がいることに「まだまだ広報・拡散が足りないな」と思わずにはいられない。

最終回は、やはり、心が落ち着くのだろうか、エモーショナルな衝動にはとらわれない。自転車に乗っても、東京に行っても、中学生の瀧くんに逢っても、組紐渡しても…前回のラスト回とほぼ同じ流れである。
なので、カタワレ時もしっかりスクリーンに対峙できる。二人の夫婦漫才顔負けの掛け合い。同い年で逢えるはずのない二人がまさに「人ならざるものに出会えるかもしれない」カタワレ時に合いまみえるのだ。
ペンが落ちても…おっっっ!!ここでも耐える。だが、瀧が右手でペンを持ち、左手に書こうとして手が止まる。やっぱり私もここでギブアップする。「お前は、誰だ?」
彼の魂の叫びは、中年男を大きく揺さぶる。彼の想いが入ってくるだけでなく、彼に成りきらせてしまう。だからどうにも止まらないし、顔中涙まみれになってしまうのである。

三葉サイドに転換して落ち着くのはそうなのだが、それでもうまく着地するのか、はまだよくわからない。初見の時のドキドキ感は今でもはっきり覚えている。
そして、躓き、坂を転がり降りてしまう三葉。そこからのシークエンスは、ただ単に泣かせどころなだけではなく、三葉の想いがちゃんと我々にも伝わるところがすごいのだ。

ラストシーン。あえて当たり前、とは思えなかった新海オタクの根底から覆すラストは、公開当初物議をかもした。だが、彼らは会えないといけないと思う。だから、世の中に大いに受け入れられたのだと思う。

劇場を出て、先ほどの夫婦の反応を楽しむ我々4人。それができるのは、まさにこの作品に憑りつかれ、どこにでも出没するユアネーマーの面目躍如と言ったところである。
東京組は、もう一泊して明日も見るといい、西宮から来られた方は新開地駅に。私は、地下鉄駅まで歩を進めながら、スクリーンの偉大さを改めてかみしめる。


2018.5.20 呼べていることに感動 43縄目@パルシネマしんこうえん

5月19日の「きみの声をとどけたい」のオフ会は、実に15名余りが参加する、恐ろしく濃い内容となった。
そして当方は、強行軍を取る。当日発の夜行バスで神戸に戻り、その足で勤務。そしてその日のパルシネマでの2回上映を押さえるという本当に隙のない、いや、詰め込みすぎだろ、と言われかねないスケジュールにした。

さすがに夜行バス2連チャンは眠気を誘って仕方ない。まあ、これもまた一興ということで何とか業務終了。その足で地下鉄に飛び乗り、三日前と同じ場所に降り立つ。
今回は、遠路はるばるお越しのフォロワー氏もいる、しかも一面識ある方なので話が早い。ギリギリだったこともあって当方は最後列で万全の体制を取る。
かなりカウント等が難しい館内状況だったが、初日に比べてがぜん多い40名余りの着席を確認。カップルも散見される中で、やはり「ここにきて劇場で見てみるか」という層を拾っているのではないか、とさえ感じる鑑賞回になった。

その証拠が雑音の発生のタイミングである。訓練されているものからすれば、カタワレ時あたりでガザゴソ不規則なビニールの擦れる音を出すことなど考えもつかないからである。時間配分的にもクライマックス直前だというのにこの場を読まない行動。これこそ、初見ならではと感じ取れるのだ(今までの鑑賞会では感じ取れなかった予期せぬ行動。今回が初めての体験だったわけだが、そうなることもありえると言ったところか)。

しかし、当方は、その妨害をものともしない。前回ではそこまでの感情の吐露がなかったわけだが、今回はきっちりとカタワレ時の二人の邂逅からジンワリと来てくれた。まさに5次元の2013年10月4日に出会う二人。これがあるから「そういう気持ちに憑りつかれたのは、多分、あの日から」というこのせりふ=どういう経緯であれ、あっていないと始まらない/組紐を渡すタイミングではない が生きてくるのである。

ペンが落ち、瀧の独白、そして私の独演会も始まる。前回のすんなり流れたのが嘘のようになく、泣く、哭く。「お前は、誰だ」でまたしても自我崩壊。何度でも書くが、このシーンは反則である。
「離したりしないよ 二度と離しはしないよ やっとこの手が君に追いついたんだよ」
二人の行く末、そして逢って終わらせることができることへの賛歌。三葉の最後の笑顔もまた同じく反則である。

確かにいろいろある鑑賞回だったが、「これもムスビ」(老婆 談)と考えれば、腹も立たない。スクリーンで見る感動は何物にも代えがたい。前列で陣取っていたフォロワー氏2名を従え、夕暮れ時の湊川商店街界隈を散策する。

2018.5.17 遂に一つの到達点 42縄目@パルシネマしんこうえん

同一劇場での3連続鑑賞。
いままでの小生からするとこのこと自体が特殊な事柄である。
しかも、本来なら一本ずつの料金がいるところが、ここ・パルシネマしんこうえんなら、1200円でぶっちゃけ全興行が堪能できてしまうというのだから恐ろしい。
しかも、だ。普通なら2本立てであってもどっちかしか見ようとしないのが通例であり、その方が劇場サイドとしても儲かるはずなのだが、ここは「もう一本もぜひご覧ください」というプレゼンのチラシまで扉に貼ってあるという、あくなきまでの映画愛に満ちている。

まさに地元・徒歩圏内にあるといっても過言ではないこの劇場のここまでの営業ぶりに感服する。一気にファンに、とまではいかないものの、何を上映するかのチェックは怠るべきでない一館がまたしても浮上したことは間違いない。

上映最終回の君の名は。に対峙する。さすがに終了が10時前、ということもあり、6名のみ。女性も一人いたが、これまたおばちゃんで、結局年齢層は50代前半は揺るぎがない。

勇躍スクリーンに対峙するわけだが、今回ほど、感情の発露が抑えられた上映会は初めてだった。自転車に乗り山を登る、組紐の受け渡し、なんと、カタワレ時の二人の邂逅ですら、おおっとは思ったが、泣きにまで至ることはなかった。
セーフのジェスチャーすら自然に出てきてしまう。確かに、すでにストーリーはおろか、セリフすら完全に手の内。とは言うものの、最後の難関で泣かずにいられるはずが…

ペンが落ちる。だが、ここでもなんとか耐える。「おおおっ」再びセーフのジェスチャー。これは始めて泣かずに鑑賞ができるのか…



「お前は、誰だ」
まさにラスボス。この攻撃にはついに堪えていたものが一気に噴出してしまい、むしろ変な嗚咽すら出してしまっていたのではないかと心配してしまうほどの感情の発露があった。ここから落ち着くまでにしばらく時間を要してしまう。

こうなってくると、三葉の手のひらが開くあたりでももう駄目。あとはまさに流されるままに鑑賞を終える。
「泣いたりしたその後の空は やけに透き通っていたりしたんだ」
「なんでもないや」が流れる。また見てしまった、感動してしまった。もはやこの作品を越えうる青春ラブストーリーアニメーションは輩出しないんじゃないか、とさえ思う。新海氏もすごかったが、やはり奇跡のようなスタッフたちの高め合いがここまでの作品に仕上げたのだと改めて思う。

鑑賞が終わり、あらぬところが開いている。見ると、メインの入り口はシャッターが下ろされ、待合にあった2枚扉が開いているではないか。ここから出ろ、ということらしかった。いやあ。最後の最後まで面白い鑑賞記になったものである。
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