多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2020.8.16 「思い、思われ、ふり、ふられ」鑑賞記

私が複数本数観た時に、「案外と思っていた作品が大当たり」だった時に「本命と思っていた作品が響かない」ということは往々にして起こっている。
「弱虫ペダル」がここ最近でも傑出のアツさを内包し、確かに無理筋で漫画的な演出とかもあるのだが(100人抜きとか、いくらクライマーでも無理だよね)、そうした「そんな奴おらへんやろう」を差っ引いても十分にエンタメしている作品だった。

そうなると、次に見る予定の「思い、思われ、ふり、ふられ」にかなり入れ込んでいる当方としては嫌な予感がよぎる。
同じ66人箱での上映。ここも事前購入をしておいてよかったレベル。今度は、男性ソロがほぼ壊滅状態で、やってくるのは大半が女性ペア。20代前半が大半で、平均年齢も30代前半、男女比も9:1と完全に女性に占領された面持ち。

原作未見ながら、再婚同士の子供は実は恋仲になろうとしていた矢先。これに浜辺美波と北村拓海が付く。そしてもう一つのカップル……幼なじみながら、なにもしていない和臣と由奈のカップルが絡んでくる。
お互いがお互いにモーションをかけ、それがかなわず一度はどちらも振られたようになってしまう。だけれども、そこにあったのは、個々人の意固地だったり自分が見えていない性格からくるもの。時間が経つと同時に入り組んだ二組は、それぞれ収まるべきところに収まっていく。

土砂降り明けで由奈→理央、夏祭りで朱里→和臣、文化祭で理央→由奈、クリスマスで再度朱里→和臣。この二組4人にそこまで愛を感じられないのが実は減点の大部分を占めている。
恋愛事始め的な描かれ方に終始しており、深みがないのだ。実はキスシーンは、義兄弟の一回だけ。それを「ノリ」呼ばわりするところに本当に好きだったのか疑問符が付くのだ。

カタルシスも感情の勃興もないまま、場内が明るくなる。90点には届かず、88点をファーストインプレッションとした。
原作未見組の当方からすると、二組は元サヤに納まるんではないか、と思っていた。だから、「家族」を最優先にする朱里の健気さがより痛々しいのだ。アメリカ行きを選択し、しかも理央の父親についていくと決めたその行動には裏打ちはあるがそれでも自分のことにしか目がいっていないようにも思う。
全体的に人物掘り下げはやや甘かったかな、とも思うし、それは原作起因であるならば、それ以上に踏み込んでほしかったところである。なにより、浜辺・北村である必要性はあまり感じない。キャスティング的には、由奈役の福本莉子の恋愛に、自分の性格の変化に、どんどん前向きになっていく姿が印象的だった。ギャン泣き必至、と思いきや、すんなりと気が流れてしまったのは、やはり全体的な作品の持つ雰囲気のせいだろうか?

そう。またしても期待度を上げるだけあげた作品が、それほどはまらなかったのだ。芝居としての浜辺・北村にはそこまでバッテンとは言えないんだが、想定の範囲内で面白くなかった。
神戸の街並みも結構使われていて、その部分では意外性もあった(こういう場合、とある都市、となるから言葉を関西弁にする必要はない/舞台を関西限定にしているあの2本はそれができなかったのがもったいない)のだが、印象的なシーンは意外に少なかった。ちなみに朱里が由奈にお金を借りるシーンは、まさかのポートライナー三宮駅で撮影していたのがびっくり。

2020.8.16 青春物2本 「弱虫ペダル」鑑賞記

お盆最終日の8/16の日曜日。
昨日は、Fate祭りだった、とツイッターでも詳報されていた通り、初日を迎えた「Fate Heaven's Feel」の最新作(この作品も2度の延期の末、この日に公開)を上映していた劇場では大混雑になっていたとされる。<参考:「興行成績を見守りたい!」サイトでは、単日12万オーバー/着席率90%オーバーを記録>
その翌日ということもあるのだが、当方が行く、OSシネマズ神戸ハーバーランドは、ドラ/今日俺/コンフィデンスマンのみならず、14日公開の「弱虫」「ふりふら」もそこそこの規模で公開している。
当初は、「東映まんがまつり」も見てやろうか、と思っていたが、さすがにパスして、青春物2本だけにとどめた。

だが、余裕をぶっこいて9時40分くらいにやってきたものの、残席がわずかに2。それもそのはず。2番目に小さい66席箱だから当然といえば当然。ドラえもんに大型箱を取られているうえにぶん回さざるを得ない(半分しか埋められないから仕方ない)しわ寄せが来てしまっている。
同じ箱でやる「ふりふら」も事前に購入。勇躍一番乗りを果たし、来場客チェック。男性ソロ客もそこそこ見られたが、やはり目についたのは女性ペア。原作支持者と見られる20代女性が大半だった。平均年齢は30代前半。当方最年長は何とか回避する。

さて、早速得点と行こう。
漫画原作の実写化はなかなか難しいとみていたが、見事94点。その最たる部分は、彼らの心の叫びと実際の雄たけびのシンクロ度に対して、である。
アニメ・コミック原作で実写化された作品は数知れない。そしてその大半が大爆死か、大酷評を戴き、ケチョンケチョンにレビューも書かれる。私はそれほど地雷を踏んだ記憶はないが、ハズレを上げるなら、キャスティングさえ良ければまだ見れた「となりの怪物くん」くらいだろうか?
ハズレや酷評の大半を占めているのは、いらぬ色付けをはじめとする「余計なこと」が物語をスポイルしていることである。ところがこの作品は違う。
実際にレースをしている場面では、すべて「心の声」が語り、表に出すのは雄たけびだけ。そして実際レースをする段に至っては、この書き方・表現以外に見当たらないのだ。おそらく原作でもそのように表現しているはずで、それを忠実に映画化したと判断している。
相手は確かに居る。でも、自分との戦い。そして何よりもチームのために走る。最大の目標があるとき、人はそこに向かってがむしゃらに動ける。それが最後のインターハイ予選のシーンでは色濃く映っていた。
主人公の坂道にしてみれば、手段は違ったが、目的は達成できた。そして、アニ研では到底なしえなかった全国という道のりをも視野に入れた。その端緒として描かれた本作は、「え?続編なしでこれで終わりですか?」と言いたくなるほどの完成度の高さだった。
この作品を見て、私は、とある番組のとある名プレイヤーを思い浮かべた。
→これだ。いま見ても、彼を題材にして映画を撮ってほしいとさえ思う。ここはイーストウッド監督、いかがですか?

なぜ彼が思い浮かんだか?
彼はチームを背負っているパイロットだ。彼はただ飛んでいるだけではない。自分とも戦っているのだ。彼の雄たけび、心の叫び。この作品の登場人物たちと見事にマッチングしたのだ。
当然、監督はじめ、原作者であっても、この動画との親和性を感じているとは思えない。だが、私をして「映画化決定」を知らしめたこの動画の回答ともなるべき作品が出てこようとは思っても見なかった。だから、心の奥底に眠っていた感性が呼び起こされたのだろう。

単なる青春物、という見方もできる。だが、そこにあるアツさをここまで表現できているのだ。名作とまで言う気はないが、邦画のベスト10なら確実に上位に位置する作品だと言っておきたい。

2020.8.12 初・先行上映! 「糸」鑑賞記

とうとう正規の公開日を待ち切れず、「先行上映」会に参加するまでになってしまった。
取りあえず事前宣伝も派手にやっていた本作は、菅田&小松という、今後「リアルカップル」に発展しなくもないコンビで映画化しただけに、かなり期待値は上がっていたのだが……

16:10の回を勇躍予約するが、気が付くとタイムアップギリギリの時間帯。こんな時に限ってタクシーは捕まらない。完全に開演時刻ぴったりでしか入場できなかったのは痛い。だが、やはり「先行上映」というキーワードは映画ファンに訴求したのだろう、ほぼ満席であった。

静の漣、動の葵。どちらかというと動の方ばかりに注目が集まりそうになってしまうのだが、このストーリーの最重要キーパーソンは、漣の妻になる榮倉奈々である。
がんに侵されても出産する。そして直前まで生への執着を見せる。金ですべてが解決すると思っている斎藤工演じる投資会社社長、最後の最後で葵をだます山本美月演じるネイルアーチスト。クズの見本のような人たちに付きまとわれる葵のなんと不憫なことか。対する漣は北海道から動かなかったばっかりに最良の伴侶を得ながら、死別してしまうのである。
彼女の育て方がよかったせいもあるのだが、二人の間に生まれた娘さんがいい芝居を見せるのだ。母親のいいつけというか教えを忠実に守る娘さん。2度自発的に行うこの行為に当方の涙腺が激しく反応する。

さて得点なのだが、ツイッターファーストは93点だったのだが、やや落として91点とする。
この作品の愁眉な点は、小松菜奈の食べるシーンである。騙され、事後処理をすべて済ませたシンガポールの屋台街でふと見つけた日本食レストランで食べるかつ丼。「悔しいけれど食べなくては」という意思が感じられてただ箸を進めているだけなのに当方はおかしなことに号泣に至ってしまう。北海道の「子ども食堂」で食べているときにも「ああ、これは子供時代のころを思い出すな」となってここでも当方の涙腺はおかしくなったのだが、この直後に漣の娘さんがやってきて「!!」となるのだ。
東京でもすれ違わせ、まるで「秒速5センチメートル臭いな」と思ったり、歩道橋を葵が歩くシーンで「君の名は。の再来か?」と思わせるなど、昨今のアニメ映画から実写映画に入ってきている層にも訴求するシーンを加えてあるところもなかなか良い。
平成元年から令和までの30年4か月。小松菜奈演じる葵のジェットコースター人生も、一つ仕事に打ち込む菅田演じる漣の人生も、結局は「人」に恵まれているかどうか、という点に集約される。二人の糸が「捻れて絡まって、時には戻って途切れ、また繋がった」作品であることに間違いはない。
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