多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2021.3.14 三浦春馬氏の雄姿を刻めた 「ブレイブ 群青戦記」鑑賞記

予告を見て、そそられるタイトルは意外に多いのだが、その一方で、「こんな作品、まともに評価できんの?」となる作品も往々にして存在する。その筆頭が「新解釈・三国志」だったわけだが、この「ブレイブ」も、タイムスリップ・学園モノ・戦国時代となんか売れる要素をギュギュっと詰め込んだ感じの作品になってはしないかと気にはなっていた。

正直、「面白くなかったらどうしよう」くらい、プライオリティは低めだったのだが、それでもみたいと思わせる最大の原動力は、新田真剣佑が主役を張っているからでも、山紘菜がヒロインを演じているからでも、松山ケンイチが怪演を見せているからでもない。ただ一つ。三浦春馬氏の最後の芝居が見たかったからである。
「天外者」での鬼気迫る五代友厚を、まるで彼の霊魂が憑依でもしたかのような熱演ぶりにほだされてしまい、ファンになったものの、この作品が公開される前に謎の死を遂げていた。そして最終作となったのが本作での松平元康役である。

物語の導入は、一人の生徒がタイムスリップするところから始まる。予告の見せ方がミステリアスにしてあったので、そういうことか、と理解したのだ。
そしてその1年後、ふたたび霊石に雷が落ちたことで、学校の敷地がそのままタイムスリップし、戦場の真っただ中に置かれてしまう。そこにやってくる雑兵たちは、無垢で無抵抗の高校生たちを次々血祭りにあげていく。この冒頭の10分余りは、そこまで描かねばならんのか、というくらい、それこそ監督のうっぷん晴らし、あるいは「日本もうかうかしてっと、こんなことになっちまうぞ」という警鐘のようにも受け取れる大殺戮大会を呈していた(とはいうものの、実際に死んでいると思われるのは墓標の数から30人程度と見られ、若干つじつまは合わない)。
脳筋組は連れ去られた人質奪還に、特進組は元の世界に戻るべく再度霊石に雷を落とさせる方策を考えるという2段構えが展開されるわけだが、まあ特進組はともかくとしてスポーツバカ部隊のあまりに粗雑な作戦には口をあんぐりさせるしかない。そもそも、相手は殺傷能力のある日本刀にやり。鉄砲も当時なので大量にないとしてもゼロということもないはずだ。人数も砦の常駐人員とは比較にならない少人数。いくらトップアスリートとはいっても2馬力・3馬力が出せるわけがない。
ただ、中盤の、元康と蒼のツーショットは、かなり大きな意味を持っていた。その前段には、頼りにしていた松本の戦死があったわけだが、死が当たり前の世の中しか知らない元康が、一人の死を悲しむ蒼の立場を理解したところはなかなか見せたところであった。
砦を攻めるという無理難題を何とか完遂する高校生集団だが、払った犠牲はあまりに大きかった。しかも、歴史上、本来あってはならない英雄の死が描かれてしまったのだ。
実はこのあたりから脚本がおかしくなっていく。本来過去に生きているべき人が死ねばその人を始祖に持つ人々はあっという間に消え去るはずだ。DNAが断絶するのだから当然で、替え玉・影武者で取り繕うことはできても、改変が止まることにはならない。
あのタイミングからすべての歴史が変わっていたとしなければならないはずで、蒼が「代わり」を勤めることは無理筋なのだ。このあたり、作品は、しれっと納めてしまっているが、「え?気が付いてました?」としらばっくれているようなクロージングでがっかりしてしまった。

だれ一人刀を持って応戦しない、スポーツで敵を倒すのと命のやり取りとを同意義に考えているレベルでは、全滅に近い損失があってしかるべきだ(近代戦の定義で言えば、全滅認定されるほど消耗している)。クライマックスシーンといっていい、タイムスリップし、歴史改変をもくろむ元学生(武将になっている)を蒼が成敗するシークエンスは、尺が長すぎて退屈してしまった。 そうした問題点の多さがあっても、結局この人の熱演が踏みとどまらせてくれた。92点をファーストインプレッションとした。
三浦春馬の最後の出演作。彼の魂のこもった元康役は「天外者」とは違ったのちの天下人をうかがわせるオーラを放っていた。言葉そのものに力があり、引き込まれる演技。返す返すも惜しい人を亡くしたと思う。

2021.3.14 さあ、積み込み開始。「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」13回目鑑賞記

2021.3.8の月曜日からという、異例の興行となった「シン・エヴァンゲリオン劇場版」だが、初日の54万人弱は意外性のない(エヴァの初日としては)「ごく普通」の入れ込みでスタートした。
初日初回鑑賞必須のガチ勢はもとより、最低初日鑑賞がファン・ヲタには必須条件。この初日の入れ込みを土日が凌駕してこそ、大ヒットが確約されるのだが、実際にはさらに私をがっかりさせる入れ込みしか見られなかった模様だ(土日計76万人はむしろこんなに入らないのか、と思ったくらい)。
そのあおりを食らう形で旧作は箱の割り当てを激減させる。22週目に突入した本作も同様である。
設定席数は、一週前の13.6万席に対して4.9万席。実際、今回訪問したTOHOシネマズ西宮OSの場合、朝一回と昼中回の2回上映で、昼中回は、13時手前で満席札止めになってしまっている。「君縄難民」ほど、大量にあふれたわけではなかったが、親子連れの何組かが満席表示にショックを隠し切れない様子がありありとうかがえた。

当方は、当然のように事前予約を忘れない。ほかの鑑賞予定の2タイトルは、満席になどなろうはずもないので、当日の端末で購入。
14日がTOHOシネマズデーであり、1200円で見られるところも大きく寄与した。というわけで、ほぼ一番乗りに近い形で入場したのだが!
すでに9割近くが売れていたこともあるのだが、親子連れの比率がこれまでの中でも突出して高いのだ。とは言うものの、朝一回/9:10始まりの回でこれである。そりゃぁ、昼中回が埋まるのも当然といえた。子連れ組が平均年齢を押し下げ、30代前半までと大きく伸長する。
本来左隣に着席すべき親子連れ(父+男子)は、フロート席に間違って着席。間違っていることを告げつつ、ここは販売されていないのでそのままでいいと助言。フロート席の右隣を押さえている/販売不可席とわかっている当方だからできる芸当なのだが、それを知っていることについては突っ込んでこなかったのでそのままにしておいた。

いつものようにいつもの号泣大会。公開末期の箱割だが、わたしの行動原理として「末期になればなるほど鑑賞回数が増える」のが一種の動きになったりもする。すでに今月は3回。当方の記録として、20回は無理かもだが、この作品には誰も越えられない未曽有の大記録を打ち立ててもらいたい。

某シリーズ映画の最終章の入れ込みについて※3/13 追記してあります

すでにツイッターなどでは公表していることなのだが、個人的趣味趣向が合わない監督氏の作品は、関わらないことにしている。
例えば是枝氏。彼の場合は一種潔い、とも取れるのだが、祝福の言葉を取り合わない態度というものが気に入らない。
プレジデントの記事。頭2ページだけでも感じ取れる。
他にも、ヒダリマキ的監督諸氏(森某とか、アニメ系なら宮崎何とか<息子さんは違うと思いたいけど>)の作品も触らないように心がけている。

そんな中で異質といってもいいのが庵野秀明氏だ。いつのころからか……少なくともナディアの時はほかのアニメーターの中の一人だった程度なのに、「エヴァンゲリオン」のテレビシリーズを見て初めてといってもいい「この人とは相いれない」感覚にとらわれたのだ。
もちろんこの作家性が大好き、という人もいるだろうし、シンパも大勢いることはわかっている。だが、私には、あの衝撃の最終回の意味不明ぶりがトラウマになってしまったままの26年間。それでも「劇場版で何か答えが見つかるか」と思った鑑賞も、1作目は納得したものの、二作目のまとめ方に幻滅し、以後、まったく触らなくなっていく。当然新劇場版はすべて未見である。

Yahoo!では☆5個が乱立し、待ち望んだ人たちやガチ勢の援護もふんだんに感じられる。だが、私はこの作品シリーズにはたとえ関連商品であっても関わりたくない(あれだけ店内を席巻した、パチ・スロであっても、一度も触ったことのないくらいには毛嫌いしているのがお分かりいただけよう)。

だが、映画の興行成績、という側面からはぜひとも解析したいと思わせるだけの理由がある。その第一ポイントは「月曜始まり」という希代まれなるオープニングを記録したことである。木曜日が祝日でこの日からスタート、ということはあったかもだが、週初めの月曜日スタートは異例中の異例。この日が非常事態宣言の解除日であることは大きかったかもだが、首都圏という一大消費地では解除されず、ナイト回の積み増しもなく20時でクローズすることとなり、ちょっと目論見は外れた。第二のポイントは、すでに決まっている「コナン」の4/16とのバッティングは避けなくてはならないとなれば、3月初旬しか残されてなかったことが大きい。

果たして、3/8の初日の入れ込みはこうなった。
元編集長の映画便りサンのツイート。
実は、当日は、暇にあかせて例のサイトを使って、入れ込みを追いかけていたのだが、度重なる4桁増で途中から盛り上がらなくなってしまった。
当日の最終結果はこちら。

この結果と、平日3日間の入れ込みも勘案して、今後の本作の入れ込みを予想したいと思う。
まず、基礎データとして3/8−3/10のデータ総計は65万強(352629+153484+144176)。初日のデータからのかけ率は1.5倍となっているので、3/10終了時で100万人に手が届くところまで来ている。3/12からの新作のために少しは箱を譲ることになるだろうが、それが回転率を著しく上げる。初日を越えられる土日の興行が発生するかが焦点だ。
ということで、おなじみのへなちょこ予想を上げる。
○3/13・14の土日は、総計100万人は記録する(平均50万人で初日越えはないと判断する)
○最終成績は500万人、70億強とみる

○3/13の入れ込みが40万人程度しかなく、初日を越えられないことが確実。週末一位獲得は確定だが、3/14との合計は85万人程度。
○最終成績は450万人、65億程度と見る。

そもそも、このシリーズは、根強いファンに支えられている。「Fate」や「ガルパン」といった、初日初回に参加できてナンボ、なところが大きい。だから初日に50万人以上が参集したのは道理なのだが、その勢いは続かない。どぎついリピーターも続出する内容か、といわれると、「そうではないらしい」というツイートも散見された。しかも上映時間は長く、上映回数を多くは設定できない作品になっており、その分でも劇場営業からすれば芳しいとは言えない。
何より、世間一般が盛り上がっていない。旧劇の時は、あまりに並ぶ人波に恐れをなして、開場時刻を早朝に繰り上げたという逸話こそあったが、当時と違って今の週刊誌は政治スキャンダルに御熱を上げている。オタク映画には一瞥もくれないだろう。
「鬼滅の刃」と比較しても、本作のテレビシリーズ初版は1995年。鬼滅がそれほど間隔をあけず、しかもテレビシリーズの続編として作られているのとは成り立ちも違う。

そう言った部分を勘案して、新劇場版の直前作・Qよりは30%程度の上積みを予想。前作の52.6億の3割増しとして68億程度。今作はIMAX/4DX系が好調なので、その分の加算をして70億強と予想した(残っている興行成績の記事はこちら)。
→3/13の入れ込みなどから、初動型の推移が顕著に見られるため、前作の3割増しを2割増しに下方修正、動員数は450万人、興収は、65億程度と予想を立て直した。

さあ、この予想が当たるのか、外れるのか?私個人的にはいい方向に外れてほしいのだが、世の中が鬼滅一色に塗り替えられているアニメーション映画状況の中で、そこに一矢報いられるのかは注目だ。とりあえず完結したと思われる本シリーズ。庵野氏を見直すタイミングが訪れることはあるのだろうか?
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