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エースコックは、当方的にも「がんばってもらいたい」即席めんメーカーの一つである。ところが、袋めんでは、マルちゃん「正麺」サンヨー「頂」などに完全に水をあけられ、青色吐息。カップ麺ではかろうじて大盛りの「スーパーカップ」が一人、気を吐いているが、軸がほかにない(和風麺で確立したブランドでもあるとよかったのだが、それもない)点が、不安材料でもある。
それを払しょくしようと繰り出したのが「茹でたて名人」シリーズ。おぎやはぎのコミカルなCMでシェアの切り崩しを図っていたのだが、現状では、へたすると「特売/投げ売り」の目玉にされる始末で、お世辞にも売れているという感覚はない。
すでに一度リニューアルもしており、その際に出た新味である「鶏白湯麺」にターゲットを絞って実食してみる。
まず、ふたにある「この麺、もはやラーメン店」は、事実誤認も甚だしい。確かにノンフライであり、歯ごたえもあって特徴がないというわけではないが、これでラーメン店を標榜するなら、正麺の麺なんか、高級中華料理店の麺という設定にしなくてはならない。それとも、このコピーを考えた人は、よっぽどラーメン店での実食が乏しい人ではないかと思われる。とにかく自分でハードルを上げ過ぎなのである。
スープも、鶏のエキスも感じられない中途半端な味。のけぞるような風味付けでもしていれば、また感じも変わったのだろうが、これでは箸の進み具合も鈍ってしまう。
具材の方も、麺を食べさせる、と大見得を切っている手前、しょぼすぎるものしかない。糸唐辛子も辛くなく、何のアクセントにもなっていない。
リニューアルしたんでしょ?といいたくなるような感想では、この先が思いやられる。商品コンセプトからの練り直しを切望する次第である。
購入店舗 関西スーパー 大開店
麺 2.9/5 スープ 2.5/5 具材 2.6/5 総合評価 73点