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エースコックの「わかめラーメン」は、私が幼いころから製品としてあり、当時から変わらない、液体スープの味付けと、それほど油を感じさせないあっさりとした後味のせいもあって、私のカップめんの評価の中では、いまだに上位に位置し続けている。
今のスープはどうかすると「やれコクだ、やれ背脂だ」と、しつこさや濃さ、味わい深さを前面に押し出しているところもあり、確かに複雑なのだが、すっきりとした味わいと言うものとは程遠い仕立てになってしまっているものも多い。
その対極に位置しているわかめラーメンのスープは、発売当時の、いわば昭和の雰囲気すら感じさせるものであるから、私が落ち着いて食べられるのかもしれない。
創業60周年のエースコックの謝恩品として登場した、わかめラーメンの大盛りバージョン。ベースとしての味が変化しているわけではなく、ただ大盛り、と言うだけ。だが、私は一抹の不安を覚えていた。
3分後食べ始める。麺は、別に「カドメン」とかの、高品位なものではなく、いたってわかめラーメンの麺そのもの。つまり、ひねりもないが、この単調な麺を食べ続けないといけないのである。
この現実に、愕然となった。あのわかめラーメンは、あのサイズだから、おいしく食べられ、余韻も残るのである。それが、ほぼ麺の量1.5倍。食べきるまでにかかる時間ももちろん長くなる。延び耐性のない麺にとって、後半に行けば行くほど、つらい実食にならざるを得ない。
スープは、確かに湯量に対して多めにしてあるとは言うものの、若干薄めに感じる仕立て。もう少し暴力的に濃い目の味に振ってもよかったかもしれない。
具材は、いつもながらの大量わかめがいい味出している。とはいえ、わかめとゴマだけと言うシンプルさはちょっといただけない。ねぎなりコーンなり、はヤッパリ欲しいところである。
求めるところが私は高すぎるのか? せっかくの記念商品も、レギュラーのほうの評価を上回ることはなく、いたってフツーな製品になってしまった。
購入場所 関西スーパー 大開店
麺 2.9/5 スープ 3.0/5 具材 2.7/5 総合評価 78点
<参考>レギュラーサイズのわかめラーメンの評価
麺 3.0/5 スープ 3.5/5 具 3.1/5 総合評価 88点