いまだに、赤羽店(0754)の"惨状"が脳裏に焼き付いて離れない。
確かに品ぞろえは潤沢にあった。だが、いまだに「失われた20数年」を過ごしている、一般の消費者にとって、一般食料品以外は、どれもこれも「こじゃれた」価格に内容。本当に食べたいと思えるような商品には出くわさなかった。
実は、一枚、店舗内部の写真をとってある。このパスタのようなもの一つにこの業態のすべてが言い表されているように感じたからである。
物珍しさからとったのだが、「ビーフバター焼きパスタ」という商品と、それプラスごはん、という取り合わせのようなのだが…。
価格は驚きの単品498円(税込み537円)!!いまどき、コンビニより高い商品開発をするなど、あってはならないことだということに気が付かないのだろうか…。
何事にも『値ごろ感』というものはある。人が商品を買うにあたって、独占的なものであれば、価格はいくらでも売り手の言い値だが、代替商品がほかの売り場/店舗にある場合、どうしても価格というものに目が行ってしまう。結果、高いだけの商品は敬遠され、見切られてやっと手出しされる、という結果になるのであろう。だいたい、パスタなら、サイゼリアに行けば300円台で食べられるのだ。腐ってもイタ飯屋。不味い商品は提供しないはず。外食よりも高い価格って、正直終わっている。
ことほど左様に、この業態が抱えている問題点は山のようにありすぎて、いちいちあげつらうのも骨が折れる。入ってすぐに惣菜コーナーがあり、この時点で、出来立ての雰囲気を味わってしまった結果、「家で作ろう」という気にさせなくなる効果は絶大。かといって、そのいずれもがかなりの高価格帯。「じゃぁ、素材を買って帰ろうか」となっても、鮮度が大事=仕入れにそれなりのお金がかかっているので売値もそれなり。「これじゃァ、手が出ないわ」となっても、残るは一般食料品か冷凍のコーナー。「ウハ、買うもん無くなったわ」で結局パンとかでお茶を濁す…買い物に来てこんな風に思っている人も実際多かろう。
「まだ試行錯誤状態じゃん」と擁護する声もあるだろう。しかし、新業態は、正直「大成功」と言って差し支えないほどの忙しさがないと、結局陳腐化したときに恐るべきことが起こってしまうのだ。それは「客の過疎化」…誰も寄り付かなくなってしまうことである。
まさか、その状態−−−開店からまだ一か月しかたっていない、3連休を前にした金曜日の、天候も回復し、それほどマイナス要因もない、午後6時前の店舗のガラガラ度合いを目の当たりにして、早くも現実のものになっていることに愕然としているのである。
客の支持を失った店舗ほどみじめなものはない。雨がじゃじゃぶりであったとはいえ、長浦店(0382)の惨状を目にしたときには、『お亡くなり確定か…』と嘆息したものだが、ここの場合は曲りなりでも都内の店舗である。しかも前回指摘したとおり、まだ3年たつか経たないかの築年数の店舗であり、本来なら改装する必要すらないはずである。
でも今回そうせざるを得なかった…。すでに客は離れてしまっており、起死回生で客を呼び寄せようとしたのだが、最初だけ…開店景気を過ぎると、物好きしかやってこない店舗になってしまった、とする推理が生まれるのだが、あながち間違っているともいえまい。
ダイエーの社是…もはや空文化しているが、ダイエーグループのちかい、にはこのような文言がある。
"ひとつ 真心を込めて、よい品をどんどん安く売る事を働き甲斐と致します"
よい品であっても、価格まで良いものにしないといけなくなってしまっている、FSSの実態。CEOが掲げていた「For the Customers」の精神は、本当にどこかに消え失せてしまったのだろうか…。
確かに品ぞろえは潤沢にあった。だが、いまだに「失われた20数年」を過ごしている、一般の消費者にとって、一般食料品以外は、どれもこれも「こじゃれた」価格に内容。本当に食べたいと思えるような商品には出くわさなかった。
実は、一枚、店舗内部の写真をとってある。このパスタのようなもの一つにこの業態のすべてが言い表されているように感じたからである。
物珍しさからとったのだが、「ビーフバター焼きパスタ」という商品と、それプラスごはん、という取り合わせのようなのだが…。
価格は驚きの単品498円(税込み537円)!!いまどき、コンビニより高い商品開発をするなど、あってはならないことだということに気が付かないのだろうか…。
何事にも『値ごろ感』というものはある。人が商品を買うにあたって、独占的なものであれば、価格はいくらでも売り手の言い値だが、代替商品がほかの売り場/店舗にある場合、どうしても価格というものに目が行ってしまう。結果、高いだけの商品は敬遠され、見切られてやっと手出しされる、という結果になるのであろう。だいたい、パスタなら、サイゼリアに行けば300円台で食べられるのだ。腐ってもイタ飯屋。不味い商品は提供しないはず。外食よりも高い価格って、正直終わっている。
ことほど左様に、この業態が抱えている問題点は山のようにありすぎて、いちいちあげつらうのも骨が折れる。入ってすぐに惣菜コーナーがあり、この時点で、出来立ての雰囲気を味わってしまった結果、「家で作ろう」という気にさせなくなる効果は絶大。かといって、そのいずれもがかなりの高価格帯。「じゃぁ、素材を買って帰ろうか」となっても、鮮度が大事=仕入れにそれなりのお金がかかっているので売値もそれなり。「これじゃァ、手が出ないわ」となっても、残るは一般食料品か冷凍のコーナー。「ウハ、買うもん無くなったわ」で結局パンとかでお茶を濁す…買い物に来てこんな風に思っている人も実際多かろう。
「まだ試行錯誤状態じゃん」と擁護する声もあるだろう。しかし、新業態は、正直「大成功」と言って差し支えないほどの忙しさがないと、結局陳腐化したときに恐るべきことが起こってしまうのだ。それは「客の過疎化」…誰も寄り付かなくなってしまうことである。
まさか、その状態−−−開店からまだ一か月しかたっていない、3連休を前にした金曜日の、天候も回復し、それほどマイナス要因もない、午後6時前の店舗のガラガラ度合いを目の当たりにして、早くも現実のものになっていることに愕然としているのである。
客の支持を失った店舗ほどみじめなものはない。雨がじゃじゃぶりであったとはいえ、長浦店(0382)の惨状を目にしたときには、『お亡くなり確定か…』と嘆息したものだが、ここの場合は曲りなりでも都内の店舗である。しかも前回指摘したとおり、まだ3年たつか経たないかの築年数の店舗であり、本来なら改装する必要すらないはずである。
でも今回そうせざるを得なかった…。すでに客は離れてしまっており、起死回生で客を呼び寄せようとしたのだが、最初だけ…開店景気を過ぎると、物好きしかやってこない店舗になってしまった、とする推理が生まれるのだが、あながち間違っているともいえまい。
ダイエーの社是…もはや空文化しているが、ダイエーグループのちかい、にはこのような文言がある。
"ひとつ 真心を込めて、よい品をどんどん安く売る事を働き甲斐と致します"
よい品であっても、価格まで良いものにしないといけなくなってしまっている、FSSの実態。CEOが掲げていた「For the Customers」の精神は、本当にどこかに消え失せてしまったのだろうか…。