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ヤマダイとの最初のきっかけは、青森フェアで出ていた、カップ麺の試食からである。
→このときの試食記はこちら。
このときは、当社の一大看板である「凄麺」に対して、肯定的にとらえられなかったわけだが、太麺の味噌ラーメンを食べてから、一気に評価が反転。前回の京都風の醤油ラーメンでは、麺よりスープのダメダメ感の方に意識が行ってしまい、ちょっと案外なものだった。
新商品でもないか、と、いつも行く、ダイエー神戸三宮店(0622)のB2Fにある、即席めんコーナーに足を踏み入れてみる。おおお、TOPVALU系のカップ麺発見(見るからに、旧カネボウフーズ的な面構えで、現テーブルマーク製はほぼ確実)!これもゲットする。
その次に定番のコーナーに目をやると、意外や意外、ヤマダイの商品は、結構棚に陳列されているではないか!もやしそばに博多とんこつ、新潟醤油なんかもある。
その中で、一番目を引いたのが、今回食べた「佐野らーめん」である。当日の店舗売価は158円(税込み170円)。ほかの製品が198円(込み213円)になっているのに比べると、「ほんとにここまで安くていいの?」と言いたくなる価格設定である。しかも具材は、曲がりなりにも『レトルト調理品』と書いてある!!!
期待に胸膨らむ実食となったわけだが、味覚に対するハードルを上げてしまうと、それに躓くというのが今までである。
ところが!!
そのハードルをやすやすと越してきたのである。これには当方、本当にびっくりである。
麺はなんと「平打麺」。これは佐野らーめんの特徴のようなのだが、こういう麺にすると、本当に凄麺の製法が引き立つんじゃないか、と思えるほど、コシ/食味/すすり具合、すべてに標準を上回るポイントをたたき出す。
スープは、当初液体を入れた時に「なんだ。この薄さ…」となって、ちょっとがっかりしそうになったのだが、一口口に含んで、衝撃が走った。
塩加減はまろやかでそのくせしっかりとしたコク。脂分もしつこくない。佐野らーめんを一度も食べていない当方としても、これがそうだ、と提案されてもわからないのだが、上品で、香料にあまり頼らないスープの完成度の高さが箸を止めさせない。
そして注目の具材。レトルトメンマはやや噛み切れない、というあたりと、ちょっと頃加減を考えてよ、と言いたくなる大きさで、減点というより、注意喚起。チャーシューは、久しぶりのレトルトものだったのだが、大幅加点に寄与するほどでもない。ねぎは、量/質ともに合格点。
「札幌濃厚味噌ラーメン」でこの会社の製品づくりの真摯さが伝わって以来、実に4品2勝。しかも、2勝ははっきり言って「圧勝」である。そう。この製品も圧勝である。それがあの価格・・・謹んで価格補正を加えると…
購入店舗 ダイエー 神戸三宮店
麺 9.0/10 スープ 9.5/10 具材 8.5/10 総合計 26.5/30
価格補正 +0.5 合計 27.0/30 格付け AA(なんとなんとのNo.1)
という結果になった。
補正を加える前でも、それまでの最高点だった「札幌濃厚味噌ラーメン」越え。普通、カップ麺は具材をおろそかにする嫌いがあり、それが減点の要因にもなっているのだが、具材にある程度力を入れると上位に食い込むのは間違いない。