多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2017年04月

「君の名は。」を深掘る 総集編

20タイトルで一応解析は終わった"つもり"で居た。
ところが、すでに詳細を調べている人ならお気づきだろうが、3月に上梓した文章は、そのほとんどで改修や修正を加えてきている。
→証拠、というかこちらが改修した記事の一覧 その1 その2 その3 あとは、タイトルに改修済みなどを確認していただきたい。

いままで20回以上も鑑賞したのも、実際のところ、「映像からでしか答えは見つからない」からこそ、スクリーンに座り続けたといっても過言ではない。すでに「何度見ても発見がある」と言ったのは大げさでも何でもない。

劇場で見られることはほぼなくなりつつある(たまたま住んでいる至近に上映を続けているシネコンがあるのは奇跡と言ってもいい)状況で、結論をそろそろ出さないといけない時間帯に入ったと思っている。
何より、一番おかしいと言ってもいい、「夢を見とるな」で囲まれた部分の記述をどう解釈するかを披露することで、このストーリーが恐ろしく練られたものであることに今更ながら気が付くのである。

さて、「夢を見とるな」と一葉に問いかけられた時点の部分もすでに解析を終えている。→記事はこちら。しかし、ここからの瀧の日常は、いろいろとおかしなことだらけである(下線で示してある)。
1.10月3日のはずなのに、まるで学校は休みかのように10時過ぎに飛び起きる。
2.奥寺先輩のLINEを受け取る。三葉が翌日にデートを申し込んでいたことに気が付く。
3.家を飛び出す瀧。だが、扉の開く位置が違う
4.明らかに休日っぽい四ツ谷駅前。
5.「郷愁」写真展で、突然奥寺先輩がカーディガンを羽織る。セカンドバッグには入っている感じなし。
6.瀧、先輩と別れて三葉に連絡を入れる。もちろんつながらない
7.入れ替わりがなくなったことに気が付く瀧は、写真展で見た実物を探索せず、スケッチを描き起こす
8.授業中は、周囲と全く違う行動をしている周りがノートを取っているときにはぼぅっと外を見たり。
9.高木と司とも距離を置き始める。
10.いよいよ飛騨探訪。だが、日程はともかく、出発時刻を指定・漏らしていないにもかかわらず司・奥寺先輩までもが瀧を待ち伏せ、飛騨探訪に同行する。
11.新幹線車内の描写が全くの逆
12.新幹線車内アナウンスが、通り過ぎている品川/新横浜を案内している
13.名古屋駅。地下通路を9時台(それもかなり早い段階)に通過。11番線の出発案内に9:24発の中津川行の表示が認められるので、少なくとも9:20頃に通過しているのは間違いない。
だが乗ったワイドビューひだは10時台の列車
14.名古屋駅。9:46発の中津川行は金曜日なのに土日ダイヤの10番線から発車している。
15.「ワイドビューひだ」車内。味噌カツ弁当の日付がありえない(15.10.9)
16.飛騨古川駅。本来入線しない番線で客扱い。
17.飛騨古川駅。排気ガスの出口は逆側。あの煙突状のものはマフラーではない(あの突起は、信号炎管)
18.飛騨古川駅。着ぐるみは常駐しておらず、当然動かない
19.スケッチを手に糸守捜索。だが、至近の特徴的な地形のはずなのに誰も言い当てられない
20.ラーメン店吉野。瀧だけなぜかTシャツでラーメンを食べている。
21.ラーメン店吉野。バックに流れる野球中継。応援があったことから国内の試合と断定。だが10/21金曜日に試合の設定はない(日本シリーズ自体が金曜日に試合を行わない)
22.アプリを開くまで保持されていた三葉の書いた記録。文字化けし、消えていくはずがない
23.古川図書館。検索画面が嘘サイト(cwf-search.jp?様の記載)
24.目録類の大仰ぶり/ページ数の多さ。
25.勅使河原と名取の並び=隣どおしって…
26.さやかの名前の表記。公式資料なのに誤字はあり得ない。
27.「つい2,3週間か前に、「彗星が見えるね」ってこいつは俺に言ったんです。だから…」ここで一葉の問いかけ。「俺は…何を?」

よくもまあ、これだけ「間違い探し」をあの時間帯にぶち込んでくれたものだ。ここだから言うけど、私、大の間違い探し好き。しかし、だからこそ、私は声を大にして言える。

結論:
一葉の「夢を見とるな」で囲まれた部分は間違いなく瀧が起きながらにして夢を見ている時間帯。描写のあまりにもいい加減ぶりや周りの無関心ぶり、矛盾点がこれほど多いのは明らかに異常。

解析厨の諸氏は、「ウワ、間違っているよ」という指摘ばかり。例えば立花家の扉(3)や、新幹線の座席配置の妙(11)は有名なところだが、もし瀧の夢の中の出来事で、あやふやに書かれたとするならば、全て納得のいく回答が得られる。
新幹線の車内も、列車の描写にまで定評のある氏が「逆に描いちゃったね、テヘペロ」なんて言うイージーミスを犯すとは思えない。列車絡みの記述もおかしなところだらけ。もちろん普通に鑑賞している分には、11~18の内容は、気が付きにくい。それであるがゆえに、「ほらほら、間違えて書いてますよ」とドヤ顔で我々に挑戦をしかける監督氏の顔が目に浮かぶ。

では本当に夢だったのか…
私はここで廃墟の糸守高校のシーンに立ち返る。あのとき、瀧は、司たちに説明しようと日記アプリを開こうとした。だが、その刹那、文字化けして消えていく日記たち。本来なら(三葉の生死関係なく)残っていてはおかしい日記。それがあのときまで残っていた…
これで私は確信した。アプリを開くまでもなく、本当は消滅していたはずだった。それが都合よく残っていた。そしてこれ見よがしに、瀧に消失を見せつける。これすなわち、夢の中の出来事だと解釈できるのだ。瀧が意外に感情を表に出さず「消えてく…」とぼそっと言っただけにとどまっているのも怪しい。

でも我々の目には、「すべて現実に起こっていること」としか思えない。特にラーメン屋の親父という第三者がからんでいることは、夢と思わせるには少し力技すぎる。10/22にご神体のふもとまで送ってくれたこともあるので、前日の白昼夢で出会った、とするのも難しいし、連絡先を知っていることから実際に出会っていることも疑いようがない。
だが…ラーメン店店主には糸守出身という"ムスビ"が存在する。瀧と店主がムスバレテいると何が起こるのか…それはムスバレテいない町の人々がスケッチに無関心すぎるところからも明らかである。糸守を知っているのみならず、スケッチに心をひかれ、ムスビつく。この結果、瀧のゾーンに店主も入り込んだとすると、無理やりのような瀧の夢の中に登場する人物という意識が出てくる。

苦しい説明なのは百も承知である。だが、それまでの瀧とその周りの描写は矛盾だらけで整合性の取れない事柄ばかり。これが練り込まれたことで、何が起こったのかというと、あのデートからの中盤、見れば見るほど深みにはまるかのような記述が軒を連ね、遂には、本当に夢を見て突如現実に引き戻されたかのような、「俺は…何を…」という嘆息をも導き出すのである。

実際、このストーリーの中で、意味や発言の趣旨がつかめない言葉は意外に少ない。だが、このときの瀧の発言は、唐突過ぎるし、のちのシーンともつながらない。シークエンスとして独立した、一種の「切った」発言とするのが妥当であり、であるからこそ、それまでの行動すべてが現実と違うものという見方もできる、ということである。
その中に三葉の二つに割れた彗星の残像が含まれている。これも夢と見ることもできるし、一方同じ物理現象であるのにまったく違う書かれ方をした口噛み酒トリップ内の三葉が隕石(というより彗星本体?)に直撃を食らうかのような描写も間違っている。最後に宮水家近傍に落下した隕石の引き起こした災害が「正解」であり、それがすべてである。

当初の私は、「瀧にタイムワープする能力が備わった」という幼稚な結論で解析を進めていた。だがそれも回数見ていくことで間違いに気づかされる。二人が入れ替わることになったのは確かに原因は不明だが、彼らがムスビツイテいたからに他ならない。そしてそれを具現化したのが、2013.10.3の組紐の受け渡し、とした。
3年間のタイムラグ。本人たちがそこに気が付くのは、瀧が自らでご神体を訪問したとき。それまで一切の矛盾を感じずにいられたのは、夢と現実/翌日には現実に戻っているというずぅっと入れ替わったままでないところが影響していたと思われる。

彼らには、本当なら強烈に覚えていてもおかしくない、それまでの入れ替わりや隕石災害で人的被害を回避させる立役者的存在になったことすら記憶から消えている。もちろん、お互いがお互いを求めあうかのような熱情を帯びた恋愛に発展していたことも。喪失、記憶の忘却がこの作品のテーマにあるから、過去を思い出したり、そう言った恋愛をできなかった層にも強くメッセージとして届いたんだと思う。そうでなければ、ほぼ全世代を巻き込んだといえる1900万人超の観客動員は説明のしようがない。

草稿段階から含めて、解析記事は、実に80タイトル近くに及ぶ。それでも完全に丸裸にできた、とは思っていない。ぶっちゃけ7割くらいしか読み解けていないと考えている。しかも自身の中でまとまったというレベルであり、原作者たる新海氏と意見が同一な部分ってほぼないのではないか、とさえ思う。
それでもここまで一タイトルに関われたこと・解析できたことは自身の文筆活動に新たな一石を投じてくれたことは間違いない。

DVD・BD発売記念と称して、又同一タイトルでお目にかかりたいところである。








2017.4.22 緊急鑑賞? 23縄目@ミント神戸

「美女と野獣」の実写版の上映時間は130分。確かに感動出来なかったわけではない。いや、むしろ「よくやった」レベルであり、満足度は高い。だが、元ネタがアニメーションで、不朽の名作と言われているものを完全リメイク、とするには、若干物足りなく感じたのは偽らざる気持ちである。

本来なら、他の映画を観ることで「君の名は。」の感動を打ち消す「脱縄計画」は、順調に推移するはずだった。しかし、いろいろな映画を観るのだが、基準がこの作品なので、またここに帰って来てしまう。
それこそ、瀧の心情そのままである。
 「俺がもう一度逢いに行くって」 

実際、今回のスクリーンに座った原動力は、一にも二にも、「美女と野獣」の中途半端ぶりがあるからだ。長くなってしまった尺と、始終歌っている登場人物たち。ミュージカルとして受け入れるにしても、純度が高まってしまったおかげで、ストーリーがぶつ切りになる。畳みかける楽曲だらけで、盛り上がるのは間違いないが、それでも楽しい感じにはならない。
だが「君の名は。」はどうか。歌詞付きの楽曲は4曲5バージョン。私はこの作品を「登場人物が歌わないミュージカル」と評したこともあるのだが、今回改めてみて、その思いを一層強くする。
夢灯籠が流れるさなかにさっそくひと泣き。開始一分程度しか持たない涙腺の緩さに苦笑することしきり。さすがに「前前前世」は泣ける要素は皆無だが、それでも幕間/場面転換とする曲という部分ではいい位置での配置だ。
スパークル/なんでもないや(movie edit)は、もう当方が涙なしには歌えない一曲になってしまっている。もちろん、画面に合わせて口パクするが、もうどうしようもなくなる。エンディングでもようやく「泣いたりしたその後の空は」の部分で泣かずに済み、また見てしまった、という思いにとらわれる。

まあ、原動力は確かにそうだが、ミント神戸が夕方回に時間帯を変更したことのお祝いとして、再度観に行ったという部分も上げておく。こうでもして、「もう少しだけでいい」という人たちがしがみつくことで、辞めないで済むという部分もあると理解しているからである。

観客内容は30人強。出色は高校生カップル(一組)の存在。待機場所で隣どおしになっていたので、声をかければよかったか、とまたしても反省。高年齢層の視聴は少なくなり、どうやら完全リピーターが来ているように感じる。平均年齢は30代後半、男女比は若干女性優位。

当初の予定では4/23日曜日に見に行くつもりだった。だが、着替えが面倒くさくなり今日も"正装"で出かけたことで、今日行く気になったという側面もある。
もう映画を見て泣かずに済む局面を想定できなくなっている。本当にヤバい。

「私は、いや、日本国民は、とんでもない映画に巡り合ったのかもしれない」。

上映され続ける限り、追いかける思いを新たにしながら劇場を後にする。

2Dと3Dで評価が分かれるキャラ

「美女と野獣」がらみの記事はこれでおわりにしたい。
実は気になっている記述がある。→前田有一氏の「美女と野獣」評

生々しい、という書き方に興味を覚えたのだ。実際、野獣の特殊メイクは恐ろしく手間隙かかっているだろうし、意外に暗めのシーンも多く、それが怖さを増幅させる。
ところが、アニメーションの野獣は、どことなく憎めないキャラデザである。ベルがそこそこ美形に描かれていることもあるが、それを邪魔しないレベルにしてある。

2Dと3Dで物議を醸したといえば、このキャラが思い出される。
ここでこのキャラが出てくることを想定できたならなかなかのものwwwww

登場当初は、嫌悪感を感じさせる平面図案だったのだが、いざ着ぐるみになると、その愛くるしい動作にキレのある動きで一気にゆるキャラのスターダムに乗ることができた。

この意外性には当方もしてやられた。最近でこそゆるキャラばやりではあるが、この図案が発表された当初、全マスコミが異端のものという方向性を持って攻撃に転じていた。少なくとも好意的に報じていたところは皆無だった。
ところが、3Dの着ぐるみの動きで状況は一転。「かわいい」という声に押される形でネガティブ報道はフェードアウトしていく。

今回、思ったほど興行収入が伸びていない「美女と野獣」。あまりに野獣を再現しようとするあまり、やりすぎた可能性はあると思っている。
ちなみにYahoo!の映画レビューでも、当方が指摘した部分(円舞シーン)の物足りなさを指摘する投稿が散見されている。やはり、アニメーションの出来の凄さを見知っているものからすれば、生身で勝負したものの、ほとんど特殊効果・カメラ回しもなしでやってしまったのは若干の評価減点ポイントとなったのは間違いない。
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