現物を購入して、はらわたが煮えくり返る思いを持ちながらブログを書こうと思ったが、ひとまず草稿という形で落ち着いた。
一番最初はツイッターで知ったこの案件。ライブドアニュースにもなっていた。
→こちら。
乱暴な言い方を許してもらえるならば、いくら金を稼ごうとも、超名作であっても「アニメーション映画はあってなきがごとし」ということなのだろう。それはそれで納得いく説明とも受け取れる。何しろ、実写だけに限定してベストとワーストを決定してくれるのだ。あえて、表現方法も違う、土俵の異なるアニメーションがそこに割り込む余地はないといってもいい。
今の実写映画界、ドングリの背比べであり、お世辞にも名作や大作が出てきているわけではない。それが証拠に、2017年の邦画興行成績ではアニメーションが独占に近い状態。このサイトで邦画のランキングを作成すると、1位コナン/2位ドラえもん/3位銀魂/4位ポケモン/5位キミスイ/6位メアリ/7位妖怪ウォッチ/8位SAO/9位忍び/10位22年目 となる。1・2・4・6・7・8と、6作品がアニメーション。邦画実写トップの銀魂の興収は38.4億であり、全体4位だったコナンの68.9億の半分強しか稼げていない。アニメーション6作品で239億以上を売り上げている(2017年の「君の名は。」の興収は含まれていないが、もし2017年分で計算すると、ほぼ35~40億はあった計算になり、下手するとベスト3くらいの地位を獲得していたかもしれない/そうなると、ベスト3すべてがアニメという結果となってしまう)が、実写の4作品では122億程度。
これほどまでに水をあけられていても、アニメーションの影響力を無視しておきたいというのである。再度の記述になるが、日本の劇場でかかっている邦画アニメーションは、いいもわるいも評価の対象にならない"異質"なものだとこの雑誌は高らかに宣言してくれたことになる。
彼らの言い分も、心を落ち着けて聞けば、理解できなくもない。人間が動いて初めて映画と言える、スジ(ストーリー)とヌケ(映像)とドウサ(生身の演技)の3要素は必須だったわけで、今までの選定方式がむしろ間違っていた、と言いたいようなのだ。
とはいえ。
自分たちの価値観に相いれないものを排除するやり方って、すでに吐いて捨てるほど見てきている。F1のグリッドガールを止めることに例を上げるまでもなく、「声を上げたもの勝ち」という風潮が蔓延しているように思えて仕方ない。そして、そういう固定観念に凝り固まり、柔軟に物事を見られなくなっていく人たちを加齢を踏まえて「老害」などと呼ぶ。
彼らのアニメーション蔑視の考え方は、よくわかったつもりである。表現方法が違うだけにもかかわらず、同じ土俵に立たせてもらえない。所詮実写という狭いコミュニティーの中だけで優劣を決めてくれればいいわけであり、私としても、その考え方を変えさせようとか、不買しようと呼びかけるつもりはさらさらない。
だってその必要がないからである。映画芸術という雑誌タイトルであるのにすべての映画が対象でないということを宣言してしまったからである。
今回の件がこの雑誌にとって致命的なのは、今の日本の興行実績から言っても、アニメーションの量は半端ないからである。その昔の「東映マンガ祭り」くらいしかアニメ映画がなかったころはランクインできるほどのクオリティもなかったし、実写がまだまだ意気軒高だった時代である。90年代あたり…バブル崩壊以後から調子が狂い出して、今に至るわけだが、このあたりから、シリーズもの/ジブリ系が幅を利かせ始め、2001年の300億越え達成の「千と千尋」の出現を見るのである。それでもこの雑誌は、アニメーション映画にも目を配っていたはずである。
突然の路線変更が、なにに起因するものか、は正直わからない。もっとも、分かったところで、彼らが彼らの決めた道を行くことに否定も肯定もできない。「どうぞご勝手に」と言ったところだ。完全にものにするべく、本誌は購入するつもりだが、最初で最後の購入になるだろう。
一番最初はツイッターで知ったこの案件。ライブドアニュースにもなっていた。
→こちら。
乱暴な言い方を許してもらえるならば、いくら金を稼ごうとも、超名作であっても「アニメーション映画はあってなきがごとし」ということなのだろう。それはそれで納得いく説明とも受け取れる。何しろ、実写だけに限定してベストとワーストを決定してくれるのだ。あえて、表現方法も違う、土俵の異なるアニメーションがそこに割り込む余地はないといってもいい。
今の実写映画界、ドングリの背比べであり、お世辞にも名作や大作が出てきているわけではない。それが証拠に、2017年の邦画興行成績ではアニメーションが独占に近い状態。このサイトで邦画のランキングを作成すると、1位コナン/2位ドラえもん/3位銀魂/4位ポケモン/5位キミスイ/6位メアリ/7位妖怪ウォッチ/8位SAO/9位忍び/10位22年目 となる。1・2・4・6・7・8と、6作品がアニメーション。邦画実写トップの銀魂の興収は38.4億であり、全体4位だったコナンの68.9億の半分強しか稼げていない。アニメーション6作品で239億以上を売り上げている(2017年の「君の名は。」の興収は含まれていないが、もし2017年分で計算すると、ほぼ35~40億はあった計算になり、下手するとベスト3くらいの地位を獲得していたかもしれない/そうなると、ベスト3すべてがアニメという結果となってしまう)が、実写の4作品では122億程度。
これほどまでに水をあけられていても、アニメーションの影響力を無視しておきたいというのである。再度の記述になるが、日本の劇場でかかっている邦画アニメーションは、いいもわるいも評価の対象にならない"異質"なものだとこの雑誌は高らかに宣言してくれたことになる。
彼らの言い分も、心を落ち着けて聞けば、理解できなくもない。人間が動いて初めて映画と言える、スジ(ストーリー)とヌケ(映像)とドウサ(生身の演技)の3要素は必須だったわけで、今までの選定方式がむしろ間違っていた、と言いたいようなのだ。
とはいえ。
自分たちの価値観に相いれないものを排除するやり方って、すでに吐いて捨てるほど見てきている。F1のグリッドガールを止めることに例を上げるまでもなく、「声を上げたもの勝ち」という風潮が蔓延しているように思えて仕方ない。そして、そういう固定観念に凝り固まり、柔軟に物事を見られなくなっていく人たちを加齢を踏まえて「老害」などと呼ぶ。
彼らのアニメーション蔑視の考え方は、よくわかったつもりである。表現方法が違うだけにもかかわらず、同じ土俵に立たせてもらえない。所詮実写という狭いコミュニティーの中だけで優劣を決めてくれればいいわけであり、私としても、その考え方を変えさせようとか、不買しようと呼びかけるつもりはさらさらない。
だってその必要がないからである。映画芸術という雑誌タイトルであるのにすべての映画が対象でないということを宣言してしまったからである。
今回の件がこの雑誌にとって致命的なのは、今の日本の興行実績から言っても、アニメーションの量は半端ないからである。その昔の「東映マンガ祭り」くらいしかアニメ映画がなかったころはランクインできるほどのクオリティもなかったし、実写がまだまだ意気軒高だった時代である。90年代あたり…バブル崩壊以後から調子が狂い出して、今に至るわけだが、このあたりから、シリーズもの/ジブリ系が幅を利かせ始め、2001年の300億越え達成の「千と千尋」の出現を見るのである。それでもこの雑誌は、アニメーション映画にも目を配っていたはずである。
突然の路線変更が、なにに起因するものか、は正直わからない。もっとも、分かったところで、彼らが彼らの決めた道を行くことに否定も肯定もできない。「どうぞご勝手に」と言ったところだ。完全にものにするべく、本誌は購入するつもりだが、最初で最後の購入になるだろう。