映画「君の名は。」の世界観、内容、二人の主人公の尊さ。
チョクチョク円盤を引っ張り出して23インチのモニターで見たとしても、湧き上がる感情というものがどうしてもミニマム化されてしまうのだ。
「劇場版はスクリーンで見るべき」
「映画にはまだ、こんな力があるんだと教えられました(新海誠)」
確かにDVDの普及でより一層映像作品を身近に楽しめることはいいことだと思う。だが、それでも、自宅に100インチクラスのディスプレイ/プロジェクタで見せることのできる家はそうそうない。また、映像もだが、音響面での劇場のアドバンテージ感は半端ない。
どこまで行っても、劇場で見る映画は、特別なものであり、その空間をいくばくかの料金で楽しめる。本当に2001年からの15年余り、スクリーンから遠ざかってしまったことを後悔している。
それもあるので、どこかでやっていたらはせ参じるのが常になってしまった。遠征に至った2017年7月のシネマロサであったり、復活上映があると聞けば、京阪神間であればどこにでも顔を出すといった状況である。
そして、恐るべき情報がもたらされる。徒歩圏内と言ってもいいパルシネマしんこうえんで、12日間/二本立てとはいえ、上映されると知ったからである。
そうなると、企画初日に顔を出すことに何のためらいもない。2本立ての偶数回であり、2回目は16:10から。仕事終わりでギリギリのタイミングだが、行かない手はない。
劇場には16時過ぎに到着。完全自由席(性別仕分けはなかなか斬新)なので、券売機方式の入場料払い。1200円で朝から晩まで見られるなんて、キチ縄さんが聞いたら感涙ものだろう(とはいえ、3縄しか積めないじゃんwwwって言いそうだけど)。
さて初日2回目の観客動向だが、これがまたものの見事におっさんおばはんしかいない。二桁リピーターと思しき人はいなかったものの、ところどころの笑わせポイントでもあまり声は上がらなかったので、やはりそこそこにリピートしている人たちが多かったのか?時間帯で考えれば、23名は上出来の部類ではなかろうか?だいたい、この劇場でアニメーションをやるというのはかなりのエポックのように感じている。平均は50代前半にしてみるが、もう少し高いかもしれない。男女比は、7:3で男性優位。
スクリーンはあまり期待していなかったが、音響は意外なほどクリアに響いてくれている。歌詞付きの楽曲(前前前世など)がかなり前面に出てくるような感じがした。ただ、着座位置でかなり感じ方も違ってくるように思われる。その音がよかったこともあってか、夢灯籠手前でじゅわっと来てしまう。スクリーンでは3/30以来。ほかの作品にもいろいろ浮気したのに、結局ここに立ち戻ってしまう。
今までに比べると、感情の発露はそれほどでもなく推移した。やはり、自宅での鑑賞が耐性をつけさせたのか…とおもったが。カタワレ時だっで二人が邂逅するシーンからどうしても止まらない。もちろん、ペンが落ちてからは毎度おなじみの大号泣大会。何度でも書くが、この演出は反則だ。
そうなると、三葉の手が開いていき、スパークルの後半が歌われる頃でもせっかく落ち着いた涙腺がまた激しく動く。決然とした三葉に勇気をもらい、「あー、これで何とかなる」と安堵しつつ、最後の部分を共に口パクで歌唱しつつ、"その時"を迎える。
二人が遂に出会うわけだが、ここでもなんでもないやの歌詞が私を歌わせながら涙まみれにさせてしまう。もうみなまで書きませんけどね。そして二人が階段ですれ違い、お互いを確認する。この作品にふさわしいラストカットだと断言する。
やはり読了感の凄さは半端ない。爽やかな疲労感すら同居しているかのようである。三葉は、後半、走りまくっていたが、そういう画面の人物の動きも追体験しているかのようである。
明るくなっても、動かない人も半数近く見受けられる。これこそ、入れ替えなしの魅力であり、一昔前までは当たり前の風景でもあった。併映作品も見るべく、当方は席を前寄りに移す。
チョクチョク円盤を引っ張り出して23インチのモニターで見たとしても、湧き上がる感情というものがどうしてもミニマム化されてしまうのだ。
「劇場版はスクリーンで見るべき」
「映画にはまだ、こんな力があるんだと教えられました(新海誠)」
確かにDVDの普及でより一層映像作品を身近に楽しめることはいいことだと思う。だが、それでも、自宅に100インチクラスのディスプレイ/プロジェクタで見せることのできる家はそうそうない。また、映像もだが、音響面での劇場のアドバンテージ感は半端ない。
どこまで行っても、劇場で見る映画は、特別なものであり、その空間をいくばくかの料金で楽しめる。本当に2001年からの15年余り、スクリーンから遠ざかってしまったことを後悔している。
それもあるので、どこかでやっていたらはせ参じるのが常になってしまった。遠征に至った2017年7月のシネマロサであったり、復活上映があると聞けば、京阪神間であればどこにでも顔を出すといった状況である。
そして、恐るべき情報がもたらされる。徒歩圏内と言ってもいいパルシネマしんこうえんで、12日間/二本立てとはいえ、上映されると知ったからである。
そうなると、企画初日に顔を出すことに何のためらいもない。2本立ての偶数回であり、2回目は16:10から。仕事終わりでギリギリのタイミングだが、行かない手はない。
劇場には16時過ぎに到着。完全自由席(性別仕分けはなかなか斬新)なので、券売機方式の入場料払い。1200円で朝から晩まで見られるなんて、キチ縄さんが聞いたら感涙ものだろう(とはいえ、3縄しか積めないじゃんwwwって言いそうだけど)。
さて初日2回目の観客動向だが、これがまたものの見事におっさんおばはんしかいない。二桁リピーターと思しき人はいなかったものの、ところどころの笑わせポイントでもあまり声は上がらなかったので、やはりそこそこにリピートしている人たちが多かったのか?時間帯で考えれば、23名は上出来の部類ではなかろうか?だいたい、この劇場でアニメーションをやるというのはかなりのエポックのように感じている。平均は50代前半にしてみるが、もう少し高いかもしれない。男女比は、7:3で男性優位。
スクリーンはあまり期待していなかったが、音響は意外なほどクリアに響いてくれている。歌詞付きの楽曲(前前前世など)がかなり前面に出てくるような感じがした。ただ、着座位置でかなり感じ方も違ってくるように思われる。その音がよかったこともあってか、夢灯籠手前でじゅわっと来てしまう。スクリーンでは3/30以来。ほかの作品にもいろいろ浮気したのに、結局ここに立ち戻ってしまう。
今までに比べると、感情の発露はそれほどでもなく推移した。やはり、自宅での鑑賞が耐性をつけさせたのか…とおもったが。カタワレ時だっで二人が邂逅するシーンからどうしても止まらない。もちろん、ペンが落ちてからは毎度おなじみの大号泣大会。何度でも書くが、この演出は反則だ。
そうなると、三葉の手が開いていき、スパークルの後半が歌われる頃でもせっかく落ち着いた涙腺がまた激しく動く。決然とした三葉に勇気をもらい、「あー、これで何とかなる」と安堵しつつ、最後の部分を共に口パクで歌唱しつつ、"その時"を迎える。
二人が遂に出会うわけだが、ここでもなんでもないやの歌詞が私を歌わせながら涙まみれにさせてしまう。もうみなまで書きませんけどね。そして二人が階段ですれ違い、お互いを確認する。この作品にふさわしいラストカットだと断言する。
やはり読了感の凄さは半端ない。爽やかな疲労感すら同居しているかのようである。三葉は、後半、走りまくっていたが、そういう画面の人物の動きも追体験しているかのようである。
明るくなっても、動かない人も半数近く見受けられる。これこそ、入れ替えなしの魅力であり、一昔前までは当たり前の風景でもあった。併映作品も見るべく、当方は席を前寄りに移す。