多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2019年05月

2019.5.26 有無を言わせぬ圧倒 「プロメア」鑑賞記

OSシネマズハーバーランドで予告は見たことのあるこの映画。
パステル調の色彩も毒々しく、そして人物に寄りまくる構図にど派手なアクションシーン。 いきなりこれを何の情報もなく見せられたとしたら、「ウハ――――」となってしまうこと請け合いである。
→本予告。

公開直後に上がってくる映画評は、「堺雅人、やばい」が多勢を占める異常事態。これはどうあっても観なくてはなるまい、となって日曜日の同所に勇躍乗り込んだのである。

だが、昼前回なのに、総勢わずか10人強。「へ??」同じタイミングで入場していた「居眠り磐音」はそこそこ人を集めていたようだったが、こんなものなのか、と思わずにはいられなかった。
カップル3組、男性ペア一組以外は全員男性ソロ。久しぶりの当方が最年長記録を樹立して、平均年齢30代後半を掲示する。

映画の方だが、突然起こる人間発火現象がおさまりを見せて30年余り。それでもいまだに起こる残党たちの発火現象を取り締まる消防隊の面々の活躍が何と序盤に提示される。そのどれもがキャラのたっている人々なのだが、主役の松山ケンイチ演じるガロが出てきて一気にヒートアップ。そして敵対するバーニッシュの首領・リオが出てきてさっそく一対一の激しいバトルが展開する。
首領を捕まえたことで一躍有名人になるガロ。命の恩人でありその人のためなら何でもできると敬愛しているこの街の施政官・クレイから表彰もされる。だが、ピザ屋での一件以降、ガロの想いは少しずつ変わっていく。
そしてガロは、今まで敵対していたバーニッシュも同じ人間であることに気が付いていく。それでも火をつける当事者を野放しにしておくわけにはいかない。
だが、実はクレイこそ、この物語の最大最凶の”悪”だったことが物語が進んでいくにつれて明らかになっていく。ガロを救ったのも自作自演。そしてその方法しかないと強弁するクレイを始めて罵倒するガロだったが……

得点は92点になった。
まず、この展開は正直言って、見る人は選ぶし、しっかり把握して見られる人は数少ないと思われる。特に、「天元突破グレンラガン」「キルラキル」の世界観を好み、独特なカメラワークで迫るアクションシーンがたまらない、という人以外は、正直受け付けないんじゃないかと思っている。
では、その世界観がどうして一本の映画にできたのか?それは製作サイドに答えがあった。この作品、スマホゲーなどを展開する、XFLAGが単独出資して作っているものだからである。
XFLAGのアニメ・映像事業関連のホームページ。
もしこれが「製作委員会」方式だとどうなっているか?まず出資をお願いすることが難しかろうし、もし仮にうまく立ち上がっても、今度は、金を出している企業の意向がどうしても反映されてしまう。曰く「もっと客の取れる作風にしろ」だの「声優はほかの人で」とかのごり押しなどもありえただろう。
それが一切ない一社スポンサーのアニメーション映画だから、ここまでの無茶ができるし、それが許されるのだ。
そうなってくると、減点されている8ポイントの理由もそれとなくわかってくる。特に設定の無茶苦茶さ加減であるとか、最後の強引なクライマックスであるとか。落ち着くべきところに落ち着いたとはいえ、納得のいく大団円、とは到底思えないラストになったところは残念な部分でもある。
だが、この作品が大きく加点されている部分は、ただの戦闘シーンに終わらせず、上がる楽曲でそれらを彩ったからである。特に物語が進むにつれてどんどんスケールアップしていくメカの大きさや派手さ、戦闘シーンのありえなさなどが目まぐるしく提示されてはあっという間に流されていく。
この作品と同様の作品を見た、とズバリ思ったのは「ニンジャバットマン」である。勢いがすごいだけで、緩急はついていたが中身はほぼなく、荒唐無稽な設定だけが浮き彫りになっていたあの作品と似ていると思ったのだった。とはいえ、この作品には、少しだけラブロマンス的な振りもあり、隊員たちのコミカルな掛け合い、共闘する事態になってもそれを笑いにしていく。様々な要素がちりばめられているところも欲張りすぎに映ったほどである。

傑出しているのは映像表現だけではない。今回は吹替えに3人の俳優が起用されているのだが、その三人とも外れていない演技を披露した。中でもクレイ役の堺雅人は、この作品の根幹をなす最重要人物であるだけにその仕事量も声量も半端なかったわけだが、覚醒した途端の演技に本当に鳥肌が立った。それまではおとなし目・抑制的な芝居だったのに、化けの皮が外れていくにしたがって声質すらも変わっていく。それがただひたすら恐ろしかった。
松山ケンイチは、出だしは、役作りがうまくいっていなかったからなのか、堅さが見られたが、こなれていくとこれまた力量以上のものを出してくれた。早乙女太一は、もともとが声量等を必要としない芝居役者であるがゆえに、序盤は消え入りそうな声になってしまっていたのだが、後半は、まさに残る二人に引っ張られるかのような演技になって場を盛り上げた。
つまるところ「堺雅人無双」な作品になってしまっているところは成功だったのかどうかは意見の分かれるところである。今年の一番、には到底上げられないし(尖っている部分は評価に値する)、かといって10傑から滑り落ちるほどでもない。勢いがすべて、それだけあれば見た観客を圧倒できるという自信の表れが如実に出たスクリーンになった。

即席麺試食記(375) 普通オブ普通 サンヨー食品 オタフクソース使用焼きそば


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安売りの目玉にされやすいサンヨー食品のカップ麺。当該スーパーでは、「木金市」として、税抜89円で提供されることが結構ある。
実入りが少なくなっている当方としてもこの価格は納得。当然のように籠の中に。
で実際に食べてみるのだが、この製品のうたい文句である「オタフクソース使用」が、どうにもピンと来ないのである。
その背景にあるのが当然のようにソースの方向性。私はスパイシーなイメージ(ウスターメインの、やや辛め)を抱いていたのだが、あにはからんや、若干甘めのとろみのついたお好みソースを標榜させる感じで攻めてきた。
甘ったるい、とまでは言うつもりがないが、すきっとした仕上がりにならないのである。もちろん、それが商品のコンセプトや、といわれるとそれ以上返しようがないが、私の中では、「UFOとおんなじ方向性にしなくてもいいのに」と思わずにはいられない。
もっと言えば、「同じコラボするなら、有名どころではなくとてつもない地ソースと組んでくれりゃよかったのに」とさえ思ったりする。実は、地ソースは、凄い数のブランドがある。粉モン文化盛りの大阪・兵庫では、バラソース、ブラザー、オリバー、ハグルマあたりは有名だが、こういった全国に知られていないソースメーカーとタイアップ・コラボする方が話題性もあっていいのにと思ったりする。

オタフクは今や全国区。だから「製品にした時に認知もされているから売れる」は理解できるが、味付けの点で少し注文が付く。メーカー名を出しているだけに、これでよかったのか、は食べるたびに思ったりする。


 購入店 関西スーパー 大開店
 麺    8.0/10   ソース   7.5/10    具材  6.5/10    総合計 22.0/30
 価格補正  +0.5     合計   22.5/30     格付け   B(尖った味付けなら)

2019.5.20 「賭ケグルイ」 鑑賞記

松坂桃李の抑制のきいた、それでいて朴訥で礼儀正しい侍を演じた演技は、ファン必見だし、殺陣も美しいとさえ思えるものだった。
そんな結構美的センスのあった時代劇の後に選んだのは原作持ち/ドラマ・アニメ化済な「賭ケグルイ」である。
もちろん、ドラマに出ていた配役がそのまま登板するわけだが、オリジナルストーリーとなっているということをwikiで初めて知った。

生徒会でほぼ独裁/権力の頂点にある生徒会長の綺羅莉が、全校生徒を巻き込んだ「代表選挙」をやりだすというのだった。もちろん、歴代のギャンブラーたちは気色ばむわけだが、そこに舞い込んだ別の勢力……ヴィレッジ。階級や奴隷、もちろん上納金も借金もないこの学校の中では異端と言ってもいい組織が徐々に勢力を増しつつあったのだった。

そこに落ちていた木渡が当然のごとくメンバーに名乗りを上げ、4組が一次予選を突破する。
そして迎えた準決勝と決勝戦は同じカードゲームでの対決。しかし、善戦もむなしく、支持率で上回った、村雨/歩火ペアが勝利して、蛇喰/鈴井ペアは敗北することになる。
借金を背負わされることを悔いる鈴井だが、当の蛇喰は涼しい顔。そこへやってきたのは……

学内組織としてのヴィレッジが短期間にあそこまで勢力を伸ばせたことが異様だったし、そこから見えるのは、カルト的な思想だったり、動き。団結が悪いこととは言わないが、あそこまで統率が取れていたはずの学校でこの別の勢力が存在できていることの方が異様だった。
一つ答えを見つけるなら、「歩火がすべて仕組んだことだから会長が黙認したのでは」というものである。もちろん最終的には排除の方向に向かっているから、本当にそうであったか、といわれると難しい。

そうした少し矛盾した流れの中で、採点と行くわけだが、はっきり言ってそんな設定面の不具合や整合性のなさなどはどうでもいい。メインキャラクターたちの競演は、ただただ圧巻、の一言に尽きるからである。
メインの全員が完全なる続投。今回のみの登場キャラ(村雨/歩火/犬八)がさらに厚みを生み出す。特に姉を失い、その傷も癒えないままの村雨天音役の宮沢氷魚の端正な顔立ちがめちゃくちゃ印象的だった(wikiで調べたらあらびっくり。宮沢和史(THE BOOM)の息子さんでクオーター。そりゃかっこいいわけだ)。
キャラとキャラとのぶつかり合い。武器こそないが、そのひりつく一挙一動に目が離せない。ギャンブルエンタメという新ジャンルは、日本映画界にも旋風を巻き起こしたのは間違いない。
かといって、先ほどから言っている矛盾や、語りかけるような解説などは初見に優しいとみるか、やりすぎと判断するかで変わってくる。当方は「やや過剰」と受け取ったが、スクリーンに対峙しているときには感じなかったのだから、これは脚本や操演のなせる業だろう。
得点は93点まで。芝居がかりすぎの歩火の"計画"は、確かに少しの驚きはあったが、ストーリーの根幹をなす設定だけにそこでのひっくり返しはどうなの、と言ったところ。しかし、全員のぶっ飛んだキャラの演技は実に見ごたえがあった。一人ポーカーフェイスの村雨がより引き立つわけだし、このあたりはうまく仕組んだとみている。

映画を見ていてすぐさま気が付いたのだが、ヴィレッジが拠点とする建物は、あの!!「カメラを止めるな!」の撮影場所そのままを使っている。ヴィレッジと生徒会の乱闘シーンは、もしかすると別の場所で撮っているかもだが、あの印象的な場所をこんな大作映画でも使うとは、と驚きを隠せない。
主演の浜辺美波嬢は、これまでの実写ドラマ編などは見てこずに一発勝負だったのだが、なかなか鋭いキャラ作りも完成の域に入っている。次作は「アルキメデスの大戦」だが、これは清楚なお嬢様役っぽいので、このギャップがどう出るかは見ものである。
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