多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2019年07月

2019.7.21 TOHOなんばで映画三昧(1) 凪待ち 鑑賞記

今まで、私は、「君の名は。」の全盛期のこのような状態を知らない。
私自身の初見は2016.10.1。100億突破の、非ジブリ系アニメーションということで、「そんなにすごいなら」という軽い気持ちで見に行った。

それが今では、月に一回、どころではなく、週に一回は劇場に出かける状態。話題作のうち、シリーズものはできるだけ敬遠しているのだが、それでもそこそこに本数/作品数だけは積んでいる。そう。映画鑑賞が趣味のようになってしまったのである。
「天気の子」は、そんな私に対する一種の"挑戦状"だった。
 "今までよくスクリーンに対峙してもらってくれた。様々な作品に触れたことで見る目も変わっただろう。だとしたら、この作品も、その広い視野でもって評価してくれればそれでいい。では、始めていただこうか"

そして初見。千々に乱れる感情、答えの見つからない内容。ストーリーはこんなに平易なのにどうしてここまで難解なのだろうか、と思い悩む時間帯があった。

クールダウンする目的も兼ねて、評価が高く、今や一種"時の人"カテゴリに属する香取慎吾氏主演の「凪待ち」を鑑賞することにした。
なんば8番は、朝一一回のみのこの作品に大勢が参集した。おそらく満席に近い入れ込みになっているはずだ。平均年齢は、香取ファンが多勢を占めたのか、50代後半。男女比は、ソロ女性の比率の高さで、2:3で若干女性優位。

ストーリーを簡単に言うと、とてつもない自堕落な男性が、田舎の人情に触れて、改心し、生きていくという単純明快。そこに愛する人の死といわれなき誹謗中傷、裏切り、妬みがこれでもかと謳われる。
正直、善人は、身内だけ、という恐ろしさ。義理の……とまではいかなかったが、父親にしたところで、当初は受け入れてもらえなかった。その代わり、リリー・フランキー演じる小野寺だけは陰になり日向になり援助の手を差し伸べる。その過剰ぶりに「おや?」と感じた違和感は、最後半のとてつもない事実の提示でうならされた。

とはいえ、この事実に至る前提条件が何もないのである。理由が必要だとは思うのだが、一つ上げるとするならば、誰も知らない「行きたかった島」の所在地をすらすらいえる小野寺。そこまで親密になっていたということが言いたかったのだろうが、その間隙がないうえに、ほのめかす描写もないので少し説明不足には映った。
それでも93点は差し上げたい。
なんといっても、ギャンブル断ち(競輪)しているのに、ちょっと金を手にすると、悪い虫が出てきてしまう。それをカメラを倒して「堕ちていく」風に見せる描写には喝采を惜しまない。
ピントを発言者に合わせるテクニックも、長回しを意識しつつも、その人の感情をクリアに映し出す。面倒くさい要求だが、これができるのが白石組なのだろう。

面白いとは到底思えん位、くず人間たちの"狂演"がみられるところでは、例えば印刷所の社長にしたところで完全に疑ってかかっており、田舎社会の封建制、よそ者を受け入れない頑固な土地柄というものをまざまざと見せつける。挙句刑事まで。これで平常心でいろという方がどうかしている。
婚姻届けを海に流してエンドなのだが、この際のバックの映像は、いやがうえにも「津波」の恐ろしさを描いている。救いのあったラストでもあったし、読了感はなかなかあった。

信者さんも困っている。私も困っているw

「天気の子」が公開されて早3日目の朝。
当方は、2/3回目を観に行くべく身支度を整えていた。その前に新規開拓も含めたので、早朝から出掛けなくなったのはオマケなのだが、その前に気になることがあった。

「新海信者の方は、この作品をどう評価していらっしゃるのだろうか……」


以前紹介させてもらった、「君の名は。」の信者評は、それまでの陰欝で、自分の殻に閉じこもった新海節が、プロデューサーなど、外圧で大きく変えられた結果、「同じなんじゃね?」と思われた作風が明るくポップなものに変化したことに大いに驚き、「進化である」と歌い上げてくれていた。
紹介している当方のブログはこちら。

その彼のことである。最速上映に当たっているかどうかは別にして、少なくとも初日には見ているだろう、そしてそれなりに評価もしてくれているはずだ……私は自身のブログから、彼のページに飛ぶ。

「あった」。
そしてその文面からは苦渋に満ちた信者さんの顔が手に取るように想起できる。なぜか?私と同じ、煮え切らない内容だからだ。
こちら。

彼が一番気にしているのは、ラストである。まあこの件に関しては、私は解析で一刀両断することを決定しているのだが、その前提条件として起こるのが、陽菜を「取り戻した」ことの是非である。
その前に正直言って、帆高が再度上京するシーンは驚きをもって迎え入れられるのだが、この結末を「雨」だけでもたらせると誤認させる仕掛けとするとは、なかなかのものである。

私は、「君の名は。」を複数回観ることになり、解析を進める中で、瀧が「画面上一回だけのwebニュースの閲覧」という事実を見た時に、「この物語は瀧が変えたのではなく、瀧が変えなかった」未来を思うことができた。そして「三葉の死」はそもそもなく、だから、入れ替わりも、何もかもが「歴史を確定させる」ための仕掛けであると看破できた。

この作品におけるあのシーンのもたらす破壊力は、普通なら素通りするはずの……そして、今までの状況説明から「そうなっても仕方ない」と観客に誤認させている。だがちょっと待ってほしい。あの事実が本当なら、東京だけの問題で済むはずがない。世界を決定的に変えた、と本人たちは思っているのだが、「晴れなくなった東京」はそれで正しくても、「水没した東京」は彼らのせいではない可能性はある。
だから、私も非常に困っているのだ。

「君の名は。」との比較検討倶楽部は早晩立ち上げるし、「君の名は。」の存在意義についても再度確認する記事をかきたいと思っている。そして信者の彼もこう書いている。

 『君の名は。』で見せた救済を真っ向から否定するかのような作品だ。(抜粋)

だからこそ、作家性というものが前作に比べてかなり押し出したものになっている。
信者の彼の出した結論は、こうだった。

  一体どうすれば良いのか、この作品を一言で表せと言われたら僕は死ぬことを選ぶ。
  それほど衝撃的な作品だ。

  あと何度か見ると思う。だけど答えは導き出せないだろう。あまりにも難しすぎる。
  降りやまない雨のように、僕の心に永遠と降り注ぎやがて溺れてしまうのだろうか。



今、実際に私もこうなりつつある。この作品を完全に解析することなどできるのだろうか、そして、また彼の想いに寄り添うことができるのだろうか?
初回を見てもやもやした自分の心に一つの指針が生まれることを願って身支度を進めて劇場に向かった。

2019.7.19 「祭り」を体感 「天気の子」一回目鑑賞記

2019.7.19。
前日の惨劇に打ち震えるあまり、公開初日の本作……天気の子を見ないでおこうという一部のフォロワー氏はともかく、全国一斉上映となった9時からの上映回は、程よい埋まり具合で推移したとみられている。

当方も何の予定もなければ、丸一日三昧にして、入り浸るつもりだったが、なんと資格試験がこの日に設定されてしまう。何とはなしに「こんなことになるのでは」と思っていたことが現実になってしまう。いやはや、コトダマの威力は絶大である……って、別の映画が混じってきたw

試験は滞りなく終わり、あとは合否を待つばかり。大阪の試験会場から一路西へ。
向かったのはOSシネマズ ミント神戸。よほどのことがない限り三宮20時はありえない、ので、若干の余裕を持たせたスケジュールにした。
その効果もあった。8時過ぎスタートなので、1300円で鑑賞できるのだ。もっとも、当方は事前購入を怠りない。
19時過ぎに会場入り。ほどなく「満席」表示が映される。そう。久しぶりに満員の観客とともにできるのだ。
そうなってくると一番乗りは欠かせない。19:50過ぎの入場開始と同時にエスカレーターを駆け上がり、8番スクリーンに陣取る。

初回の観客動向は素晴らしいデータとなった。さすがに10代前半層はいなかったが、20代前半〜60代を中心に全世代が見に来ている様相を呈していた。カップルも一定数居たし、やはりボッチが過半を占めていた。男女比は、男性ペア数が圧倒的で男性に軍配。3:2あたりで、「君の名は。」の二の舞になりそうな予感がプンプンする。平均年齢は30代後半。当方は、一番端の席にしたおかげで、二つ隣の外人客を避けられたのはよかった。

この作品は、実は採点を考え中である。
ツイのファーストは99点にしたのだが、それで足りるのかな、と言ったところである。
ちなみに大号泣までには至らず、そこが採点をするかしまいか悩ませている最大の論点である。
「FF14」の劇場版は、いきなり100点が出せた。それも初見である。それはストーリーがわかりやすいところもあるし、詰め込んでいない、直球が効いたと思っているのだが、「君の名は。」も、初回では、「あーきれいだなー」に心を奪われて、ストーリーが入ってこなかった部分がある。
本作も「天気をつかさどる巫女」の話が語られる場面があるのだが、ゲストキャラにしゃべらせたこともあり、重要度がどの程度かわかりにくかった。
一瞬の通過で終わらせるこれまでの作品の登場人物では、なんと、瀧三のみならず、テシサヤ四葉までもがセリフ有りで登場。香菜さんはなんとカナ役で幼女を演じ切るなど、情報量は半端ない。懸念した本田翼の演技は可もなく不可もなく。やや可寄りだとしておく。平泉成さんは、典型的な「演じないといけない俳優」さんだとわかったのが収穫だった。

とりあえず「祭り」は始まった。
初日レイト回では拍手こそ起きなかったが、満足度は高そうに見受けられた。ただ、先ほども言ったように情報量の多さが災いする可能性は否定できない。この面倒くささをどこまで自分のものにできるのか?
私と新海監督とのガチンコ勝負も幕を開けたといっていいだろう。



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