多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2019年12月

2019.12.15 あーあー(´・ω・`) 「天気の子」30回目鑑賞記

キリ番は、一つの通過点である。この作品も、今後これ以上の鑑賞回を記録することは必至なのだが(「君の名は。」で最後、と言い切れたのは35回目。でも、現在46回目)、ファーストランといえる12/19まででほぼ新規上映やかけられる余力のあるシネコン以外は終焉していくとみられている。
当方が見た時点では、終了の公告の出ていなかったosシネマズ神戸ハーバーランドの「天気の子」の上映も、当方の想定通り、12/19で終了する。兵庫県下では、イズミヤ西神戸店内のホールでの上映が継続しているようだが、距離もロケーションも中途半端で行こうかどうしようか迷っている。

半端物・公開終了間際の集まる10番。50人ほどしか入らないのだが、なかなかどうして、最新の箱なだけにクリアな映像と音響でここで見た作品も何タイトルあるか知れない。
ファーストラン最終最後をここで〆られるのは願ったりかなったり。「屍人荘」を見終わっての購入だったが、なかなかな入り具合。真ん中重視で、埋まってなかったB列を予約する。

館内は、カップルも多く、ソロ勢もなかなか。平均は40代前半に設定した。だが、開始直前、高校生風の男性4人組が、当方の右隣にズカズカっというけたたましさとともに入場してくる。そのデリカシーの無さで嫌な予感がよぎる。
開始すぐでも、右隣は携帯をいじったまま。もちろん消音モードなのが救いといえば救いだが、そんなもん、音出していりゃぁ、速攻つまみ出す(職員さんにお願いして)案件だ。
どう見ても集中していない4人組。「だったら、そんな金まで出して座ってこなければいいのに」。不規則な会話は言うに及ばず、とうとう右隣はゲームをし始める始末。
だが、当方であるがゆえに我慢できる。なぜか?すでにあげた懸案事項を再確認すべく、スクリーンに完全に没入していたからだった。船上の帆高を襲う突風の中の木の葉、ヨシっ! アタミビルのエレボタ、よしっ! タオルの去就、確認、ヨシっ! 扇風機の羽根、ヨシっ! ヒルズのエレベーター、ランプ点灯ヨシっ!!……
現場猫よろしく、声にこそ出さないが、今まで上げてきた物理的に妙な点を逐一チェックする。そうでもして、自分の殻に閉じこもらないと、気になって仕方ないのだ。

しかし、そのお邪魔虫が絶大な効果を生み出してくれた。
それはほぼ感情の発露を呈しなかったこと。ラストの「大丈夫」の流れるシーンですら、きっちりとこの目に焼き付けられた(田端操車場が水中に没しているところなどは完全に見えていない部分であったりする)。これには自分でも驚くばかりである。
そう思って劇場を後にするのだが……
要するに真っ白な状態で見たならば、感情の発露は必ず起こる。逆に雑念にとらわれたり、他の感情が上回ってしまっていたら、泣ける作品でも素通りできてしまうことを知ったのだ。
よくよく考えると、映画ってどの作品でもそうだ。途中で「なんだよ、これ」となった作品は概して評価は低い。一方「凄い作劇」や予想外の展開、セリフ回しや、途上で感情移入できてしまった作品は、高評価になっている。前者が「さよならくちびる」であり、後者が「FF14」だ。
「天気の子」も、初見では、「君の名は。」以上にもやもやしていた。それでもラストの大丈夫に引っ張られてここまで来た。その途上で、犯罪ばかり犯しまくる帆高も「それが陽菜を助けるため」という衝動に突き動かされているからこその行動だと理解できて、ここまで積めたのだ。
確かに一番エモーショナル度の低かった30回目。だが、私には、多くの感動に包みこまれ、それこそ体力を振り絞って大号泣し、陽菜と帆高の幸多からんことを願ったあまたの鑑賞回がある。15回目の合唱上映こそ、私の中で一番エモーショナルな上映回だったと断言する。
だから、周りに振り回される回が一度や二度あっても構わない。この作品の評価は、決して変わることがないのだから。

2019.12.15 原作持ちだから誤解される 「屍人荘の殺人」鑑賞記

2019年ももうすぐおしまい。
まあ今年の自身の10大ニュースは、転職がトップになるわけで、書こうとも思っていない。それでも12月が残り半分となりつつあるのに、劇場通いを止められないでいる。
それもこれも、「見たい」と思わせる作品の多さが起因している。
2日前には「公開日」に勇躍はせ参じた「ぼくらの7日間戦争」を見たわけだし、15日一日で「屍人荘」「カツベン!」「天気の子」を終わらせる予定だったのだが、翌日のサービスデーに「カツベン!」を回すことで費用を少し減じることに成功した。

実は、新年度に位置している12月の鑑賞記録は、ここまで全て邦画タイトルなのだ。
それもこれも、魅力的に映る作品が軒を連ねているからであり、また、大々的な予告詐欺な部分もない。「ヲタク」も第二弾予告は、「ちょっと面白そう」に映ってきたし、天下の福田氏の差配がずっこけるとも思えない。
と考えると、この作品の致命的なところは、愉快痛快に殺人事件を解決するのではなく、ある外的要因が殺人を肯定化するという部分に至る点と、そのこと自体が予告で謳われていなかったことによる裏切られ感があるというところにある。
おかげでレビュー得点には☆ひとつが列をなすという異常事態。原作持ちであることを知らないで見に来た層が怒りの投稿をしまくっているようにも思える。
実はミステリー部分は、比較的平易。こういった密室系のミステリーにありがちなのは「意外な人物」が「誰も知らない」動機によって関係者を屠っていくというスタイル。ただ、私もぬかっていたのだが、今回死に至らしめられる二人については、前段であるBBQのシーンでそれらしいことを感づいておけばよかったかな、と思ってしまった。
しかもそれが去年の部員の失踪と繋がっていることにも手当てできていれば「こいつじゃね?」と目星を付けることは可能だったし、現に中村倫也演じる明智はまさにこの人物が次に起こりえる事件の関係者になることを示唆できるほどであった。
頭でっかちなワトソンこと葉村役の神木君が出張ってきて種明かしするのはできても、実際の犯人像にまではたどり着かない。結局浜辺嬢演じる剣崎がすべての謎を解いてしまったのだった。そうなると、神木自体がいてもいなくても、となるのは当然である。もっと剣崎と仲良くなるような描写でもあればまた雰囲気も変わったのだろうが、結局「自分と組むのは明智だけ」と思っている葉村では、剣崎の入る余地はなかった。でも、それをラストシーンできっちり断ち切って終わらせたことで、もしかするともしかして?続編もあるじゃ?とまで妄想してしまう。
ここ最近露出も多くなりつつあり、大河にも出ている神木隆之介。次回作でもある「ラストレター」には、広瀬すずと「天気の子」で一躍スターダムに乗った森七菜嬢との共演も期待できるところである。確かにラストのスタッフロールでは一番目にクレジットされていた神木だが、この作品の実質主役でもあるのが、事件の全容を解明した浜辺美波嬢である。
原作知らない私からすると「え?もう早々と退場すんの?」になった、中村倫也の明智役の芝居はもうちょっと見たかった。ラストでは美味しいところを見せるわけだが、それはきっちりと「いなくなりますよ」というメッセージでしかなかった。もったいない、と思うわけだし、それでも彼と葉村との対比は序盤では実に面白かった。
得点は92点。当方は「予告詐欺」とまで言う気はないが、どっかににおわすような一言があってもよかったのに、と思わざるを得ない。

2019.12.13 令和時代の「7日間戦争」 「ぼくらの7日間戦争」鑑賞記

2019年12月は、本当に見たい映画が目白押しだ。
13日公開作なら、「ぼくらの7日間戦争」に「屍人荘の殺人」、「カツベン!」も、周防監督作だけに絶対笑いどころが多いはずだ。そして運命の12/20。この日で完全に「天気の子」は終焉を迎えるだろうし、SW/ヒロアカ/ヒック/片隅と、いずれ劣らぬ作品ぞろい。27日には私一押しとなっている「シンカリオン」の公開もある。

「ぼくらの七日間戦争」といえば、まさに戦争、という文字がふさわしい、戦車も出てきて、派手なドンパチが繰り広げられるという意味合いがある。実写映画としてのイメージが強く、大人に歯向かう中学生、というコンセプトだった当該作。それもこれも、多彩な出演陣がなせる業でもあった。中でも宮沢りえのデビュー作という方がクローズアップされがちでもある。小室/TMNの「SEVEN DAYS WAR」も確かに懐かしい。
それを知った上での今回の「7日間戦争」は、どちらかというと、親と子供、大人と子供の世代間闘争を描きつつ、現代に持ち込まれ、原作になかった「ネット」の功罪をも浮き彫りにしてくれた。
勇躍ミント神戸のOSに乗り込むのだが……カップル2組にソロ男性二人。この日曜日の18時台の「天気の子」より入りが悪いという、とんでもない状況が現れていた。平均は30台後半なのがまだ救い。

今作では、原作を大胆に改変している。具体的には、・高校生にクラスチェンジ ・主要登場人物は6人 ・原作にはないタイ人の子供が含まれる ・舞台は北海道の架空の町 ・学校に対する反抗ではなく、「キャンプのノリ」が戦争状態に変わっていく ・家族の描写が濃いのは、ヒロインと、建設会社の山咲だが、主役である守は、両親は出ず、妹だけしか出てこない といった具合である。
なのでストーリーも全然違う。当初は「家出」程度のキャンプ地に選んだ工場が、そのタイ人の子供の住処であり、その子供を追ってきた入国管理官に一同が知られることでストーリーがすすんでいくという形をとった。

序盤は明らかに子供たち優位。だが、不意を突かれた坑道からの侵入を許したあたりから、不協和音も出始める。代議士秘書の「ネタばらし/ネガティブ投稿」で一同はネットの攻撃にさらされる。90年代後半の原作小説にはない新機軸であり、今のネット社会に対する警鐘にもつながっているあたりは、「令和ならではの7日間戦争にできているな」とうならせてもらった。
周りの大人たちが「これでバラバラになるな」としたこの作戦は、逆に、嘘やうわべで取り繕っていた6人にその鎧をはぎ取らせることになる。このシークエンスこそ、この作品のだいご味である。本音で向き合える、過去はどうでもいい。それが誰しもの感情を露わにし、むしろ一同の結束が固まるということにつながっていく。
台風が来ているそのさなか、6人がバラバラになる結末しか見えないその時、それが天気の回復とともにキレイに納まるところはよくできているし、いろいろな作品を研究されてきたのかな、と思ったりする。

キャストもおおむね違和感ない。主役級のお二方は、非の付け所のない演技。特に「HELLOWORLD」で恋愛に奥手な堅書を演じた北村拓海の、これまた物怖じして誰ともかかわらないという「キミスイ」の僕並の演じ方に感動すら覚える。芳根京子嬢は、お嬢さんっぽい感じをうまく表現。脇を固めるベテランの域に達した声優陣も見る人が見れば納得の産物である。
得点は、95点。「天気の子」のようなエモーショナルすぎる作劇はないものの、6人が思いのたけを述べるシーンはもう一度見れば、確実に涙腺を崩壊させること間違いなしだろう。とはいえ、天気の子越えに至らないのは、全体としてのまとまりより、もう少し突き抜けた感情のぶつかり合いがある方がよかったから、ともいえる。高校生に年齢を上げたからこそ、そこまで手当てしてほしかったところだ。
主題歌3曲もこの手のサイズの作品ならやや多め。でも、その曲を印象的に使えているところは大きく評価する。当方の十八番にしてもいいとは内心思っている。
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