多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

2020年10月

「鬼滅の刃無限列車編」の最終興収を予測する。

私が興行収入に俄然興味を抱いたのは、「君の名は。」のそれを追いかけ始めたのがきっかけである。
2016.10.1に初見を迎えた同作品。11/1に2回目を見ることになるのだが、この時点でも、連続記録こそ途絶えたが、週末動員記録2位以内を継続していたのだった。11月2週目からまた1位を奪取。年末になるにしたがって、さすがに息切れし始めるのだが、年が明けた2017年1月3週目にまたしても動員一位を取ってしまったのだった。このときほど、興収を追いかけて(実況に近かったが)楽しいと思ったことはなかった。

一方、破格の動員を達成してしまった「鬼滅の刃無限列車編」に、早くも、「300億」という呼び声が上がり始めているのだ。→確かに、男前な煉獄さんにその位置に立ってもらいたいとは思ったりする。ニュース記事はこちら。
最終的な興収を予測する前に、ここまでのスタートダッシュの要因を考えてみる。
公開初期にあって、ここまで動員ができた要因の大半を占めているのが、コロナウィルス騒動による、外国大作映画の上陸が次々延期になったり、配信に移行するといった愚を犯したからだとみている。スクリーンがほかの作品で埋まっていれば、上映可能回数の8割以上を鬼滅が独占することは難しかったはずだ。この部分は大きな追い風である。
そしてその次が、いわゆる飛び石販売の解除(条件付き)だ。飲食を止めれば全席販売可能、となれば、それを選択するに決まっている。
ここまでの大規模独占を可能にしたのは、間違いなく、前売り券の売れ方が半端なかったからだろう。東宝サイドも「記録が出るぞ、こりゃ」という自信があればこそ、大量に作った豪華版のパンフレット(3000円)が売りきれていない事実からも明らかだ(普通なら、売り切れさせて渇望感を与えると思っていたし、2週間で品切れさせるくらいしか作っていないとみていた。ところが、並み居る観客の大半が「本」と化したこのパンフを買っているのには驚いている)。

それでは本題に入ろう。
まず、10/25の日曜日までで、798万3000人/107.5億を達成している。「千と千尋の神隠し」が25日かかった100億の大台をわずか10日で達成したのだ。
とはいうものの、この壮大な記録が出たのも、依然として、スクリーンを独占できているから。この状態が瓦解始めるころから、客足はしぼんでくるだろう。それでも11/1までで、1000万人達成はほぼ確実のものとなっている。問題はここからだ。これから先は、リアルデータをもとに解析していきたい。

まずは、基本的な動向を見るべく、データのしっかり残っている「君の名は。」の興行データで探ってみる。9月の祝日二回、10月に祝日が一日あったなど、完全比較は難しいが、土日の入れ込みに特化してみると、8週目(2か月後)から急減しているのだ。箱割はそれほど変わりはなく、大作とは言えない作品が同期だったわけだが、その前段階である6週目から、平日の入れ込みも芳しくなくなっていくのだ。
これを踏まえると、
・平日の入れ込みが現在のフィーバーぶりから落ち着くのは、まさに1か月後の3Dドラえもん映画が始まる前後
・土日については、当面ドラやプリキュア映画とのせめぎあいになるかもだが、海外の大作が知らん顔を決め込んでいるので、箱割の優遇/7時台からのスタート なども当面続けられるとみている。

とりあえず10日間しかデータがない中で未来を想定するのは難しいのだが、まず10/26-11/1の週は平日8割、土日は95%と仮定して、約400万人。1198万人程度となり、16日目の10/31で1000万人の大台乗せを確実なものにした。
ここから上振れするか、落ち着くか、が腕の見せ所だが、前週の入れ込みの平日8割を継続、土日9割を11/2-11/8の週、11/9-11/15の週も獲るとすると、順に341万、292万積めることになる。ここまでで1831万人程度。
そこに3Dドラが襲来する。ここで、平日7割、土日8割とすると、11/16-11/22の週は222万人レベルまで落ちるが、ここで2000万人が達成される(2052万人)。
ここまでくると、「千と千尋」の2350万人は手中に納まったも同然。何しろ、年末年始も公開される可能性は大いにあるからだ。いや、むしろ、ここまで来て、「千と千尋」越えしない方がどうかしている。年内にこの記録をぶち抜くだろう。
では着地点はどこに持っていくか?私は、壮大に3000万人越え/400億円越えをぶち上げたい。
それが絵空事でない理由は、
・これから年末年始が待っている
・すでにリピーターが続出している
・ヒーローの死が感動を呼び起こしている
・1000万人越え記録も相応に報道される
・この後、続編制作をするつもりがあるとは思えず、「稼げるだけ稼ぐ」つもり
があるからだ。

実は、この作品が特異なのは、仝矯郢ちで▲謄譽咼▲縫瓩梁格圓猫オリジナルストーリーではなく(外伝的立ち位置ではない)じ矯遒魎袷瓦暴颪切ったわけではない ところにある。
無限列車編がここまで受け入れられたのなら、続編を映画にすることはありえるし、残酷表現があっても、テレビアニメとしてゴールデンに進出する可能性もありえる。ただの社会現象で片づけられない「鬼滅の刃 無限列車編」。150億くらいが関の山、と思っていた私も詰めが甘かった、ということだ。

2020.10.25 二週間ぶり 「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」7回目鑑賞記

2020.10.16から公開された、「鬼滅の刃 無限列車編」の入れ込みが止まらない。
すでにこれだけの記録を樹立している。
・公開初日入れ込み 910507人 興行収入12億6872万4000円
・単日入れ込み記録 127万0234人(10/17)、次点が123万9752人(10/18)
・土日入れ込み 250万9986人/33億5439万2750円
・オープニング3日間総計 342万493人/46億2311万7450円

その後も、日々30〜40万人前後を動員、2週目週末土曜日の24日も、「興行収入を見守りたい!」サイトで85万人弱を記録してしまう。
着席率が落ち着いてことを考えると、満席だらけ、とまではいかなくなってきたようで、来週の10/31・11/1の週末が一つのピークになりそうな予感がする。それでも、もうすでに一大興行を成し遂げたのと同時に、こんな大規模箱割はもう二度と組めないことを考えると、この記録自体が破られることはないと断言していい。

その一方で、新作はもとより、旧作の収束ぶりの激しいことは仕方のないことと思われがちである。世が世なら、もう少し入ってくれてもいいはずの「きみの瞳が問いかけている」も、データ10万には程遠い3.5万、宗教色の強い「夜明けを信じて。」も2週目で急速にしぼんだ。ところが、「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、箱設定も不遇な立ち位置ながら、土曜日の入れ込みが着席率が5割越え、日曜日も大健闘しているとみられる。

当初の予定では、109エキスポでimax鬼滅を決める予定だったが、大幅に寝過ごしをやらかし、あえなく断念。旧作ではやはり6週目に突入したヴァイオレットちゃん分を補給しようと思い立ったのだった。
向かった先は、「鬼滅」に汚染されていない大阪ステーションシティシネマ。実は、鑑賞も初めてだと記憶している。ところが、鬼滅除けをしているにもかかわらず、ロビーは客の姿が結構見られるのだ。「きみの瞳」あたりの効果のようにも思うが、ここまで待機客がいる理由がよくわからない。
空き席ほぼなしとなった13:40分の回を予約、いち早く観客動向を取るべくスクリーン入り。
すると、入ってくる入ってくる。女性ペアの入れ込み数は特筆すべきレベルにまで伸長、もちろんメインを引っ張るのはソロ男性だが、今日の最重要驚きポイントは、70歳代の女性ペアの来訪だった。実は『寅さん』シリーズの再上映をやっているのだが、タイミング的にも違っている。いずれにせよ、「まちがってるんじゃないの?」と思ってしまったのは偽らざるところだ。10代・20代の来訪が大半を占めたこともあり、20代後半に平均年齢を取る。尚男女比はやや女性優位と判断できる。85%余りの入れ込みににんまりとする。
 
女性ペアを分断したようになった座席設定になってしまったので、快く二人を隣どおしにさせてあげる。全席オープンにしているから、取りこぼしもなく、うまい具合に鑑賞で来ていた。左隣のペアは、「ヴァイオレットは初めて」という言質から「ははん、鬼滅は見てきた口だな」と推定。右隣の女性ペアも、それ相応に感涙していたようだった。
2週間ぶり/7回目の鑑賞は、やっぱりどこからでも涙腺が過剰に反応してしまうから始末が悪い。しているのが不織布マスクなら、即座に使い物にならなくレベルの鼻水で閉口する。邂逅のシーンは、本当に正視できないほどになってしまったのだが、一番の号泣シーンはユリスとリュカの電話の会話シーンである。「ずっと友達だよ」でドバーーーッである。本当に「号泣可能上映」があるのなら、やってほしい。感情の発露を押し殺して歯を食いしばりながら見るのはやはり精神的にも応える。

二桁が目前となったのだが、あと3回、積めるか、否か。焦点はそこに絞られてきた。

2020.10.23 合わないんかな? 「朝が来る」鑑賞記

海外での評価が高い川瀬監督なのだが、どうにも小規模公開だったり、自分とスケジュールが合わなかったりで、ようやく初対面と相成った。
関西では一定の知名度もある、映画通の某氏も結構推してくれた作品であるだけに、監督の有名度も含めて、結構事前評価は上がっていた。なにより、予告編での「あなたは生みの母ではない」と諭すシーンに少しだけ疑念を抱かざるを得なかった。この女性は何者なのか?がこの作品のテーマのようにも思えたからだ。

それでも館内の閑散ぶりは、「鬼滅の刃」の入れ込みの前にはいかんともしがたい。監督作の初日だから、とはせ参じたようなファンくらいしか見られず、10人強。男女はやや女性有利、平均は50代前半とする。

正直、海外で評価されるってことは、玄人衆には受けがいいのかな、と思っていたのだが、その半ば当て推量はオープニングとともに分かった。タイトルが出る監督の表記まで、英語で臨んだのだ。
エンドロールにも、海外営業や翻訳陣がぎっしり。海外で売る気満々であると同時に、日本の現状をこれでもか、というくらいに織り込まないと海外の人には理解できないのではないか、と思ったのだ。
例えば、前半の不妊治療をする夫婦の現状から、養子を受けるまでと、望まない妊娠をした中学生の付き合う前からの描写というものも、「しつこく描きすぎじゃないか」と思ってしまうくらい、丁寧に書いている。普段の映画ならサラッと書く、あるいは状況証拠で客に忖度させる(想像力を働かせる)ようなことを懇切丁寧に描いたことに、意図がないはずがない。
そこに「海外の人にわかりやすく映像で提示したからではないか」という結論に達するのである。
おかげで、(日本人にとっては)凡庸としたときの流れが場を支配する。例えば夫婦のデートのレストランの会話なんか、「伏線でもあるのかな」と思ったが、せいぜい「不妊治療に行く前日だよ」ということがわかるくらいで、尺を取るほどでもなかったはずだ。
永作/井浦夫妻と、蒔田/浅田ペアの時系列を別々に描きながら、ある一点でかみ合わせるという手法にハッとさせられるが、めちゃくちゃ大きな感動までは勃興しない。

時折見せる、映像が語るシーン。例えば雑木林の撮り方とか、空中を舞うトンビを追ったり、時間の経過を桜で表現したり。でも、それが鼻につくくらいにやってしまうと、効果も半減である。
というわけでツイッター評は、「感動できなさ過ぎ」ということから、82点と近年の作品では点数だけを取ればワースト部類に近くなってしまった。
ひかりが書いた朝斗に託した手紙の、隠れ文字の唐突な演出だったり、ラスト10数秒の仕掛けであったりと、監督の手腕は随所に見え隠れするのだが、尺の長さ、ただただひかりが「堕ちていく」だけの映像を後半見せつけられるので正直つらいんだけどどうすることもできないもどかしさは味わえる。
エンドロールには、養子縁組をした実在の家族が、恐らく実名で刻まれている。「浅田家!」と同様に家族を描いた作品だが、どちらも実在の家族を使うことで嘘が無くなる。この説得力は何物にも代えがたい。
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