さすがに「6時台出発」の便に乗る為にこんなにはやくから空港にいる「アホ」もいないものだが、せっかくなので、まず、お世話になるであろう第2ターミナルに行って見る。
第2ターミナル−エアロプラザ間には、どんな状況下でもシャトルバスは運行されており(便がほぼ飛んでいない時間帯であっても5分おき、とか)、極めつけは深夜時間帯でも一時間に1本あるということだ。24時間運用ともなると、こういう、完全持ち出しのサービスも必要になってくるわけで、今後の課題でもある。とはいえ、第2ターミナル利用者は、行きに400円、帰りに350円を利用料として航空運賃とは別に徴収されている。「元を取る」ということはないにしても、サービスを供与させてもらうことは何も悪いことではない。勿論、航空券の提示を求められることもなく、誰でも乗れてしまうし、無料である。

既にいわれている通り、第2ターミナルは、安普請で、いつでも撤退/他に転用できるかのようなつくりになっている。とはいえ、ここまで質素にしたのは主な利用者であるPeachの意向でもあるらしい。
20時40分ごろに到着したのだが、ちょうど遅れていた便の利用客が次々に吐き出されている状況に出くわした。今日も午後便/夜便は絶賛遅延しており、特に沖縄からの最終便は当日中には着かなかった模様である(実際、この後当方は第一ターミナルに戻り、1時発のシャトルで第二に向かったのだが、この沖縄便の旅客を送り届けるシャトルバスが頻繁に運行されていた。便の遅延にも対応していることにもなるわけで、この対応力はすごいといわざるを得ない)。

概要が分かったのでいったん第一に移動、食事などをして第2で仮眠を取ることにする。
第一には、24時間営業の飲食施設(すき家とマクドナルド/第2にはプロント)があることもあって、時間つぶしにはもってこい。特にマクドにはコンセント常備のカウンター席があって、スマホを電池を気にせずに利用できるのはありがたかった。

わたしの世代であれば、深夜に夜行列車が発着する駅を宿泊施設として利用する「駅寝」といわれる、裏技が存在していた。しかし、ブルトレを筆頭に、そういった列車はほぼ死滅寸前であり、特に西日本では駅寝の出来る駅は消滅したといって良い(無人駅で寝ることは駅寝とは言わないのであしからず)。ところが、ここ・関西空港は24時間対応空港になったこともあるのだが、正直飛行機に乗らなくても「い続ける」ことは可能の模様である。それだけ、航空機の需要が伸びてきている証拠でもあり、一種の裏技にもなりえると認識した。