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店舗で目に留まった、いわゆる「名店とのコラボレーションラーメン」。そのお店の常連さんなら、ほぼ絶対手に取ることは考えられない、「雰囲気だけ味わう」商品であることは重々承知の上で購入し、実際に食べてみた。

なぜ常連さんは手に取らないか?理由は簡単。麺が別物だからである。インスタントラーメンの特性上、麺まで再現することはきわめて難しい。とかち麺工房系の商品であっても、商品ごとに麺質を変更していることはほぼなく、よって、店舗名を冠していても、そのお店で出されるものそのものが味わえるわけではない。

ではスープはどうだろうか?実はこれについては、かなりビビッときてしまっている。今回食べた「中華そば青葉 中野本店」が標榜するのは、Wスープ。当該店舗のHP→コチラには、東京ラーメンと九州ラーメンの、成り立ちの異なる2つのスープを合わせることで風味とコクを両立させた「ダブルスープ」を実現している、とある。
確かにふたを開けたときに一発目に嗅覚を刺激する、魚介系の華やかな香りとは裏腹に、やや濁りがあり、不自然でないとろみも感じられる、スープの存在感は、麺が貧相なのとは対照的に、食べている本人が店頭に居るかのように錯覚させるのに十分である。

とは言うものの、絶賛ポイントはスープ「だけ」。麺は前述したように半ば諦めざるを得ないレベルの太麺だし、かやくも、店舗でだされるレシピを再現したとは言っても、内容だけで、チャーシューがへにゃへにゃの味付け豚肉に変わってしまっていては、残念ながら、「もしかしてリアル店舗で食べてもこんな感じ?」と逆効果すら生みかねない。

スープの完成度が半端ないだけに、ほかが本当にもう少し何とかならなかったのか、と思わざるを得ない。
麺  2.7/5  スープ 3.8/5  具 2.3/5   総合評価 82点
(総合評価ランク 96〜 毎日、死ぬまで食べ続けたい!
           91〜95 お店もビックリ!プロ級のでき
           86〜90 これはうまい!と感動できるレベル
           81〜85 何かが足りない、でも秀逸
           71〜80 まあ食べるには困らないがいろいろピンボケ
           61〜70 うまくもなく、かといって食べられないわけでもない、微妙なライン)