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ご当地ラーメンブームは、いまだ衰える気配がない。
そもそもご当地○○だのB級グルメだの、食にまつわるものは町おこしの起爆剤になる可能性を秘めている。街が一丸となって広報/営業活動することで知名度が上がり、結果的に「聖地訪問」で観光客を増やす効果は実証済みである。

そんな中で、見かけた、奇抜な「黒」という名前の「富山ブラック」。そのラーメンの存在自体も知らなかったのだが、wikiに項目があるくらいなので、無名/ぽっと出のブランドでもなさそうである。

今回食べたのは、寿がきや作製のカップめん。第一の特徴でもある黒こしょうをたっぷり利かせた独特の辛味を再現しているようだ。
実際粉末スープは、香辛料オンリーではないかと思われるほど。湯戻しが終わり蓋を開けると、毒々しいまでのこしょうの香りがハナを劈く。
物は試しで、液体スープを入れないで食してみる。あれ?これが意外といけちゃうのだ。ただ、当然こしょうの味しかせず、深みも何もあったものではない。
さあ、というわけでスープを黒く染めてみた。当然、醤油分が今度は勝るので、こしょうは引き立て役に回る。それでもアンバランスということはなく、いい感じで食べ進められた。特別「どこの店舗の」ということを謳っていないせいもあり、麺はノンフライで「無表情」と言った感が強く、自己主張度の低い麺だった。
ただ残念なのは、富山は白ねぎ圏。入っていたのは青ねぎで、本当に地元の製品を研究して作ったのか、といわれかねないところは大きな減点である。具材はキャベツが入っていたりして意外性もあったが、もうひとつだった。

地元の店が監修していたとしたらどうなっていたか・・・。気にはなるが、実際に食べに行ってみて、この商品のいい加減さを確認したいとも思う。

<評価> 麺 2.9/5 スープ 2.8/5 具材 2.5/5   総合評価 78点