日本にどの程度ラーメン店があるのか知らないが、神戸オリジナル、といってはばからない味であるのが、ここ、「ラーメンたろう」である。
豚骨ベースのスープは、若干とろみを帯び、他の野菜系のエキスも存分に感じられる。塩加減もきつくなく、勿論、風味も悪くない。神戸・西播地区限定とはいえ、この味は、他の地方に出しても十分にやっていける。

今までこの「ラーメン店訪問記」に出てこなかったわけだが、その理由は、ズバリ、いく機会のなさ、である。
知っているお店は北野坂にある本店以外数店。駅至近のお店がなかなかなく(これだったら、大開に行っておくべきだったか・・・)、坂を上がってようやくたどり着ける場所にある。

というわけで入店。先客が5、6人。わたしが入った後からも外国人のカップル含めて5人程度が入店。メニューには、よく食べていた「野菜ラーメン」がなかったので、仕方なく並みラーメン/麺堅めでオーダー。
ここの特徴は、キムチの無料サービスがあること。某国で出されるような、ただただ辛いだけのものではなく、むしろ日本ナイズされた、辛さを控えたおいしいキムチなのである。これだけでご飯が進んでしまいそうだ。
そうこうするうちラーメン到着。早速パチリ。
ラーメンたろう


堅めの麺は、歯ごたえも感じられ、そこはかとなく感じられる麺の香りも捨てがたい。具材は、シンプルに、チャーシュー2枚にネギ/もやし/のり。そのいずれもが自己主張せず、引き立て役に回っている。スープはこれまた、今まで系列店で食べたものと寸分たがわぬ味付けである。まあ、本店なので味が変わっているとそれはそれで大問題だが・・・。
ここまで基本に忠実だと、突出したものがなくてむしろ評価に困る。それはこの味に慣れ親しんでしまっているせいもあるからかもしれない。

 麺 3.4/5 スープ 3.5/5 具材 3.0/5 総合評価 86点

たろう外観