今まで、どんなメーカーでも、その車に合う色・・・コンセプトカラーやCMで使った車の塗色・・・というものを前面に押し出す傾向がある。今回の展示の中でも、ピンククラウンなどはCMそのもの、FCVもCMに出てきた塗色とまったく同一である。日産のIDxの、ベージュは、昔のブルーバードやスカイラインの塗色を髣髴とさせ、オールド層にも訴求する色合いと感じた。

ところが、一歩マツダのブースに入ったとたん、周りは、赤、アカ、RED・・・。
ステージ上を飾るコンセプトカーはいうに及ばず、市販車の展示コーナーにいる車も例外なく塗色が赤なのである。

今までモーターショーには何度となく足を運んできたが、登場する車の塗色をそろえた展示は記憶にないし、例がないと思われる。だが、そのインパクトぶりは、ほかの展示コーナーが霞んでしまうくらい。赤と黒、と言う対照的な色使いも群を抜いている。

正直マツダの新技術なんて、それほど期待していない。ロータリーの看板を下ろしている現状では、見所も少ない。そういうアゲインストの中で展示に一点集中した結果がこれである。展示とは何か、を考えたときに、このできばえは他の追随を許さない。<評価:☆☆☆☆☆>

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