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「チキンラーメン」で幕を開けた日本のインスタントラーメン。業界のパイオニアでもある日清食品は、昭和50年代ごろまでは、出す商品のほとんどがそれ相応のヒットを飛ばし、その一部は定番化している。
ところがここ最近は、ニューカマーでもある「正麺」「頂」と言うような次世代型の袋めんにシェアを奪われ、同じ価格ならあえて旧来の商品は選ばれにくくなっているように感じる。

そういうわけで、袋麺のロングセラーの一角でもある「出前一丁」を実食する。
封を開けるのも10数年ぶり。当然味の部分もかなり記憶から飛んでしまっている。ただ、ゴマラー油添付は今回も健在であり、これなくしては出前一丁とはいえない。

スープは、粉末由来らしく、雑味と言うか、とげとげしさを内包したスープ。深みもないとは言わないが、昭和の製法にこだわり続けているようにも感じた。ごまラー油は、その量が少なくなったせいもあって、香ったのは一瞬だけ。あってもなくても変わりない状況なら本当に存在価値が薄れていかざるをえない。
麺は油揚げ麺ながら、こちらは、油の揚げ方などを工夫したのか、油くささは感じられない。ただ、時間がたつと延びやすい部分は変わっていない。
おなかをすかした子供のころに食べたときは、このレベルでも十分感動できたはずである。ところがこの年になってこれを食べても空しさだけしか感じない・・・。

往年の出前一丁ファンが感じているであろう寂寥感が胸を去来する。時代遅れになりつつあるブランド。だが、この出前一丁、香港・中国では日清の顔でもある。本家の衰退振りをどうして行くつもりなのか・・・。今後の処遇に注目したいところである。

 麺  2.7/5  スープ 2.7/5    総合評価 75点