メインイベントのために、鳥取行きが実現したわけだが、実際余りお金をかけずに観光地をめぐるとなったときに行こうと思うのはせいぜい鳥取砂丘くらい。まあ、夜のメインイベントなので、いかに時間をつぶすのかがポイントになってしまった。

朝一番の鳥取行きのバスをゲットしたものの、お昼前についてしまうので、そこからさき、どうしようか考えていなかった。昼ごはんにと思って、食べログを漁るのだが、レポートできそうなラーメン店は存在せず、若干途方にくれかかっていた。
ところが、高速バスの秘儀・早着がここに炸裂。本来なら、11:31が定刻だが、11:28に到着。その結果、なんと11:30発の鳥取砂丘行きのバスに乗り込むことが可能になってしまった。
時間つぶしをせずに乗り込めたのはラッキーな反面、果たしてそれなりに見どころってあるのかどうかがよく分からなかった。

と言うわけで砂丘センターのあるバス停で下車。道沿いになぜか歩いてしまい、ちょっと時間をロス。きびすを返して、反対側にある入り口の階段を上っていく。目の前に現れたのは、見渡す限りの砂、砂、砂・・・。パノラマ写真を押さえてみたのだが、ここまで広いとなると、何を撮ってももうひとつかも、と言う不安も出てくる。
砂丘_01

ともあれ、まずは歩くか、と言うことで、目の前にある通称「馬の背」までアップダウンをこなしながら上ってみる。
馬の背からは、見事に海が望めるすばらしいロケーション。もちろん、海岸側にいくことも可能だが、急峻な砂山の上り下りをしないといけないとなると、無駄に体力使うのもどうかと思い、そこまではせず眺望を楽しんだ。
しかし、海から吹きつけるかぜは容赦なく観覧者に襲い掛かる。風だけならまだしも、砂を巻き上げたたきつけてくるものだから、何度痛いと口走ったか分からないほどである。その風が織り成す風紋は、自分が見ているさなかから作られるほどなので、これくらいの風があるときのほうが風合い的にも良かったのかもしれない。
もっとも、あまりに地味すぎる風紋であり、本来ならばもっともっと大きく見せるはずのものだろうが、まあここではこの程度でご勘弁。
砂丘_02

もと来た道を帰りつつ、右手に目をやると、ラクダの一団がいる。観光客相手のラクダ乗り体験なのだが、時間と料金のつりあわなさぶりに驚く。実質、ラクダで馬の背まで行くわけでもなく、周りをぐるぐる回る程度。どう見たって15分乗っているかどうかと言う感じなのだが、一人乗りで1300円!! まあ「サハラ砂漠的雰囲気」を楽しむと言う観点から言うと、稀有な体験ではあるものの、料金の高さにはあきれてしまった。しかも、単体で写真を撮ろうとすることもご法度(料金発生・・・)。仕方なく点描風に、「たまたま写り込んだww」的な写真を収めるのが精一杯である。
その反面、馬車で周遊するツアーもあるのだが、こちらはリーズナブルな1000円/20分。行者さんによる解説もある模様なので、別の楽しみ方をするならこちらかもしれない。