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いまやとどまるところを知らないゆるキャラブーム。先だっては、尼崎の非公認キャラが目立っていたちゃんぽんを食したが、散々な結果に終わっている。
それもこれも「非公認」がなせる業ではないか、と思ってしまう。公認キャラが前面に出てくるとなると、とんでもない味に仕立てることはブランドイメージに傷が付く。所詮長続きしない、一発もののカップめん業界にあって、ある程度ロットが捌ければいいという非公認スタイルなのか、味も含めたしっかりしたスタンスでのぞむ公認スタイルか・・・価格も中位に属するこの商品のポテンシャルは確認しておくべきだと感じた。

いまや公認キャラ界では不動の人気を誇り、また県にも大きな貢献をしている『くまモン』。彼の出現前と出現後では、各都道府県の、ゆるキャラに対する考え方が一気に変わったと言い切ってもかまわないくらいのインパクトをもっている。何しろ熊本に関わる商品になら、くまモンはロイヤルティなしで掲載可能(審査や書類の提出など事務手続きは要りますよ、JK)。今回のカップめんには、熊本産小麦が30%入っている麺が使用されていることで、利用が可能になっている。
メーカーHPはこちら。因みに昨年度も販売されており、このときの熊本産小麦の含有量は20%だった。

いざ実食。
お湯を投入し、ふたを開けると、かなり強烈なとんこつ臭がいきなり鼻に到達。ウワっと思ったのだが、最初の一瞬だけであり、混ぜ混ぜしてから、調味油である黒マー油を投入。これを入れたことで一気に華やかさが増してくるから面白い。
麺は、至って普通のカップラーメンにありがちの、丸断面の油揚げめん。当然小麦の含有量とかは分かりにくいのだが、そう思ってしげしげ眺めたりしていると、微妙に小麦の香りもしてくるから不思議だ(多分気のせいですww)。そしてスープが特筆すべきものである。最初のとんこつ臭があったということは、かなりエキス分を入れているからに他ならないわけで、実際、手数を入れていると思わせる奥行きが感じられた。おそらく、具材として入っているにんにくもスープにコクを与えることに寄与しているのだろうと思われる。具材は至ってシンプル。紅しょうがは無理してでも入れて欲しかったなぁ、と言うのが贅沢ながら不満の一点である。

くまモンがいるから、ではなく、ちゃんと商品として成立させようとする気概が感じられる。冒頭のとんこつ臭の凄さも、普通に考えればもう少し控えめでもいいはずなのに、そこまで雰囲気を大事にしようとするところは大いに買っていいと思う。価格並で無い商品が横行する中、この商品は、看板負けしていない点を大きく評価したい。

 購入先 ダイエー三宮駅前店
 麺  2.8/5  スープ 3.2/5  具 2.9/5   総合評価 82点