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日々、スーパーを巡回し、新商品のラインアップやらを確認することが多いのだが、不思議なことに、うちが懇意にしている某店は、マルちゃんの四季物語の夏版は入れていない模様なのだ。外れ具材で今まで何度やっても売り切れなかったから、場所ばかり取る商品は売り切れるものだけにとどめているのだろう。
その代わりといっては何だが、最大手・日清とは、結構いい営業でも付いているのか、棚の端/通路側に面した場所をエンド(=一等地)と言うのだが、ここに商品が陳列されることが多い。まもなくレビューする、ブラジルがらみの商品についても、この場所にうずたかく詰まれており、当然のようにゲット。ここ最近、買うばっかりで消費・レビューしないといけないと、焦り気味ではある。

そんな中で、5月下旬にこの「麺屋」シリーズを日清が出していることに気が付き、購入。聞きなれないブランド名であり、「ははぁん、頂の一杯とおんなじカァ?」と、直感が働く。だが、またしてもそのファーストインスピレーションは外れてしまう。よくよく見ると5月新発売でもなさそうであった(2009年に同一ブランドの試食記がアップされていたが、麺質は全く別物)。

まあ醤油/味噌/塩の3味をゲットしたわけだが、気になった味噌味を実食。ふたを開けて、「!!!」となる。
そこには「太麺堂々」と同一製法と思われる、「細目の麺」が鎮座ましましていたからである。だが、私はこれでようやく悟った。「あ、太麺系がもう一つ売れないので、やや細めにして茹で時間短縮/廉価版にして費用回収に走っているな」と。実際、私の太麺堂々の評価はいまひとつ。だが、細くなったらどうなるか、は想像できる話であり、期待感は膨らむ。
4分で食べ始める。スープはややパンチにかけるものの、可もなく不可もなく。そして、やはり麺は、想像した戻り具合を実現できており、揚げ麺であることもあって、ノンフライ麺のようなざらつき感や、頼りなさは感じられない。

「麺職人」の麺も好きだが、太麺堂々製法で作ったこの系の麺も、この細さで本来のポテンシャルを実現できているのでは、と思ってしまった。事実、太い麺は、ほとんどの店で死滅状態。つけめん店でならありえる話だが、スープに泳がせるタイプでは、ちゃんぽん程度であっても丸断面の太麺であり、極太はあまりはやらない印象である。

せっかくの新製法をくすぶらせるわけには行かないが、売れない商品も作れない・・・。苦肉の策が垣間見えるこの製品。ちょっと日清の底力を感じてしまった。

 購入場所 ダイエー 三宮駅前店
 麺  3.1/5   スープ  2.7/5   具材  2.6/5  総合評価  77点