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カナリアイエローに彩られた、日清のワールドカップ便乗製品。カップヌードル/UFO/チキンラーメンと3種類のカップ麺が鎮座ましましていたので、矢も楯もたまらず脊椎反射で籠の中に。

家の中にはそれ以前に買われた製品が山と積まれている(リニューアルした中華三昧など、食べたい製品は本当に山積み状態)にもかかわらず、「この機を逃していつ食べるのだ?!」とばかりに、ワールドカップ期間中に実食しようと決意。第一弾として、チキンラーメンどんぶりを選んだ。

なぜこれが入ってきたのか、と考えたのだが、ブラジルは世界有数の鶏肉生産国。チキンラーメンとつなげようと思うことは至極まっとうといえた。
ふたを開けてびっくり。別添えのスープの小袋が入っていたからだ。何の気なしに投入し、かやくも入れてお湯を入れる。
チキンラーメンは湯戻りの速さが半端ないので、2分弱でさっとふたを開ける。と、そこに現れたのは…

赤みがかったスープになってしまっているチキンラーメンがそこにいた。別添えのスープ小袋は、こういう「演出」のためのものだったのだ。だが、しかし。チキンラーメンを食べているという実感はわかず、それどころか、この小袋の織り成す追加の味が、変にすっばからい、というか、別物を食べている感覚しかしなくなったのだ。
もちろん、その感覚は正しいのだが、あえてチキンラーメンの麺で実現する味なのか、という点は疑問符が付く。具材はせっかくのブラジルを意識したはずなのに鶏肉の存在感はあまり感じず、その部分でも失敗といえると思う。

実は、日清は、社内事業部制をとっている。カップヌードル班は、それしか開発せず、同じことはほかの商品群にも言えることである。チキンラーメンの新製品を出してきたまではよかったのだが、新製品の味作りに慣れていないことが今回の、やや失敗気味のスープに出ているようにも思う。引き続いて食べたカップヌードルが、そつない仕上がりになっているのとは対照的である。

 購入場所 ダイエー三宮駅前店
 麺  2.5/5  スープ 2.6/5  具 2.6/5   総合評価 70点