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明星の評判屋シリーズは、安売りの目玉にされたりしない割に、１００円前後で買える、幅広カップとして、一定の支持を得ている。
正直言って、カップ麺の明星、というイメージはあまりなく、日清食品グループに入ってしまっていることも災いして、特徴を見いだせないままでいる。シェアの面でも、「中華三昧」の支持層は、「正麺」や「頂」に流れていると思われあえて高級志向でコンセプトを変えなかったこの製品にも転機が訪れているように思えて仕方ない。
ラ・ムーで見つけた今回の試食製品。価格は税抜き８４円。９０円台前半の価格に再度驚く。下手な１００均で買うより安いのである。どうやって仕入れているのか、また、ほかのスーパーがどれだけ利益を載せているのか、ここに来るとその差額が垣間見えるのが面白い。
さて実食。
表題にもある通り「ねぎ豚骨」であり、具材はねぎと細切れですくいようのないきくらげ少々。もう具材の面で勝負する気がない、すがすがしいまでのコンセプトなので、ここはむしろ麺とスープの評価に集中。
麺は、とんこつラーメンにありがちの結構な極細麺。ノンフライで出してきているのだが、なかなかどうして、すする感じが心地いい。噛みごたえも時間通りのゆで時間(２分)でいい感じに出来上がっており、好感が持てる。
スープがよければもういうことなし、と行きたかったが、エキス分はやや控えめで、濃厚さやコクというものは今一つ。調味油投入で何とか持ちこたえているが、ちょっぴり物足りなさが残ってしまった。粉末、という点がマイナスに振れてしまったところかもしれない。
以前、みそラーメンを実食した際は、価格の割に旨いと大絶賛していた。
この製品に関しても、ハズレの部分はそれほど見当たらない。価格相応な具材やスープの頼りなさは、想定の範囲内。むしろ価格に見合う以上の満足感が得られたことの方が大きい。
購入店舗 ラ・ムー 神戸灘店
麺 ２．９／５ スープ ２．６／５ 具材 ２．１／５ 総合評価 ７５点+コスパ加算１点
