ポストシーズン負け知らずでここまでやってきたタイガースに対して、生みの苦しみという言葉がぴったりくる6戦きっちり戦ったホークス。

打線が爆発すればいうことなしというタイガースは、半面、そこが湿気ればたちまち劣勢に立たされることはわかりきったことである。
他方、6戦戦ったということは、それだけ詰めの甘さの目立つ試合運びで正直、どこまで行けるのかと思っていたホークスは、初戦を落としたことで、がたがたっとくるのではないか、と危惧していた。

ところが4戦目を終わった段階で、ホークスの3連勝にタイガースの初戦のみの勝ち星。たちまち窮地に追い込まれたのはタイガースの方だったりするのである。
これだから野球というのはわからないし、面白い。猛打爆発ということもないままに、タイガースはこのまま燃え尽きてしまうのか…。それとも大逆転はあるのかどうか…データを紐解くと、意外な、そして確率論とは恐ろしいという側面を思い知らされるのである。

ちなみに「4戦目を勝ったチームが日本一」という確率は、かなり高い(4−0も含めると、去年までの64回のうち、日本一につながったのが40。1勝3敗からの日本一は、なんと3回しかない(あの有名な、巨人−近鉄で戦われた1989年のシリーズが記憶に新しい))。1勝後3連敗したのに日本一、の例は、1955年にまで遡る。逆のデータ、つまりどのタイミングでも3連勝したチームの日本一の確率はべらぼうに高く、3連勝しておきながら日本一を逃した例は、1989年の近鉄、2003年の阪神など、数例しか確認できなかった。

もし、この確率通りに事が運べば、4勝1敗でホークスの日本一となりそうである。阻止できるかどうか...そして甲子園に帰ってこられるのかどうか、は、木曜日の試合にかかっている。
一日でも長く野球を見たいと思っている小生としては、最終戦にまでもつれこんでもらいたいところである。あ、べっべつに、甲子園店(0633)が儲かったらいい、なんて、思ってないんだからねwwww