私の年齢からすると、昭和50年代(1975年前後)のテレビ番組は、特に実写関連では、とてつもなく破天荒なことが許されていた時代ではなかったかと思う。そもそも「お化け番組」と言われた、『8時だよ!全員集合』は、そのタイトルのもったり感と言い、昭和を代表する番組に昇華されていたわけだが、この番組のすごいところは、「完全生放送」というところ。だからこそのボヤ騒動だったり、停電騒ぎといったハプニングがあることだが、それであっても、"う●こチンチン"がセリフで言われた、とか、白鳥パンツを穿いたりするなど、今の放送コードでは考えられないような演出がまかり通っていた。

そんな私も少し影響を受けていた番組がある。"カリキュラマシーン"である。
wikipediaより

facebookで、どういうわけか紹介されていたのだが、静止画を見ただけで大笑いを禁じ得ないという状況に陥ってしまった。→元記事はこちら。
何しろ、当時は、出ている俳優がどうとか、そういう視点で見ていないから、当然である。ところが、40年後に見直してみると…

これが実にシュールだったりする。「おどりをおどる」では、なんと、機動隊と反体制派が追いかけっこをしているかのような絵面になっているのだが、まんま『成田闘争』をディスっているわけであり、大人が見てくすっと笑えるような作りになっているところは、本当にすごい。
この番組であまりに残っていて、たまぁに日常会話でも出てくるのが、10の束や、5のかたまりという、算数に起因する言葉。改めて動画を見させていただいたが、この、現代にも通じてしまいそうな、それでいて、まったく笑わせようとさせない内容に脱帽である。

あまりに有名なので、あえてググる必要もなかったのだが、改めて再発見した次第。
動画のリンクは張りませんので、ご自分で探してみてください。