当方がリスペクトしてやまない人物というものは相当に限られている。
特に、「あ、この人についていきます」と思わしめる人に、一年に一人会えればいい方である。ご尊顔も見たことのない、web上での付き合いならばなおさらである。

そんな中にあって、当方が、日々巡回しないと気が済まない存在になってしまった、「前田有一の超映画批評」→こちら。超○○は、どこぞの教授のパクリかと思っていたりするところは置いといて、このひとの筆致の、歯に衣着せぬ物言いは、本当に見ていてスカッとする。

そして、おそらく、GW公開の映画評の中に、当然含まれると思っている、「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」の批評がアップされていたのだったが…→残念ながら『今週のダメダメ』でしたわ

ネタバレを極力抑えつつ、当然のように関連商品や映像にも言及しているあたりが、ただ単に「その一本」を論じるのではなく、シリーズとしての位置づけをどうこうしようというところにこの人をリスペクトする理由がある。
そして、その矛先は、例えば、「等身大セットも話題になったレイバーの活躍するシークエンスはほぼ一つだけ。時間も短く、動く機体も少ない」といった、お金のない中でどうにかしようとしている憐れみにも似た、もがきを感じ取っているところにある。

実際には、冒頭に結論…予算不足丸出しの、痛々しい出来映えと書かれているので、当方としても、「ああ、やっぱり」と言わずにはいられない。
アニメーションであれば、正直2次元なので、例えば原画を増やすといった物理的な作業が増えるだけで、出来栄えを良くも悪くもできる。ところが、人間が演じ、曲りなりでも具現化したレイバーを手間暇かけて動かすように仕向けないといけない。それでなくても、予算がない=時間も手間もかけられない 中で長編を作らないといけない…スピンオフと言ってもいい短編でお茶を濁して、何とかファンをつなぎとめようとしてきたわけだが、果たして、これまでの7本分/私個人では8400円も投資している!! そして今回の長編で1800円…。を見てきた層に対してはどう映るのであろうか…

まあ、某、アニメーションの実写映画は、地雷であることをお教えいただいたおかげで、1800円をどぶに捨てずに済んだ(私の友人は、当方の忠告を聞かずにスクリーンに座り、物の見事に撃沈。今でも主役が出てきたら「あ、ル●ン」と言って、トラウマを攻撃している私がいたりする)。その獲得点数の13倍以上もある、というだけで、とりあえず『地雷ではない』ということがうかがい知れる。ちなみに採点は「40点」なのだが、随所に、先般の「官邸ドローン」の一件をちりばめたり、と、読んでいる方にも説得力を感じてしまうのである。
予算不足な点を、「予告編詐欺」で見せようとするのは、今に始まったことではない。いや、むしろ、そんな映画ばっかりではなかったかとさえ思う。押井氏の映像手法がその限られたリソースの中でどこまで具現化しているのかを確認するために、1800円払うのは、決して、無駄とはいえないようにも思う。

鑑賞後にとらわれるであろう「これじゃない」感をどこまで払しょくできるのか…GW中はさすがに忙しいが、あまりに遅いと、以後みられる方にも悪いので極力GW中に鑑賞してUPしたいと思っている。