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関東限定発売のカップ麺を入手して、いずれも試食待ちになっているのだが、「近江ちゃんぽん」の系統の商品であるだけに、かなり自分の中では期待度は上がっている。
それに引き換え、マルちゃんのコラボ系カップ麺は、ほぼ最低点に近い評価になってしまった、これを真っ先に想起してしまい、『またハズレだったら、どうしよう』という、マイナス面ばかりが表に出てしまう。

それでも勇気を振り絞って籠の中に。そして今回の試食と相成ったわけだが…。

麺はノンフライで、やや細め。頼りがいのなさに少々がっかりするのだが、めちゃくちゃレベルが低いというわけでもない。
そして、「激にぼ」という大書きしているからこそ、スープには大きく力を入れているとわかるのだが、これが見事にはまっている。インスタントなのでここまで再現するにはかなり手数がかかっているとみられるのだが、主体となる煮干しの風味は言うに及ばず、Wスープ的な、とんこつのとろみや甘みも付加されており、単なる『煮干しオンリー』よりは、深みを作り出すことに成功している。
具材もこのスープに対するものとするなら華を去り実に就く、ぺらチャーシューに、メンマ/ねぎ。ねぎはそぎ切りで大きさをアピールしつつ、歯ごたえにも寄与するという念の入れよう。

ふた裏の薀蓄には、「濃厚煮干し系」の製品化とある。
あおもり産品情報サイトから。確かに、「王国系」は、澄んだスープが特色のようだが、「濃厚煮干し系」のスープの味わい感や色彩もうまく表現できている。
ちなみに、このサイトのトップには、こんな気になる文言が・・・

 ラーメンの消費量が全国トップクラスの青森県

ええ?と思って調べてみた。その結果、驚愕の事実が!!!
それがこの記事。
なんと、年度は古いが、インスタント麺の消費日本一が青森だったのである(ちなみに、ラーメン店で使う金額も、東北各県が多く、青森は9番目)。ケンミンネタだったわけだが、よくよく見るとこのサイト、まさに「ケンミン」ネタの宝庫だったりもする。

箸をおいて、嘆息することしきり。なかなかに充足感の得られる実食だったこともあるが、何をさておいても、スープの出来がすべてを支配している。ここまでのものができるのなら、現地で食べたら絶品なのだろうか、と思わずにはいられない。「現地で食べたくさせる」ような商品を出す。そして、即席麺消費率No.1の県民に受け入れられるものを出すことは、結局東北ラーメンの下支えにもなっているところを理解していた開発担当の思いが垣間見える。

 購入店舗  ダイエー 三宮駅前店
 麺  2.9/5  スープ  3.6/5   具材 2.9/5  総合評価  86点