ブログネタ
新国立競技場、どの案ならよかったと思う? に参加中!
建て替えする国立競技場に関する「建築費問題」が急浮上していることはニュースでも知っていた。
→とある人のブログには、『設計募集時の計画予算は1,300億円。それが計画決定後に3,000億円にはね上がり、批判を受けて、現在1,700億円ということになっている。』と記載されている。ニュースソースはこちら/ちなみにまとめた時点が去年の10月ですのであしからず。

これが「国立(くにたち)」競技場なら、なにを考えているのだ、というところになるだろうが、腐っても「日本の国立競技場」である。国柄は言うに及ばず、これから先々のことを考えて作るべきものであり、デザインが先進的過ぎるのを差し引いても、実現することに異論はないはずである。
ところが、建築費用がほぼ倍になることを知って施主であるJSC(日本スポーツ振興センター)が慌てだすのだが、この時点でおかしいと思わずにはいられない。

こんなデザインを、地震大国の日本で実現しようとすることそのものが無理筋である。いざとなったら避難施設になりかねない競技場こそ、安心・安全が最優先されるべきで、奇をてらったデザイン性などは二の次、三の次である。

このデザインを破棄して、なんて戻れないだろうし、耐震設計をどうするのか、は、今後になるだろうが、曲線を描く屋根の一部の計算などは、本当にその通りになるのか、追加の工事や費用が発生しそうな予感がプンプンする。

参考になったまとめ記事も見て見たが、採用された案だけが異質すぎる。キープコンセプト、があってしかるべきであり、どうしてこの案に決まったのか、も含めて、議論すべきところかと思う。

ちなみにひいき目かもしれないが、日本の事務所や設計者の作った予想図は、面白味が感じられないものの、日本が持つ特性を考えつくしている感がある。建築費云々を言い出すのなら、まだ着工していないのだから、コンペ自体をやり直してもいいんじゃないかと思う。