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まず、結論から書かせていただく。
10日間もの間、クローズしていたこともあり、渇望感からか、かなりの入込があった模様である。ただ、当方が危惧していた事項も、徐々にではあるが、露呈し始めている。

仕事を終え、通り道の三宮に。入店時刻は5時15分ごろ。
フードスタイルストアとなった1階より下層階はもとより、上階も若干様変わりしている。
ということで上から順番に見ていく。5階は、私の中では一番びっくりしたフロアである。これまで、かなりの場所をとっていた収納用品系が一気に姿を消し、その代わりに、文具の取り扱いを大幅に増やした。その他の日用品系も、新しいブランドなどが入っており、大きく様変わり。エスカレーター前の催事的な一角を利用して、売り出し商品を展開するなど、以前とは違った運用ができている。
4階は紳士服系。ここは、いきなり、エスカレーター前が休憩スペースに。売り場の中にこういう椅子を配置するのも勇気がいることなのだが、アイテム減少をこうしたユーティリティースペースに転用するのは理にかなっている。
3階は婦人服だが、さすがに男性がうろうろするのも気が引けるので立ち入らず。
2階は、日用消耗品の一角と化粧品が並ぶ。1階に存在していた時とほぼ同様の配列に腐心した、化粧品群は、恐らく、「ここにあったのに」を極力排したラインアップにしたためだろう。

そしていよいよ、イオンフードスタイルストアの本領を見届けていきたい。
まずは1階。実は、あまりにドラスティックに変換されていて、まともに見切れていない、というのが実際。夕刻の人の多さに圧倒された部分もあるが、ボタニカルショップとか、新規出店のパン店など、まったくもってみれていない。
とは言うものの、一階が、お酒売り場と化したかのような、大胆なレイアウトには脱帽。要所要所に販売員も配置されている、ダイエーとしては、思い切った「人件費」のかけ方をしている。一品種に対する品ぞろえがとにかくすごい。某赤羽店(0754)で指摘した、離れた売り場では効力を発揮しない、特殊なチーズは、なんと、通路側に堂々と配置。ワイン関連食と位置付けできることや、食通の多い神戸でなら、この展開ぶりは大いに期待が持てる。まあこの時点で"やればできるじゃん"となっている。

ここから一気にB2へ。生鮮と一般食料品が軒を連ねるフロアだが、とにかく、探せば「えええっ」となる商材があふれている。例えば、飾り野菜のコーナー。こんなにも、商品として並べているスーパーは、私は知らない。もっとも、「売れる/売ろう」という意味合いは少なく、にぎやかしかもしれないが、取り扱う意欲は買える。
次はお肉。実演販売が、ここでは大いに大活躍。やっぱり肉の焼ける匂いは、引付効果抜群である。レベル高めの「さつま姫牛」がメインストリートに並んでいたのだが、意外に棚は空き気味。やはり、味を占めて買って帰っているのではと思った。
次は鮮魚。いきなりの生簀に目を奪われる。もっとも、目の高さに配置してあるところは、今後、何らかの事故が起こった時にどう出るのか、気にはなるところ。こちらでは、中央での実演さばきが見どころとはいえ、全般的に売れている感じには見えなかった。やはり、総じて高めの値段にしてあるところが影響しているとみる。赤羽でも当方が指摘した。800円近辺の鮮魚を使った弁当も、そんなにバカバカと買って帰っている様子はなく、やっぱり、という感想。

その他は日配と一般食料品。これまで扱いの薄かった、とよすがエンド一本を丸々独占。ただ、以前のような品種を扱っているようには見えず、奇をてらう感じには感じられなかった。日配では、かまぼこ系でおなじみ、かねてつが冷ケースを2本ほど占拠。実演販売もやっていた。

続いてB1。ここは、洋菓子系やパンなどと惣菜が合流するフロアなのだが、当初の危惧である、B1に上がった惣菜系の配置は、今日見た限りでは、悪くない選択。まず、もともと日用消耗品が置いてあったコーナーは、ビール系が左手に、右手にソフトドリンクが並ぶ感じの配置に。常温/冷蔵と同じ品種でも分かれて展開できているのは、恐らく面積が増えたからだろう。ただ、パンにせよ、ヨーグルト/スイーツにせよ、試食販売に人が群がりすぎて、回遊性に乏しい。おかげで冷凍食品にはまともにアプローチできず、流れで総菜売り場の一部もスルーしてしまう羽目に。
惣菜系は、相も変わらずの単品大量販売で、やり過ぎの感は否めない。ただ、激安価格商品も散見され、おっと思わせる効果は絶大。そして当方の危惧がばっちり当たったのは、かなり高めのインストアベーカリー使用のサンドイッチの在庫の山。売り切れている商品もなかった模様で、結果的に、あのコーナーだけは、大外れになっている予感がする。その流れで、ポップコーンやら、ドーナツも、激しく売れているようには感じられなかった。
レジの配置は、以前よりはグンとパワーアップ。B2/7台 B1/11台 とほぼマックスの配置で、フル回転状態。名札には、DSC(ダイエー系の派遣)のネームの担当もかなり見受けられたが、まあ、私の桂南(0661)の応援担当時の売り上げを越えられたレジがどれだけあったのか、見ものである。

B1に設置されたイートインスペースでしばし休憩。引きも切らない来客の嵐を横目に見ながら、「とりあえず初日は成功だな」と思った。軽く見積もって、5千万くらいは売れたとみられるだけに、食品スーパーの面目躍如といったところだろう。
ただ、勝負はこれからである。特に1階の、上質感あふれる売り場が実は一番お金を生み出さない売り場であることがガンである。そこに引きずられる感じで下層階に影響が及ぶ可能性もある。
8/29(土)は、完全フリーになっていることもあるので、開店直後くらいから、じっくりと見て回ってみたいと思っている。
<写真については、8/29の訪問記に一部を掲載しています。そちらをご覧ください。>
・参考記事
8/29の訪問記   1階   地下一階  地下二階