いよいよ、ダイエーにとって、両手両足、とはいかずとも、ほぼざっくりと切り取られる形になってしまう、2016.3.1よりの新体制がスタートする。

そう思って、店舗網を再調査した結果…
2016.3.1現在のダイエー店舗数は、なんと、181店舗なのだ。
これがその証拠記事。

当方が持っている現有店舗網のexcelファイルには184店舗が存在していた(2016.2.20時点)。もちろん、これは移管がされるであろう店舗+2/末で閉鎖が判明している君津店(0575)を除いた、3/1時点での勢力と理解していた。だが3店舗も乖離がある…

そう思って店名とファイルの整合性を取ってみると…
GC大島団地店(0771)と、GC本郷台店(0797)が店舗網から外れているではないか!!!
慌てて閉鎖日をチェックしたのだが、どうやら、先週の日曜日で終了していたようである。
実はもう一店舗は、今のところどこかわからないというのが実情である。

行ったことのない店舗や、思い入れのない店舗ははっきり言ってどうでもいいのだが、苦心惨憺して訪れた店舗が私が行って間もなく閉鎖されることになることほど、むなしく感じることはない。本郷台の店名が店舗情報から消えているのを確認したとき、言いようのない感情にとらわれたのを覚えている。

何しろ、駅から徒歩15分余り、それも平たんな道をすたすた歩けばいいというわけではなく、根岸線のガードをくぐり、アップダウンのある道をひたすら歩かねば到達しなかったのだ。しかも、ここに回ったおかげで、本来なら「最終既存店」が仙台店(0285)になるべきところが計画がくるってしまうおまけつき。ここまで振り回されるとは予想だにしなかった店舗でもある。だから、思い入れというか、「まさかあそこが」という思いがすごいのである。

昔ばなしはこのくらいにして…
181店舗になってしまっている現状は、ここまで大きくなってしまったダイエーを支えるには力不足過ぎる。何しろ、最盛期には400店舗近くが直営店として存在し、そのいずれもがそこそこに売り上げを作ってきていた。ところが、既存店=曲りなりでもGMSがメインの店舗 と言えるのは驚くなかれ100店舗足らず。残りは、グルメシティばかりである(改装で、名義上ダイエーになっているだけで、中身は売り上げもしょぼい食品スーパーばかり)。残っている大型店と言えるのは、関東では西台(0317)や市川コルトンプラザ(0401)、関西ならおおとり(0340)や池田駅前(0383)。これらの店舗で残りの弱小軍団を引っ張っていかないといけないのである。

まだ碑文谷(0284)とか、新浦安(0409)、甲子園(0633)や西宮(0315)といった、利益もそこそこあげられていて、売り上げも半端ない店舗が残っているのならば、まだ戦えると思う。だが、それらの店舗を抜かれてしまうことは、まさに丸腰になったも同然。しかも中小店舗が見事に足手まといになっている。これでイオンの食品スーパーの中核企業に、などという位置づけは、単なるまやかしではないかとさえ思う。

日本に対する占領政策よろしく、牙を抜いてしまう作戦に出たイオン。中内イズムとは完全に決別している本社の体制が、立ち直る機運すら奪っていっているようにさえ思う。現にFSSの3店舗目は、どこになるのかの声すら聞こえてこない。
今までウォッチャーを続けてきた小生だが、2016.3.1は、一つの分岐点になりそうな予感すら覚えている。