東日本大震災から早くも5年。すでに6年目に入っている。
まあはっきり言うと、津波さえなかりせば、あそこまでの甚大な被害も死傷者数も出ていなかっただろうし、復興が遅れているように見えるのも、更地になってしまい、生活が完全に途絶してしまっているからに他ならない。
そして、「帰りたくても帰れない」1F(福島第一原発)絡みの土地は、いろいろと事情も複雑であり、廃炉が完了したとしても依然として不安や心配は尽きることがない。
とはいうものの、すでに劇症的な放射能漏れは空気中も地下水的にもニュースにならないレベルにまで落ち着いているとみるのが妥当であり、当然、今後は帰還を含めて建設的/ようやく前向きになれる状況が整いつつあるのが救いである。

その一方で、風評被害はとどまるところを知らない。すべてチェックし、安全なものだけが流通しているということがどうしても信じられない/被災地産の作物はそもそも危険だ、と吹聴し回る輩もいる。それが、一種のステータスを持っている人の発言なら信じてしまう人も出てこないとも限らない。

テレビ番組の復興への取り組みを小ばかにしたようなツイートが話題になっているわけだが、この人、実は筋金入りの「放射脳」の持ち主であることがわかった。→「鉄腕DASH!」は、TOKIOがTOKIOであり続ける限り、続くであろう番組。DASH村も被災したと伝えられているところもあっての今回の原材料選定につながっているとみられるのだが、ここまで言い放つほど、この人は被災地の何を知っているというのだろうか?

しゃべらないと(この場合はツイッターでつぶやく、か)、気が済まない。もっとも、この人が自身の信条を曲げないで、「危険なものを危険と言って何が悪い」というスタンスであることはこれらの言質からもあきらかであり、潔いとも見て取れる。とはいえ、「まるでそれが事実かのように」また、番組サイドももちろんTOKIOもその意図がないにもかかわらず(もっと言えば、放射能は凶器にはなるかもしれないが、汚染されてもいない作物を使っているのにこのいいぐさは度が過ぎる)「人殺し」と断定できるその短絡さ。これを「ベクレている」(元祖べクレ芸人の名言)といわずして、何であろうか?

科学的根拠はもとより、実際の証拠や裏付け/自身の取材もない中でのこの発言(まあ、某グルメ漫画の場合は、曲りなりでも現地に行ってますからね)。作家を自称するなら、少なくとも事実に基づいたツイートをすべきである。それをしないで「産地が福島だから」だけで断定に至るのは拙速も甚だしい。所詮、その程度の読み物だ、と読者に看破されてからでは遅いと、老婆心ながらご忠告申し上げる次第である。