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日清の「どん兵衛」は、焼うどんでも手を抜かない、というか、お試しで出したその次の製品でしっかりリニューアルできるところが、最大手の最大手たるゆえんだろう、と評したわけだが(その記事がこちら)、できは「焼うどん」そのものであった。

そして新商品に目のない小生が、定点観測しているスーパーで、赤いきつねの焼うどんを目にしたとき、「これはどん兵衛の成功に触発されたのかな」と思わず結びついてしまったくらいの感情が支配してしまった。

でも一抹の不安がないとはいえなかった。「全く同じ味の製品なら汁なしうどんと同じではないか…」と。
そして、その予感は見事に当たってしまった。

麺は、縮れのある幅広平麺。これに関しては、東水だから、というよりは、焼うどん系に丸断面の麺は似つかわしくない。なので、別に異論はない。
調味油を入れて粉末ソースを入れるのだが…思いっきり、赤いきつねのスープのような香りがあたりに立ち込める。どこかひねりでも加えているのかと思いきや、そのまんま。なので「焼いてある」感じも一切しない。
具材は、ダイス状の油揚げに卵/かまぼこ。ねぎは粉末ソースに同梱だったが、彩の点でもアピールせず、全体的に薄茶色の世界が支配するだけにとどまった。

ドラゴンボール超(スーパー)とのコラボ麺、ということで、フュージョン(合体)がコンセプト。しかし、焼いていない味付けにしてあるとは、「どん兵衛」の初代焼うどんとおんなじ失敗をしなくてもいいのに…
赤いきつね味の「汁なしうどん」なら納得できるのだが、焼いていない焼うどんは、看板に偽りあり。失敗作ではないが、感動を呼び起こすにまでは至らなかった。


 購入店  関西スーパー 大開店
 麺   7.0/10    スープ   7.0/10   具材  7.0/10   総合計 21.0/30
 価格補正  なし      合計   21.0/30     格付け   B(可もなく不可もなく)