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行きつけになっているスーパーで、実は『四季物語』の夏バージョンは見たことがなかった。
春の桜海老をふんだんに使った製品は、同じような面構えで食傷気味だったのだが、今回は、別品種がはもだし(へぇ、はもでだしを取ったってですか)塩らーめんらしいので、特定の食材で製品を作ることはしていない模様である。

夏、で青唐辛子、という選択は、どうなのかな、と思ったが、ピリ辛をイメージさせるだけに、しかもそれをちゃんぽんの隠し味的に使うとするならば、どういう「化学変化」が起きるのか、少し期待していた。

というわけで実食。
麺はちゃんぽんというのにふさわしい太めの丸断面。「もちもちもとした麺」という能書きも確度としては7割くらいはあっている。食べ応えという点でも減点はない。
そしてスープ。青唐辛子は、スパイスレベルの混入でしかなく、具材として入っていたら、と思ったのだが、そこはかとなく漂う上品な青唐辛子の辛さは、感じられるレベルの混入で押さえてあり、刺激という点では実に良い頃合いでとまっている。ベースになるちゃんぼんスープも及第点。まあむしろひねりがないところが欠点か。具材は、まあまあ思ったよりは入っていたが、淡色系ばかりでビビッドさには欠ける。

うまいうまい、で箸が止まらなくなるレベルではないが、こういう味付けをやってみよう、というチャレンジ精神は買える。そして実際、当たっていると感じられた。縦型であり、結局こうした安売りの目玉的にされてしまうところがやや残念だが、味は外さないのが四季物語のシリーズ。今後に出てくる製品にも期待したい。

 購入店 ダイエー 神戸三宮店
 麺    7.5/10   スープ   7.5/10    具材  7.0/10    総合計 22.0/30
 価格補正  +0.5      合計   22.5/30     格付け   A-(夏を感じられる一品)