7/20に配信予定が2日遅れての正式配信となったわけだが、恐らく今までのどんなスマホゲームもかすんでしまうような膨大な量のダウンロードが当日/そしてここ数日は続くものと見られ、ニュース番組も取り上げざるを得ない状況になってしまうなど、「ポケモンGO」フィーバーぶりは、当方の予想をはるかに上回る規模と現実をもって"発進"した。

50手前の大のおとな/課金・データ量も半端ないGPS利用のゲームということもあり、当方は世の中のブームには一種醒めた目で見させてもらっている。
もちろん、周りではもうさっそく多数のポケモンをゲットした友人もおり、そういう人から、ゲームの概要などは漏れ聞いているので、まったく無知、というわけではない。しかし、一時期はまったPCのサバゲーで、運営のイベントに載せられ嬉々として課金しまくる愚を犯し、実体として残るものが一切ないという虚無感に襲われて以来、ネットゲーム系では、完全無料でなおかつランクアップやスキルが必要な手合いのものには手を出していない。
→チームプレイが人気の「モンスターストライク」には何度も勧誘を受けているが固辞しまくっている。理由はランク上げが面倒=参加した以上、迷惑にならない程度にはレベル上げしないといけないし、そのための課金も場合によってはしないといけない。データ量/電池の持ちと言った部分でも難点がある

夏休み中という絶好のタイミングはポケモンGOには追い風である。ポケモンの出現ポイントは、全国に点在しており、ランドマーク系にはほぼ設定されているし、どこでも"捕獲"は可能である。もっとも、ランクの高い(レア度上位)ポケモンはどこにでもいるわけではなく、「そのもの」が出てくる場所は、瞬間的に大パニックになる恐れすらある。

友人のプレイする理由は、はなはだ不純である。「ポケモンのトレードで一山当ててやろう」というのである。確かに最初からプレイしていき、レベル上げも丹念に行ったキャラを欲しがる人は大勢いるだろうし、レアなポケモンをRMTで取引することも可能と言えば可能であろう。触手は動きそうになるが、当方は、そこまで没入するほどでもないので、完全スルーを決め込んでいる。

巷間言われているように「歩きスマホ」がもたらす様々なトラブルは、これから否が応でも目にすることになるだろうし、恐らく死者も大量に発生するとみている(大半は、注意力が散漫な年端もいかない幼年者ばかりだと思うが、こうなってくると、本当に一般道を運転する際に自身が加害者にならないような心構えも必要になってくるだろうとみる)。

たかだか一アプリ、で済ませられない問題をはらんでスタートしたポケモンGO。
経済効果はすごいことになると試算されているが、このアプリが携帯ゲーム業界に与えた衝撃は、ほぼ既存のゲームを機能停止に追い込むくらいのポテンシャルを持っている。「モンスター」の到来は、ほかの企業に影を落とすことは明白であり、浮かれてばかりもいられない。