物は試しで、ネット上にいくつか存在する詐欺競馬サイトに登録したことがある。
半年〜1年程度はまともに運営しているように見せかけるのが常なのだが、「諸般の事情」で突然店じまい。会員情報などを引き継ぐという経緯を経て、今、関わっているのが一社ある。

ちなみに前者からの引継ぎの内容がこれまた振るっている。メールは残してあるので抜粋すると…

社長直々のメールなのだが、「投資競馬管理協会」なる団体の監査が入ることになり、まったく利益の出ていない会員を擁していると、投資情報を提供すること能わず、となるので、是非とも参加してもらいたかったが、結果的に休業やむなしとなったので、こちらに引き継ぎます、というような内容のもの。

いまどき、仮にそういう団体があるとして、実態があるかどうか調べもしない、ネットリテラシーのない人ばかりが参加しているわけではない。そして、その実、こんな業界団体(笑い)は、存在しているはずがない(自分のところで予想をしていたという実績はあるようだが、業界団体では間違いなくない)。

引き継ぎ元が嘘を言っているのであれば、引き継いだ先も胡散臭いと思うのは当然の結末。メールは配信させたままで、一切の連絡をしないままでずっと放置していたのだが、見ず知らずの人まで巻き込んだような内容の情報を提供し始めるなど、少し目に余りだしてきている。

ただ、ストーリーとしてはどれもよくできているのだ。例えば、業界の凄腕馬券師・X氏が魅せる、とか、なんちゃら情報を提供、とか、突然何の実績もないのに会員レベルだけが上がるとか…
そこまで当方を稼がしたい、というのなら、「無理やり買っときました。配当金がありますので受け取っていただけますか?」くらいの”見せ金”でもあるのなら信用しないでもないが、どこまで行っても情報を買っていただき投資は自分でしないといけない。つまり、当たろうが外れようが、当局は一切関知しない、というのがどの競馬情報サイトでも謳われている項目である。ここの部分が、情報サイトが煽るわりには信用ならない点でもある。

今当方がかかわっているサイトも、「ほれほれ、情報どうりに入ってるじゃないですか(予想通りに入線しても、配当が想定より少ない場合のエクスキューズはなし)」のメールは散々受け取るわけだが、それがない場合もある。まあ情報そのものが結果通りなのかどうかを確認するすべがないので、「ふーん、それで?」「アー、ヨカッタネー(棒」でおしまい。そしてまた一週間、当方をたらしこもうと、いろいろな手口で迫ってくるわけである。

くどいようだが『当方の幸せを第一』に考えているのなら、疑いようのない実力を当方の前に提示してからにしていただきたいものだ。もちろん、こちらも欲得で話を進めているわけであり、完全無料は土台虫が良すぎる。であるがゆえに、外れたら即返金ができるくらいの度量があるのなら参加してもいいし、信用もできるということになるが、「情報ありき」で話を進めるその会社も結局同じ穴の狢、ということが言えると思う。