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盤石の製品の存在は、メーカーを強くもするし、その偉大さに胡坐をかいて転落していく要因にもなりうる。

エースコックと言えば、スーパーカップが、その「盤石」な位置づけになると思うのだが、忘れてはいけないのは袋めんである「ワンタンメン」に、「わかめラーメン」である。特にワンタンメンなかりせば、エースコックのここまでの隆盛はなかっただろうし、CMが印象的だったこともあり売り上げを伸ばしたわかめラーメンも、会社的には中興の祖的な立ち位置にいるはずである。

ところが、この「わかめラーメン」の看板を背負って登場する、派生商品は当方が試食した限りでは本家のしょうゆ味製品を凌駕・互角なものはどれ一つとしてない。
→夏場用として開発されたこの製品も、案外な結果。
その流れをこの製品も引き継いでしまったように感じている。

麺は「わかめラーメン」独特の、丸断面のやややわらかめの麺。麺の作成の時点で、あえて特製としなかったところはライン的にも納得のいくところ。
スープは、塩味なのだが、「塩」が前面に来てしまい、入っているはずのうまみ成分やエキスがほぼ飛んでしまったかのよう。それは、恐らく後投入した「ゆかり」に含まれる塩分も影響したのか、と思われる。
それにしても…シソふりかけが混ざってしまったラーメンは、見た目は非常に悪くなる。確かにシソの香りは瞬間するわけだが、当然熱にも弱いので、すぐさま消えてしまい、残るのは、黒っぽい粒粒が浮かんだスープ…

その色目の悪さをこらえながら実食していくのだが、とうとうスープまでは飲み干せなかった。塩味のきつさが利いている部分こそあれ、やはり見た目は大事である。

企画・試作・試食の段階のどこかで、この「見た目の悪さ」を指摘する御仁はいなかったのか?あるいは、この製品にGOサインを出した重役諸氏は、一度でもこの製品を食べたことがあるのか?意欲的な企画は多いに賛成するところだが、中味が伴わない企画だけは御免蒙りたい。

 購入店 関西スーパー 大開店
 麺    7.5/10   スープ   6.5/10    具材  7.0/10    総合計 21.0/30
 価格補正  なし      合計   21.0/30     格付け   B(絵面的に最悪の部類)