「いやなら見るな」という掛け声が、よりにもよって出演者から投げかけられた某キー局は、今や「振り向けばテレ東」状態。同様にヒダリマキっぽい報道の多いTBSも含めて不調を隠しきれないでいる。
それに比べて日テレ系は、まさに敵失に乗じて視聴率の上積みに成功。いいともなき後のお昼も占有率ではTBSと争えるまでに復調、ゴールデン/プライムともに好調を維持している。

だが・・・
夏場のこの時期、決して日テレ系の番組にはチャンネルを合わさない。それは、障碍者だけが特別扱いされているかのような、演出とも演技(?)ともとれるような映像のオンパレードに、お腹がいっぱいになるのと同時に、「映像化できる人だけ選りすぐっている」ことによる、障碍者の中でも格付けが疑われるようなスタイルとしているところにもよっている。

障がいを持つことを笑いに変えようとする大胆な試みでもあるEテレの「バリバラ」が、なんと、王道の”偽善番組”に喧嘩を吹っ掛けたということで話題になっている。→それがこの記事。軽度だから番組進行もできるわけで、これはこれで『テレビに向いている人だけが出られる』番組と言えなくもない。

方や、真剣に取り組む姿を涙もろい芸能人に見せて感動しているかのように装い、「これって実は演出もこみこみなんですよ」と、内幕を暴露するかのようなパロディーで茶化す。そして、代表スローガン−−−愛は地球を救う−−−は、この番組がスタートした40年前から言い続けているにもかかわらず、6・4や、9・11など、「愛(LOVE)」だけで地球が、日本が回っているわけではないことを如実に示している。

その昔は、ここまで障碍者の方が「見世物化」するような番組構成になっていなかった。
→24時間テレビのwikiが詳しい。
特に今年は、本番中に”暴力沙汰”と思しき映像が流れてしまい、あわや炎上か、という事態にまで発展している。→保守速報より。
そもそも「富士登山を足が満足に動かせない人を使ってやる」こと自体が企画に無理がある。それも、この記事を読むと一合目から、とある。!!!となったのは言うまでもない。健常者ですらそこからスタートしない。そりゃぁ、へとへとにもなるだろうよ。たまたま映り込んだ/しかも生で編集が利かなかったこともあり、決定的な証拠となる同時に、「これが「愛は地球を救う」の正体なのか」と気が付く人たちも出てくるだろう。

私がこの番組を見る=支援することを辞めたのは、「チャリティー番組のはずなのにギャラが発生している」こと、それを知った明石家さんま氏などが出ていないこと に起因している。もちろん、番組自体の過剰ともいえる演出や、登場人物の「させられている感」に我慢がならなくなっていることもある。

「やらない善よりやる偽善」とはよく言われることだが、出演者が金をもらってやるチャリティー番組がある限り、日本に無償の”愛”が根付くことはあり得ない。いい加減、欧米のチャリティー番組を見習って、ギャラゼロの純粋な番組を作ろうとしてみてはどうだろう?
→え?当方の提案を読んでいないですって?それはいけませんなぁ。リンク張っとくから、日テレの担当者は慎んで読むように。