弱小で、箸にも棒にもかからない、アニメーション業界の周辺雑記人をしていたのは、90年代のころ。
この時代は、骨太な原作が多く、もちろん演じる側にも、描く側にも一つの腰を据えた態度・表情がうかがえていた。だからこそ、20%台続出の視聴率にもつながったわけだし、いまだに語り継がれる原作が多い。

それがこの頃のアニメーション作品と言ったらどうだ!!
ラノベがタイトルなもんだからやたらと長い。結果的に短縮系が幅を利かせてしまい「俺ガイル」「はがない」「ゆゆゆ」etc…わけがわからないよ(By Q-B)と言いたくもなろうというものだ。「北斗」「めぞん」と、頭のタイトルが短縮系で通じていたころが懐かしいww
何より予算がないのがばればれの製作現場が透けて見えるような作画や配役事情が、さらに見る気をそいでいく。もちろん、放送時間帯のあまりの悪さに録画視聴しかできない人たちばかり…イコールリアルタイムの視聴率は期待できないことでさらに予算が削られる悪循環。でも、作品を作らないと死んでしまう製作会社のジレンマ…。

ところが「納期に間に合わない」ことが常態化しつつあるというのだ。
まとめnaverより。まあ、いずれは「パンク」するだろうとは思っていたが…

実際、当方は、2010年以降の深夜時間帯に主戦場が移ったアニメーション業界は、縮小漸減を余儀なくされると踏んでいた。理由は、言わずもがな、で「そんな夜中に見たい作品ではない」という側面が大きかった。唯一そんな逆風をものともしなかったのが「魔法少女 まどか☆マギカ」であり、ここ最近では腐女子に人気の「おそ松さん」くらいだろう。

作っても見てもらえず、挙句の果てに制作サイドが「飛ばし始める」始末…今のアニメーション業界に限界が訪れているのは、誰の目にも明らかである。

では、もう少し質を上げる方向に向かうのか…それも微妙な状況だ。先ほども書いたが、作品をどんな形であれ作らないと死んでしまう状況、これすなわち、弱小メーカーの林立状態が引き起こした、アニメーション爆発期(当方の設定/昭和40年から45年ころ)の状況と似通っている。
その当時と全く違うのは、比較的安価で作れてしまう技術力の進歩。低予算でもそこそこのクオリティのものができてしまうので、枠さえ確保できれば名乗りを上げてしまう→ストックをほぼ持たないので需給がひっ迫→結局飛ばす ということが現実に起こってしまっている状態である。

放送を飛ばすのは、会社で言えば「不渡り」も同然のゆゆしき事態。それが一タイトルの特異現象でないところに今のアニメーション業界の「闇」を感じずにはいられない。
一度すべてをリセットして、などという論調も出てきているが、それが可能になるのには、銀行よろしく、メガ制作会社の台頭が待たれるところである。刻一刻と悪くなりつつあるアニメーション業界の現状。ジャパニメーションと持ち上げられたのも今は昔。薄給の作業員が命を削っている作品のあまりの評価のされなさなどは、異常を通り越そうとしている。