改めて、登場人物たちのセリフをかみしめる。

「でも、確かなことが、ひとつだけある。私たちは、会えばぜったい、すぐに分かる」(p.188)
「そういう気持ちに憑りつかれたのは、多分、あの日から」
「言おうと思ったんだ。お前が世界のどこにいても、俺が必ず、もう一度逢いに行くって」(p.205)
「お前は、誰だ?」

初見では、正直「忙しかったけど綺麗でいい作品だったなあ」程度の感想だった。だが、当方の解析欲に火をつけてしまう。初めての複数回鑑賞だけで飽き足らずとうとう20回オーバー。その途上で、IMAX効果を堪能し、さらに加速。2017.6.4がよもや最終になろうとは夢にも思っていなかったが、結果として、当方の劇場関連の記録は、華々しいものになった。
○鑑賞回数  27回(内訳/IMAX 1回 日本語字幕版1回 英語字幕英語歌唱版 2回 ほかは通常)
○鑑賞期間  9カ月(2016.10.1-2017.6.4)
○複数回鑑賞月 6か月(2016/12-2017/5)
○最終上映回鑑賞 3回(うち一回は英語字幕英語歌唱版)
○鑑賞劇場数 9か所(ミント神戸/西宮OS/MOVIX尼崎/TOHO伊丹/TOHOなんば/TOHO梅田/MOVIX京都/T・ジョイ京都/109HAT神戸)
○同一映画連続鑑賞 16回(2016.12.16-2017.3.26)

いま改めて、この数か月間を思い返してみる。
やはり私のここまでの「君縄愛」を引き出した記事は、これしかない。→初見でここまでもやもやが取り付き、2度目視聴を強く思ったこの記事の存在。
その直前に行った小説とサントラ購入が、完全に私を虜にした。12月には一か月の間で複数回同一タイトルを見る。そこから先は、まさに君縄の記録とともに当方も追いかける展開となる。
IMAX版公開もしっかり押さえるが、これがまた超絶綺麗でため息しか残らない。そこからは、まさにスイッチが入ったかのように回数を一気に重ねていく。1→10までに5カ月(2016/10-2017/2)かかったのに、11→20は2カ月弱で達成(2/18-4/2)。一日に2回同一タイトルを見ることもこの映画で4回も経験している(バージョン違いが2回)。

ここまで一つの映像作品に入れ込むのは本当に久しぶりだ。そして、劇場で見られなくなる2017.6.9は、ほかの地区の人にとってはともかく、当方にとっては一つの区切りの日付になりそうだ。
最終日に参加しなかったのは、正直悔やまれるところでもある。web予約ギリギリで確認した当日の入れ込みは38人。ここまで入っているのなら、同じ空気を吸っていてもよかったのに、と感じている。

時刻は22:30。今頃、スクリーンでは、ご神体訪問から、デートに至る局面あたりだろう。彼らの行く末も、実際の歴史も、全てを解析し終わっている当方としては、後は、どこまでこの作品の本質に迫れるのか、をDVDなどを通して解析することになると思う。それでもあと一カ月半。本当に「君縄ロス」が発症しないか、心配ではある。