作品の中の四ツ谷は、重要な位置にもある。
17歳の瀧の最寄り駅であり、14歳の瀧にとっては、見ず知らずの女子高生から組紐をもらったいわくつきの駅である。

さて勇躍降り立つわけだが、出口を間違えてしまった。本作でメインで描かれるのは、地下鉄の駅というイメージの強いJRで言えば赤坂口。それと逆方向に出てしまったうえに、線路を右手に見るような場所からアプローチしてしまったのである。

だが、これは別の意味で「ここがその場所か」を確認することが可能になった。
大人瀧が、奥寺先輩と2021/10/4にそぞろ歩きをするのも、四ツ谷界隈。遠くに見える四ツ谷駅頭のビル群を指さしながら語る場所を撮影しようと思い立ったのだ。
土手のような場所をひたすら歩き、ホテルニューオータニが見えてくる。「ああ、このあたりにあるのか…あれ?」
そう。ホテルニューオータニも、後ろ姿ながら登場していたのだった。そして、JRをまたぐような感じで信号を渡る。
振り返ると、なんとなく見覚えのある景色。立ち入り禁止にはなっているが遠目から望遠を使いつつ収める。
場所は紀之国坂交差点。意外と特定できている人は少ないとみられる。

君縄舞台005


後日、BDで場所を確認すると、この場所でぴたりである。まあ2021年にどう変貌しているか、は見ものである。
さて、駅周辺を映像に収めるわけだが…言わずもがな、その微に入り、細に渡る再現ぶりには感服する。
まず、デート当日、瀧が一息つく階段。実映像アングルは、階段に対して平行方向なのでやや違って見えるはず。
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奥寺先輩を真正面に見ると、JR赤坂口の背景に。
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二人が向かい合うシーンの背景。一部のロゴなどがデフォルメしてあるだけで、ほぼ完ぺき。
君縄舞台008


何が驚いたって「駐輪禁止」の表示は2面に書かれているのだが、これまでしっかりと再現してある。
君縄舞台009

2021/10/4の、大人瀧と奥寺先輩とのぶらぶら歩きは、四ツ谷を出発して、信濃町のあの歩道橋で終わっている。方向的には間違っていないようにも感じられるが、実際の彼らの足取りは本当に追いかけてみたいものである。