私が劇場で映画を見ることに何の抵抗もなくなったのは「多分、あの日から」(某ヒロイン 談) 。
そう。2016年10月1日に、西宮ガーデンズのOSシネマズで「君の名は。」を見てからのことである。

以来完全に「映画鑑賞」が趣味のような状況になってしまっている。いや、以前からあるギャンブル系は全く鳴りを潜め(パチ/スロはもちろん、納めの競馬たる有馬記念ですら不参加というありさま)、そっちに使うなら、確実に映画の方が安上がりだと気が付く。

新規作品にも触手が動かされるところだが、塚口サンサン劇場の企画とあらば、乗らざるを得ない。
そう思ってまたしても、同一劇場でのタイトル違いのはしごを敢行する。
まずは、当方を一瞬にして虜にした『KUBO 二本の弦の秘密』を押さえる。

4番は、意外にもあまり入っていない様子。20人強がいいところ。だが、女性陣の頑張りがかなり目立つ。年齢層も、意外と若年層が散見され、30代中段あたりがいい感じの観客層だった。

2回目ということになるが、母親の情緒不安定ぶりは、海に投げ出された時の頭を強く打ったことが起因しているのかもしれない。だが、しっかりと妹二人とは対峙できているので、そうとばっかりも言えないところ。それにしても、村まで巻き込むとは、あの姉妹、やりすぎだろう。
さて、実はこのストーリー、瑕疵を見つけてしまったのだ。それは「折り紙のハンゾウの気まぐれさ」である。
例えば折れない刀の探索の時は、パーティーの目指す方向をしっかり指南できているにもかかわらず、最後の兜の時には、何のサゼスチョンもしていないところである。月の帝が夢枕に立つクボの話を信じてしまっているきらいがある。罠だとわかるのは古文書に書かれた、村の鐘が正体とわかるその時になるまで。ストーリーに没入していると、こういう脆弱なところは見逃しがちでもある。

そして、死の提示については、死体を見せないなど、配慮感満載である。仮面が一刀両断、置物が真っ二つ・・・など、実際血を吹き斃れるシーンは一切ない。姉妹の対決クライマックスでさえ、クボが弦を切った時に破滅的な結末を予想しえただろうか…
それでも、当方のこの作品に対する評価は変わりようがない。折り紙の鳥たちに抱えられるように浮き上がるあのシーン、冒頭の♪海が割れるのよぅ~~ シーン、月の帝の化身との一騎打ち。すべてがストップモーションでできたとするにはあまりにすごすぎからである。
BGMの三味線の効果的な使い方は、いくらスタッフに日本通がいてもなかなかここまでできることはない。すべてにおいて日本風にしようとしたことが物語や演出にいいアクセントになっている。