「ガルパン最終章第一話」を見て劇場を後にする。
即座に携帯に電源を入れて、とある場所の空席状況を確認する。
そう。3/31に上映される「君の名は。」の入りの確認だった。
ラストくらいは大箱で有終の美を…と行きたかったが、120人強しか入らない、しかも別館での上映。関西のキチ縄勢が多数来館することは確実で、実際、私のフォロワー氏は、3/30・31両日御出勤というありさま。

7時前の時点で、半分程度は埋まっている状態。ウム。満席とはいかないかもだが、両隣観客でひしめく場所での鑑賞は避けたかった。そうなると、とっとと行って前日予約。かくして塚口から、足は梅田方面に向かっていく。
半量は埋まっているとみられる座席。私は有無を言わさず、右通路の席をゲットする。通路側に少し体をひねれば、左の座席の方には遠慮なく演じることができるwwww。

そして翌日。
時間もあったので、食事を済ませて17:15頃現地着。ツイでつぶやくと、悪魔のような『カフェにおいで』という返信。コラボカフェに20分ごろにつき、「言の葉の庭」モチーフのソーダ水を戴く。760円なりw

17:50に劇場入り。そもそも待ち合いもしょぼい場所なので、カフェでの時間つぶしは正解といえた。

観客は100人強。老若男女という表現がふさわしいものの、やはり、極度のリピーターと思しき層=壮・中年層が多い。平均年齢は40歳代、男女比は、やや男性優位ながら女性の観客も相当数いた。

今日という今日は泣くまい、と心に決めていた。そして、面白いことに、画面の小ささからか、あまりエモーショナルに感じずに中盤までを通り抜ける。「お、これは行けるんじゃね?」


甘かった…

二人の声がそろう。瀧が全てを悟り、微笑みをたたえながら「三葉」とつぶやく。ここでじわっとくる。
二人の会話は言ってみれば、付き合いたてのカップルのような初々しささえ感じる。「やっとこの手が君に追いついたんだよ」。それを瀧は、「大変だったよ、お前、すげー遠くにいるから」と表現した。この表現も実は奥深い。「死」とは一切感じさせないことだからである。三葉は「あたし、あの時…」と言っていたが、これとて、「未来の出来事」なのにこういう言い方ができるのがおかしい話である。客観的にみると、この会話も実はおかしなところだらけである。
それでも新海マジックにとらわれた我々は、二人が「ようやく会えた」ことに安堵してしまっている。だから、あのシーンは、不意打ちであり、反則であり、観客にまで喪失感を植え付けることになるのだ。
今回は、「言おうと思ったんだ」のところまでは何とか通り越せたが、「お前は、誰だ?」のセリフでまたしても自我崩壊wwwww今まで押さえていたものが一気に噴出してしまって、どうしようもなくなる。
ラスト。「離したりしないよ 二度と離しはしないよ」でまたしても感極まる。何度も言っているが登場人物に歌わせず、曲が二人の気持ちを代弁する、ミュージカルスタイルの作品。こんな作品は今まで見たことがなかった。だから、そこに感動した人が大勢いたということだろう。

「グレイテスト・ショーマン」も気が付けば300万/40億越えまで興行を伸ばしている。純然たるミュージカルも受け入れられればこの通り。君縄をミュージカルと見ている評論家諸氏は少ないが、曲の存在がヒットを左右したことは間違いない。
さて、40回まで伸ばした。地元での公開も気になるところだが、それはまた別の機会に譲りたいところである。