私の周りにも知り合いでコンビニを経営している人が何人かいる。
一人は、多店舗化に成功した、当方が独立したときに近くで店を出していたローソンのオーナー。こちらは当方が退店してから疎遠になっているが店がつぶれたとの報は聞いていない。
そしてもう一人が、元IY社員であり、のれん分け同様に昨今話題のセブンイレブンオーナーに収まっている御仁である。
この方と知り合いになったのは、なんとブラウザゲームがきっかけ。オフ会を、と募ったところ意外に関西勢が多く、その場で知り合うことになったということである。ちなみに当時の私は結構ヒマしており、いわゆる盟主としても活動していたのだが、今は完全にリタイア状態である(垢消滅までの完全引退はしていない)。

枕で二人の経営者を上げたわけだが、ことほど左様に、身の回りに知り合いと呼べるコンビニ経営者がいることはこれだけ店舗が増えれば、珍しいことではなくなってきている。店舗数2万強。2万人程度のオーナーがいることは察しが付くし、家族まで合わせれば、10万人規模の経営者たちが日夜悪戦苦闘していると考えられる。

今回のセブンイレブンとオーナーの営業時間を巡るトラブルは、日本が言う「働き方改革」がいかに空虚なものかを浮き彫りにしただけである。
とうとうオーナー自ら直談判に行ったが、成果はほぼ得られず。このままだと違約金や最悪看板はく奪のペナルティーがオーナー氏を襲う。
日商にそれほど影響を与えない、住宅地の深夜営業。場所は大幹線道路から一本路地を入ったところにあり、その幹線道路からの流入はあまり期待できない。
→「セブンイレブン東大阪南上小坂店」の所在地はこちら。
住宅地であり、繁華街にないので、人手が集まりやすいわけでもない。しかし深夜時間帯に人件費赤字覚悟でもいいから開けておけ、という本部。なんなら「お前やれ」。身体は一つしかないし、他人に任せるとどうしても人件費がかかる。割増必要な深夜は他人にさせたくはないはずである。
だから、「閉めたい」というのはすごくわかる。繁華街なら、逆になんでしまってるの、と言いたくなるのだが、幹線道路沿いでもない、需要がほぼ見込めない店舗まで開けておかないといけない合理的な理由がほしい。

実は閉店している、とはいっても冷蔵・冷凍庫は電気が入っている。その電気代を稼ぐのが売り上げなんだから、という、「開けておくことが使命」だし、契約書にもそう書いてあるだろう、といわれるとオーナーサイドの分が悪い。でも、困難が生じたら、本部と二人三脚で解決するのがフランチャイズシステムの利点のはずである。そのためのロイヤルティーであるはずだ。支援もゼロではなかった模様だが、結局「出来ないのはオーナーの怠慢」といわれてしまうのだ。
24時間の定番といえた牛丼チェーンも、ファミレスも、昨今深夜営業の短縮化に舵を切っている。人が集まらないことや防犯上、そして売り上げが立たないことが最も大きい要因だろう。深夜に出歩かなくなっている今の日本に、24時間コンビニが林立しているのは少ないパイの取り合いになり、そこからほころびが生まれないとも限らない。オーナーにもいい落としどころが生まれることを願わずにはいられない。