私がこのアニメーション……「ガールズアンドパンツァー」を知ることになったきっかけは、なんと、この作品の前作に当たる、「最終章第一話」からである。
もちろん、この時点で、本放送からは数年たっているわけであり、「知る」のレベルを名前だけとするなら、そんなものは当然なわけなのだが、「内容を知る」「キャラクターたちの人となりを理解する」となったのが、この時点だったというのが得意な部類の人種だと思う。

→一応最初見、というべき当該作品の第一回評をここに掲載する
当然のようにここから、テレビ放送版(再放送分)を全話収録してあったHDDをほじくりだし視聴。「ああー、これ、流行るヤツやわ」となってびっくりするほど作品にのめり込んでしまう。それは、2018年、ガルパン絡みの上映作品にそこそこ出撃できていることも影響している。

前作の公開は2017年11月。それでも2か月近くのロングランで近所の劇場で拾えたのだから、半端ない人気だったのだろう。実際、3桁鑑賞という猛者がいっぱいいるし、すでにこの第2話も、最速上映からの二桁鑑賞に至っているガチ勢も少なからずいることだろう。
まあ、アウトラインはここまで。実際の作品の評に入りたいのだが……
その前に劇場内部をブラウジングした。実際「ガルパンおじさん」だらけであり、平均年齢も実際40代前半、下手すれば45歳程度かなと思えるほどの年齢層。でも、「ガルパンお兄さん」や「ガルパン姉さん」の存在は無視できない。男性ペアやグループはかなり見受けられたのだが、女性ソロという10数人がかなり目立つ。朝一の回ながら、8割強の入れ込みは、いくら公開2日目とはいっても、固定客居ればこその代物だろう。

作品評は……

        「ガルパンはいいぞ」


この言葉しか思い浮かばない。
ネタバレをしてまで評価する映画ではないし、記事を書いている月曜日時点でまだ3日目。レビューを見て「見てみようかな」という層を喚起する記事にはとてもじゃないが難しい。
それはできない、のではなく、やはりファンから愛される作品というものは、扱いが非常にデリケートなのだ。私がいわゆるシリーズものにあまり手を出さないのは、書くことによって初見やライト層にはそれでよくても、ガチ勢には間違って伝わる、あるいはその意見を排除されると思っているからである。
前作評は時間の短すぎを指摘して90点どまりにしたのだが、今作もそれについては同様。だが、2回戦の相手高校の変容ぶりの見せ方といい、全てにおいてブラッシュアップされている。それは音響がそれほどでもない劇場でも感じられたのだから、かなり手が入っているとは思った。よって96点をファースト評とした。

この4点マイナスの分は、ズバリ、間隔の異常さを上げておきたい。60分強の内容で1.5年ほど。かけ過ぎかそうでないか、といわれると、「かけ過ぎだ」とする意見の方が多いだろう。あと4話も残っている。単純計算で、次作は2020年11月頃、その次は2022年5月、その次は2023年12月頃、最終話が2025年6月…
すべてを見切れず死去してしまう壮年層も出てきている、と報告もあるのだが、せめて1年サイクルにしていただきたいものである。

ガルパンの魅力は、全員に確固とした性格付けがなされていること。そこにブレが出ない限り、最終話まで突っ走ってくれると認識している。