2019.7.19。
いろいろあったが、何とか完成品が見られる、というだけで当方は満足している。
関係者向けの試写会では、「提灯記事か」と見まがうような絶賛レビューが顔をのぞかせ、その一方、不安視する声もなくはない。

なんといってもスタートダッシュがどの程度決まるか、が映画の行く末を左右してしまいかねないからだ。前作「君の名は。」の場合、初週3日間の動員/興収は、WIKIによれば動員96万人、興行収入12.8億円を記録している。
「ウワ、スゴ」と思うのだが、もっとすごい数字がある。それが直近のライバルと言ってもいい「トイ・ストーリー4」(未見)だ。
概算数値ながら、初日含む3日累計で127万人/17億700万円弱というトンデモ数値を出したのみならず、洋画アニメオープニング歴代第一位を記録してしまったほど。それがどれほどのものか、は、7/14に劇場に行った私が肌で感じた「満席が止まらない」状態である。日曜日14日だけで62万人強。どんだけ箱を用意しても掃き切れなかったという見立てが正しいとみるべきだろう(3連休を含めた12−15の4日間で、185万/24.4億を記録してしまっており、今作は、前作のように『連続1位』を取れる可能性はかなり低いとみている)。
ただ、3日間だけを比べると差は歴然なのだが、週を追うごとに動員を伸ばしていったのが「君縄現象」である。
凹んだと思わせておいて、翌週末で前週末越え、などというミラクルを何度も出すなんてなかなか難しい。

当初ここまで大ヒットすると思っていなかった手前、「君の名は。」は、今作「天気の子」ほどの宣伝広告はしていないという点には大注目である。もう一つ重大な点は、「一般向けの試写会を全くしなかった(ギリギリまで完成度を高めたため、そのための時間が取れなかった)」ことによる、事前の盛り上がりが全くない、という点である。「前前前世」のようなキャッチ―な楽曲がほぼ同時にリリース/配信される事態もとりあえずなさそうである。

ということはたとえテレビで露出したり、広告宣伝をふんだんにやったとしても、「今まで映画に見向きもしない層にどこまで訴求するかがわかりづらい」という点は払しょくしがたい。
前作は、ものの見事にハイティーン層にばっちりはまり、彼らの動員が初期の興収を引っ張り、それにつられる形で高年齢層に支持が広がり、彼ら、金も時間もほどほどある層が重度のリピーター化して興行が長続きしたものと考えられる。その根底にあるのは、ここまで練られた脚本と設定、そして主演の二人の魂の叫びが観客に届いたからに他ならない。
ここまで問題点を書いた私なのだが

 「映画にはまだ、こんな力があるんだと教えられました」。

とのたまった監督氏だから、あの希代の名作を越えうる作品を出して来てくれるはず、と信じて疑っていない。
とはいえ……期待と不安が入り混じるここ数日になることは間違いなさそうである。


前作「君の名は。」同様、本作「天気の子」も、当方独自の解析を加えていく所存です。ネタバレ等を避ける意味合いから、解析記事の上梓は早くて8月中旬とさせていただきます。ただ、ブログではなく、ツイや掲示板で先行的に披露することがあります。尚、鑑賞記に関しましては、これまで同様、全上映回の観客動向(年齢層/男女比/ペア・ソロ・カップル等の構成比/入り)を逐一記録してまいります。