私の誕生日は、8月29日である。

そんなことより、これまで公式非公式含めて、登場人物の誕生日にその映画が上映されている、というのはなかなかない出来事である。
前作「君の名は。」の場合、・彗星が落ちてくる10月4日 ・二人の誕生日である12月1日 ・物語が進行する9月上旬から10月後半 にはまだバリバリ現役で上映されていたころであり、最後の再会のシーンですら、桜の季節であり、見ることができた地方の人も多かったのではなかろうか?

それが、公開初年度に、きっちりとヒロインの誕生日をスクリーンでお祝いできる!!こんな僥倖が楽しめるなんて思いもよらなかった。
一日休んで……までは思いつかなかった(それをやったら、キチ縄さんに近づいてしまうw)が、仕事終わりのレイト回、余裕が認められたOSシネマズ神戸ハーバーランドに赴く。館内は、さすがに閑散としている。いくら夏休み期間とはいっても、青少年条例の絡みで、年少者は来づらい。
真ん中あたりの程よい席をゲット。正直、これがとんでもない結果になるとは、その時思いもよらなかった。

8番スクリーンは、実は当該劇場の最大箱。以後の新作にあてがわれることを考えれば、この規模で見られるのはおそらく最後ではなかろうか。
そう思って、いろいろ物理的におかしなところとかもチェックしながら鑑賞を進める。
もちろんラストシーンは、あの笑顔を愛でるためにここに来ているも同然だから、あえて感情を割り振らず、スクリーンに集中する。
帆高があの坂道を歩いていく。ぱっと視界が開けたそこに居たのは、何かを願う陽菜だった。「陽菜さん」に呼応した陽菜の顔が瞬時にくしゃくしゃになり、次の瞬間尊い笑顔になって帆高に飛びつく。
ああ、もう駄目だ。
だが、それでも私は泣いている帆高を「大丈夫?」と気遣う彼女にさらに感情移入する。そして、両手がラストカットだと改めて確認して、一気に感情を爆発させた。二度目の「せかいがー」が、50歳越えの当方を涙まみれにする。

心を落ち着けスタッフロールも心置きなく楽しみ、退場。ツイッターに投稿しようとした。
同じことを考える同志は数十人。中でも、この人のツイートには感服させられた。
カラオケも上手そうな御仁。

「H−13」で判じ物にしたつもりだろうが、すぐさま当方は見破った。
「H」inaの「13」歳の誕生日にかけたのだ(2021/8/22で15歳)。

「あれ?」

自分の半券を見て苦笑する。
自身のツイ原稿で確認よろしく

つまり、今日の鑑賞は、

 「天野Hinaの13歳の誕生日である、2019年8月22日に、H−13席で10(テン)キノコ目を決められた」

という、思いもよらない偶然の重なりが二桁鑑賞を彩っていた。

席選定は本当にたまたまである。しかし、何かがそうさせた、としか思えない。偶然にしてはできすぎている。