夏休み期間中、当方は、携帯で観客動員推移を所得、ツイッターに投稿し続けていた(9/4現在も継続中)。
8月9日初日を迎えたライオンキング。すでにアニメ版は何度か見ていて知っているし、むしろアニメだからできる様々なコミカルな表現や毒を薄めた表現にとどめるなど、動物主動型アニメだからこその手の入れ方には感銘を覚えたものである。
オリジナルは、94年作品ということで、PC98上のファイルにはデータが残っているはずだが、敢えてここではそれは見ない。
何しろ「ほぼ完全にオリジナルを踏襲した」からである。実際、ストーリーは完全無欠レベルにアニメーション版そのまま。いや、仮にどこかを改変していたとしても、気が付くレベルの同一性を醸し出していた。

それでも、当方の感情には微妙に引っかからない。
それは、やはり、「動物がしゃべっている」という違和感にとらわれ続けていたからだと思う。
今までどうしても不可能だった、動物が演技できる映像技術。それを手に入れてからというもの、ディズニーの、リメイク熱は高まる一方である。「アラジン」では、逆にジーニーをCGで誤魔化さず、ウィル・スミスを使うという禁じ手で挑んだりするわけだが、かようなわけで映像表現に厚みが出てきているのも事実だ。
「美女と野獣」「ダンボ」(未見)と、実写リメイクも盛んなわけだが、自ら「キング・オブ・エンターテインメント」と持ち上げた割には、あっと驚く仕掛けも、改変してもっと感情移入してしまうシーンとかもなく、恐ろしいまでにオリジナルに忠実なのだ。

なので90点を総合得点とする。面白くないから、ではなく、オリジナルを作劇・演出面で越えていないからである。もちろん映像面は100点満点。もっとも、ここまでの手数と費用を考えたら、この程度では不十分かもしれない。

決して面白くないわけではない。前作も知らない完全初見組が見たら度肝を抜かれることは請け合いである。だが、CGアニメーションの頂点に立ってしまったことで、これからの上積みが、ディズニーにあるのか、と言ったらなかなか難しいと思う。