※改訂・追加情報
2019.12.2 3項目追加してます。
2019.12.7 さらに3項目追加しています。
2019.12.12 あまりに多くなったので、2記事に分けました。

28回鑑賞も終わり、いろいろ気になるところが多すぎる作品になっている「天気の子」。
まあとにかくネタの宝庫である。あまりに多すぎて、とうとう2記事にする決断を下した。

.ープニング。数年後の代々木会館?<2019.12.12 追加>
タイトルがババーンと出てくる。そこには、陽菜が舞い上がった時の、晴れていく代々木界隈が映し出されるわけだが……代々木会館の屋上は、その時より、草が生い茂っている。
これは公式的に「2021年ではない代々木会館」であると謳われている。そうした意図をどう考えればいいのか、今のところ答えは出せていない。ちなみに陽菜が上空に上がったのは、2020年のこと。いろいろとつじつまが合わない部分もあったりする。

△気襪咾丸船上の木の葉は、どこから?
「非常に激しい雨が予想されます……」
そのアナウンスで船内に入っていく客と全く逆の動きをする帆高。彼は甲板に上がる階段を軽快に駆け上がる。
ぷわっという突風。顔を背ける帆高。だが!
なぜか木の葉がインサートされていたのである!!!
もうこれは解説のしようがない。海上を木の葉を保ったまま突風が吹いていた、というんなら、それもありだろう。だが、納得のいく説明がどこにもないので困ってしまうのだ。
1で壊れるライト
まあ確かに水の塊ってすごいパワーを持っている。言わずもがな、3.11の津波映像を持ちだすまでもない。だが、いくら水圧がすごいからといって、金属製の側面を破壊し、ガラスが割れてしまうほどの雨ってありえない。もちろん「それだけすごい圧がかかっていた」ということを言いたい/雨というよりむしろ水の塊 を表現するために出してきたんだろうけど、いきなり物理的におかしい現象が出てくるわけである。

い發Υ弁して。「アタミビル」描写でも瑕疵発見。
それは、なにも、置いてあるのがサントリーの自販機「ではない」ことではない。
帆高がうずくまっている遠目のシーン。エレベーターのボタンに注目である。当然誰も待っていないし、帆高が呼ぶために押すこともない。なのに、△を示すボタンは点灯しているのだ。
そして、それは、アメに施しを与え、自分はうずくまってまた寝入ってしまって後、スカウトマン木村に起こされる背景でも、確認できる。このタイミングでは、カゴ自体は1階にあることも確認できているのに、呼び出しボタンは点灯したままになっている。
「こ、故障しているんです」(震え声)で乗り切るのか、どうか?修正されていなかったら、それはそれで大問題である。

ァ屬み、3日連続でそれが夕食じゃん」
ホームレスと化した帆高が定宿状態にしたのがマクドナルド 西武新宿駅前店だ。ここに陽菜も勤めていたわけだが、実際「3日連続」帆高を認められるのか、というところが気になっている。クルーの制服で考えるとホール/フロント系に寄せているようだが、であるとしても、一杯やってくる客をピンポイントで認識できるとは思えない。
施しビックマック
当たり前だが、大手企業が「無料」で商品を作らせることはない。陽菜は、恐らく従業員割引を用いて商品を購入しているわけで、無料提供とは考えにくい。闇で作ることはできないはずで、無料と勘違いしている人が多いのには驚く。

Щ間的におかしい小学生の下校時刻/凪がバスに乗って通っている件
小学生の恋愛事情を目の当たりにするうぶな帆高なのだが、このあたりは問題ありありである。
凪の自宅は北区(田端)。なのにどういうわけか、新宿近辺の都バスに乗っている。小学校の校章の入った制服を着ていることから、もしかすると私立の小学校に通っている可能性は否定できないが、普通は学区に基づいた学校に通うはずである。母も死に、きょうだい二人で生活しているならなおさらだ。
ちなみに田端駅周辺にはいくつも小学校がある。南口至近には滝野川第4小学校があるし、そのものずばりの田端小学校もある。
ちょっとした可能性を考えるならこうなる。
・両親が健在時には、凪は学区を越えた私学に入学できていた=中流以上の家庭に育っていた
・父親がいなくなり、母一人で育てていたが、病気で倒れてからも、蓄財で何とか通えていた
・手持ちが乏しくなっている状況で、陽菜が稼いだ金(いうても20も取れるはずがなくせいぜい15くらい)で生活ができるレベルまでに落ちていたが、学費は何とか払えていた
とはいうものの、あの時間帯(13時ころ)に下校し、しかもアヤネ/カナに逢えるとは。まあ、伏線としての二人なのでこの登場は無理やりであってもしておかないといけないといったところか?

┘▲瓩伐颪┣瓩問題
須賀の事務所に転がり込んで、一定の成果を上げつつある帆高にとってのよりどころでもある、アメ。アタミビルでの初対面から、交流を深めているからこその、画面上2度目の対峙(アメへの施し)につながるわけだが、野良猫ってそう同じ場所に居るわけではない。ましてや、あっている場所は路地どころか、人通りすらないようなビルとビルの隙間。そこを縄張りにする/逢う場所を固定化していないとどだい出会うことなど無理なわけで、そこになった理由も経緯もわからない。またアメも警戒心を解いていることから、2度目とは考えにくい。最低でもあと数回はあっていないとあそこまでなつくことはないわけで、説明不足の部分はこんなところにも表れる。
またまた大問題!!「タオル」の描写問題
帆高は、発砲することで、陽菜を結果的に救い出すことに成功する。
傘も持たずにずぶ濡れの二人が転がり込む代々木会館。
息も荒々しい二人が描かれたのちに、たっぷり濡れたタオルを絞る姿の帆高が映る。
ところが、その絞っている姿を見ながら、陽菜は「きみぃ」と話しかけているのだが、それはタオルをぱっと広げた姿だった。そう。タオルはまるで瞬間移動したかのように陽菜の手元に異動していたのだった。
そして、「信じられない、気持ち悪い、最悪っっ」と吐き捨てて、タオルを帆高につき返す。タオルを持ちながら、銃に手をかけ、それを投げ捨てた帆高だが、その次の瞬間、どこにもタオルは描かれていないのだ。
・サコッシュの中にタオルが入っていた?
タオルを帆高につき返した、ということは、帆高の持ち物だと考える方がすっきりする。まだ二人は行きずり状態。「タオルありがとう」が図らずも捨て台詞になったとみるのが正しかろう。だが、あのサコッシュに銃も含めてタオルまでが入っているようにはどうしても見えない。
・タオルは陽菜の持ち物?
帆高がタオルを絞る姿が一発目に描かれるわけだが、女性が絞りきれるわけがない。陽菜が先に髪を拭き、それを帆高に渡した、自分がある程度拭いたところで絞った、とするのが妥当のようにも思う。そう。男子の濡れに比べて女性の髪の濡れは相当のものだと考えられる。
となると、帆高につき返してはいるが、タオルは陽菜が持っていていたものだ、と考えると、納得も行く。
・どこに消えた?
確かにタオルは小道具であり、別に伏線にも、のちのストーリーに絡みもしない。だが、あれだけのものが、たった数十秒でどこかに行ってしまうのはおかしい。銃を投げ捨てた次の瞬間にはなくなっているのだから。
※当方の結論
あくまでも当方の妄想、想像の域を出ないのだが……
    「新海氏は編集の過程でタオルの去就につじつまが合わないようにしてしまった」
説を上げたい。
当該部分の小節を参考にすると、p.72-74の8行目までの出来事である。ここには、実は「タオルで髪を拭いた」とか、「タオルを彼女から返された」といった文言は一言もないのだ。そもそも「タオル」の文字すら見当たらないのだ。
小説通りに進んでいたと仮定するなら、当初はこのまま(タオル無し)ストーリーは進んでいたはずだが、「ズブ濡れなのに拭かない描写がないのはおかしい」と気が付いて、タオルをインサートした。間を持たせる意味合いもあったろう。だが、もともとのプロットで「体を拭くタオルの存在」がなかったために、タオルは誰の持ち物かわからず、行方知れずにすらなってしまうというお粗末な描写になってしまったんだと思う。

そもそも「水の塊」は何を意味しているのか?
当方は、バケツではものたらず、「プールをひっくり返したような」と表現している水の塊の襲来事象。画面上では、帆高以外にも中学生くらいの男子2人がその場面に遭遇したことになっている。
小説の方では、p.83−85の3ページにわたって、当該事象にあった少年の発言記録が、夏美の取材メモという形で残されている。
ここでの彼の発言は重要だ。
「魚・・・・・・?」
隣りで友だちが呟いて、そうだ、と思いました。イルカとか鯨とか、それはそういう形に見えました。
(p.85より。「それ」には傍点あり)

実際ぼんやりと書かれていて実態がつかめないこの水の塊。解析もしたいところだが、意味を見出せないでいる。

ナンバープレートの怪<2019.12.12 追記>
作品世界で統一されているから、それほど目くじら立てることではないかもだが、「天気の子」では、すべての車両のナンバープレートの固体表記が、二桁−一桁の3桁表記になっている。最初に出てくるのが都バスで10−7。その後、モブ車両たちも同様に描かれている。尚、別作品だと、「ここさけ」「空の青さを知る人よ」では、4桁表示ながら、最後の数字が英字に変換されている。
須賀/夏美が乗るNONEは42−4。夏美号といえるピンクのスーパーカブは世田谷区 な707。
ところが警察車両を中心におそらく作画ミスと思われる点が散見されるのだ。
・「練馬800 す 45−8」ダブり問題
神宮外苑花火大会で指揮車と思しき車両のナンバープレートと、のちに出てくる高井刑事の乗った車両(2回)がダブっているのである。
・「袋5」車両ナンバープレートが2種類
ラブホから連行される帆高を乗せるパトカーとして、描かれる屋根の上にかかれた識別記号である「袋5」。これつまり、高井が乗る(専用車?)ことを意味しているのだが、代々木会館に到着し、格闘の末逮捕した須賀を乗せようとした「袋5」のナンバープレートは帆高追跡時に池袋署を出発した59−1が描かれている。
・夏美と帆高が抜かしたハイエースが5ナンバー/帆高が自転車を盗もうとした瞬間に映った軽が5ナンバー
モブ車両で「現在の日本にはありえない登録番号」になっている車両は頻出している。軽が5ナンバー表記/それも58×になっていないのはおかしい(画面上では524、だったと思う)。
ハイエースについては、5ナンバー車は現実世界でも実在はする。詳しくはググってもらいたいところだが、敢えて貨物車を乗用に転用するもの好きはほぼいない。しかも、当該車両はかなりの幅広で描かれている。修正はお願いしたいところだが、するならば3ナンバーが適当かと思われる。
・おいおい!トラックナンバー二回出現?<2019.12.12 追加>
「面倒だな」「鑑定医、いりますかね?」の後、走行シーンのあるパトカー。その後ろを走っているトラックのナンバープレートが71−2だった。
もうお分かりだろう。夏美のアクロバティックな運転を披露した際、危うく事故りそうになったトラックのナンバープレートも71−2なのだ。
・世界観で統一していなかったナンバープレート発見
線路上で活躍する、修理に使われる車両たち。このうちの一台(ニュース音声がかぶってきているタイミング)が、一桁・二ケタと、現実世界のナンバリングになっているのである。帆高が線路上を走っていることを見とがめられるはじめてのシーンでは、車両のナンバーは、94−8(ただし、特殊用途車両であるはずなのに登録番号は5ナンバーだったと記憶)で、準拠しているだけに、ここも修正をお願いしたいところだ。尚、帆高が警察署を出てきて、何台かの車をスリップさせるわけだが、タクシーが、どうにも怪しい表記になっている。「4桁」の可能性がかなりあるのだ。ここは一応保留にしておく。
すべて世界観と統一した表記になっている。
天野家の扇風機の奇形問題<2019.12.7 追加>
貧乏暮らしで当然クーラーなんかない天野家だが、唯一の涼をとるアイテムの扇風機の羽根の大きさが一枚だけ異様なほど小さいのだ。これはチョチョイのちょいで直してもらいたいところだ。

六本木ヒルズエレベーターでも!
「アタミビル」のエレベーターは、壊れていても仕方ないかもしれない。だが、同じ事象が六本木ヒルズのエレベーターでも起こっているとは信じがたい。
陽菜が下車するのはPH階。PHとは「ペントハウス」の意味であり、調べて驚いたのだが、六本木ヒルズ森タワーには塔屋自体が2フロアもあるのだ(これは調べて初めて分かった)。
ということは、陽菜が下りようとしているのはPH1の可能性もあるのだが、実は行き先表示ランプはついたままになっている。(到着階表記はPHだった)
ここは、実際の高層階エレベータを取材しないと正解がわからないところなので、一旦保留としておく。

「晴れ女ビジネス」ただ一つの汚点
なぜ汚点と書いたのか?
それは「ただ一人のためだけに晴れにしたこと」による。
では一つ一つ解説しよう(依頼シーン登場順)。
・結婚式
まあ晴れの門出、なんていうし、晴れた日差しの下で写真を撮りたい気持ちもわからないでもない。まあこのあたりはまだギリギリ許せるところである。
・流星群が見たい
これは公益性がかなりある。たしかに高校の天体観測部(?)的な依頼とはいうものの、この高校の部員のためだけではなく、他にも天体マニアあたりがこの晴れを待ち望んでいたかもしれない。
競馬ファンのお願いを聞く
赤字にもした通り、これが一番の"罪"である。まあ、夏競馬の時期に東京で開催しているのは小ネタ中の小ネタだが、まさしく競馬を操縦してしまったのであるから、とんでもない話である。尚このファンが推していた馬の名前は「シンカイオー」で間違いないw
ただ、この結論も、実際晴れたから勝てたのか、というとそうではない部分もある。むしろ天気より、馬場状態である。
あの局面で考えると、「出走馬がパドックを回っている」状態で依頼人はほだひなにあっている。それまで雨が降っているのは当然であり、出走直前に晴れにしたところで、重場場なのは変わらないはずである。
足元がぬかるんでいると実力を発揮できない馬がいることはすでに知られている。この依頼人、本来なら、「パンパン馬場(乾き切って、馬本来の実力が出せる)」を期待していたはずで、我々もそうなっていると勘違いしそうになる。だが、時系列で考えるとそうなっていないのだ。
晴れたのは天気だけで馬場はそのまま。「勝てたのは晴れにした天気のせいではない」とする説も俄然上がってくる。ただ、彼が「晴れたから突っ込んだれ」となって、恐らくその馬=低人気馬の単勝やその馬を頭にした3連単などを的中させているはずだから、一人のためといわれても仕方ない。
・夏コミを晴れにしたい
初見当時はマジでびっくりした。初代プリキュアが見られる(とはいっても、しゃべっているのはブラックだけで、しかもそのセリフが「ブラックバイトにも耐えて耐えて」と色繋がりでw尚、なんかCVがざーさんだったとか?)とは思っていなかったから、度肝を抜かれた(再現度も含めて)。尚、最後にクリプトンメディアのクレジットが流れるのだが、言わずもがな、このときに背景を通っていたミクさんに起因するものである(東映アニメーションも同様の理由)。コスプレイヤーにとっては、青空の下の撮影会はあってしかるべき。
・幼稚園の運動会
まあこれは異論の余地はなかろう。

特定の人間だけを儲けさせることに、「晴れにする(雨を止めさせる)」能力を使ってしまったのは確かに稼げたかもだが、天の怒りをかってしまったと考えられなくもない。ここはもう少し掘り下げてみても面白いかもしれない。

気が付いた?お札の番号
小道具系のミス描写が多いこの作品。実は、一万円札のナンバリングにもおかしな点を見つけてしまったのだ。
「お嬢ちゃん、かわいいからオマケ」で渡された2万円の下の万札の紙幣番号と、馬券師からもらった数万円の万札の一番上の番号が同一なのである。
これを最初に看破したのは10回目くらい。以後、書こう書こうと思ってかけていなかった。
そもそも同じ番号の万札が自分の手元に再びやってくるなんて、天文学的確率であるはずだ。「そ、その天文学的確率が、たまたま……」(震え声)って主張するんなら、それでもいいが、ここは素直に修正してもらいたいところだ。

ひとつのクライマックスといってもいい、花火大会までで突っ込みたいところはここまで出てくるのだ。そりゃ、2項目に分けたくもなるってなもんである。